テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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アース・ソフィア

第11話 - アギトのヒミツ

2022年07月02日

#転生

#異世界

#異世界転移

#転移

のえＰ

アギト・ウラノス・レノアブラウス

……

フロノン

アギトさーん

アギト・ウラノス・レノアブラウス

む、フロノン殿……それに、

アギト・ウラノス・レノアブラウス

レイヴァル様！？

レイヴァル

訓練中か、精が出るな

アギト・ウラノス・レノアブラウス

この度は、どの様な要件で？

レイヴァル

宮廷にウールが出没したのだ

レイヴァル

知らなかったとは言わせないぞ

レイヴァル

お前は、全てを知っている

レイヴァル

今回、宮廷に出たウールも、知っていたのだろう？

アギト・ウラノス・レノアブラウス

……どうだろうな

レイヴァル

ま、私が倒したがな

レイヴァル

アギトの力を借りずとも、我々は特殊なウールを対処できるのだ

アギト・ウラノス・レノアブラウス

そうか

アギト・ウラノス・レノアブラウス

だからなんだ？

レイヴァル

ただ……それを伝えに来ただけだ

レイヴァル

アギト、君がこれから戦おうとしているウールも、我々と手を組めばーー

アギト・ウラノス・レノアブラウス

俺の戦うべき魔物には決して手を出すな

アギト・ウラノス・レノアブラウス

レイヴァル様が含む、親衛隊全員が手を組んだところで、奴には勝てない

レイヴァル

なっ

アギト・ウラノス・レノアブラウス

邪魔になるだけだ

レイヴァル

……

レイヴァル

なぜ……

レイヴァル

なぜ、貴様はいつも、我々親衛隊の力を認めないのだ！！

アギト・ウラノス・レノアブラウス

強さは認めている

アギト・ウラノス・レノアブラウス

だが、俺が戦うウールには関わるな

レイヴァル

私は、少しでも、お前の役に立ちたい……役に立ちたいだけなのだ

アギト・ウラノス・レノアブラウス

ならば、何もするな

アギト・ウラノス・レノアブラウス

奴は、俺が必ず倒す

レイヴァル

なぜそこまで、まだ存在しても居ないウールに執着する！？

アギト・ウラノス・レノアブラウス

それは、何度も話をした

アギト・ウラノス・レノアブラウス

……奴は、確実にこのアース・ソフィアに向かっている

アギト・ウラノス・レノアブラウス

この世界で、奴と互角に戦えるのはこの俺だけだ

フロノン

二人とも、言い争いはやめてください！

レイヴァル

別に……そんなつもりはない

アギト・ウラノス・レノアブラウス

俺も同じだ

アギト・ウラノス・レノアブラウス

俺が、遥々、
転生までしてこの世界に来た目的を果たさせてくれ

フロノン

て、転生？？

フロノン

レイヴァル様、彼は何を言ってるんですか？

レイヴァル

フロノンには、言ってなかったな……

レイヴァル

アギトは"剣神"の生まれ変わりなのだ

フロノン

剣……神？？

レイヴァル

剣を司る神だ

フロノン

ええ！？！？

フロノン

神さまってことですか！？！？

レイヴァル

彼が元いた場所は、この世界ではない別世界だ

レイヴァル

その世界には、神々が暮らしていて

レイヴァル

その神々の一人が、彼、アギトなのだ

フロノン

マジですか！！！

フロノン

アギトさん、すごいっすね！！

アギト・ウラノス・レノアブラウス

別に凄くはない

レイヴァル

そして、その世界の魔の物が一匹こちらの世界に流れ込んで来てしまった様で、それを倒すために、
わざわざ神々の世界から物理法則の違うこちらの世界に転生したらしい

フロノン

そんな経緯があったんすね

フロノン

ただのムキムキ脳筋兵士かと思ってたすよ

レイヴァル

私も同じだ

アギト・ウラノス・レノアブラウス

お前ら……ひどいぞ

フロノン

え、だってそうじゃないですか！

フロノン

この前、壁壊してましたし！

アギト・ウラノス・レノアブラウス

あれは、盗賊に襲われた者を助けようとしていただけだ

フロノン

田んぼに衝撃波で大穴開けてましたし

アギト・ウラノス・レノアブラウス

あれは、田んぼの土が粘土細工に適してるので掘り起こしてほしいと依頼があったのだ

レイヴァル

とにかく、そんな理由で私も彼に協力してあげたいと言っているのだが……

アギト・ウラノス・レノアブラウス

邪魔だから放っておいてくれ

レイヴァル

その一点張りなのだ

フロノン

……もう、放っておいていいんじゃないすか？

レイヴァル

それはできない！！

フロノン

なぜ！！？

レイヴァル

私は、異世界のウールをこの目で見たいのだ！！！！！！！

レイヴァル

ましてや、神々の世界から来た魔物だぞ！？

レイヴァル

どんな能力を持ってるのか、気にならないか！？！？

フロノン

いや、僕は怖いんでいいです

フロノン

そんなん、喜ぶのレイヴァル様くらいじゃないっすか？

レイヴァル

フロノン！！！

フロノン

なんすか！？

アギト・ウラノス・レノアブラウス

そろそろ帰ってくれ……

アギト・ウラノス・レノアブラウス

俺は、これから騎士になるための修行がある

レイヴァル

協力させてくれるのであれば、騎士にしてやるぞ？

アギト・ウラノス・レノアブラウス

そんな不正に騎士になどなりたくない

アギト・ウラノス・レノアブラウス

ちゃんと、国の議会で可決されなくてはダメだ

フロノン

さすが神様、正直者ですね！

レイヴァル

むむむ……せっかくのチャンスを

レイヴァル

まあいい、そのウールが現れるまで、
またアギトの元へ通うとしよう

レイヴァル

帰るぞフロノン

フロノン

あいあいさ！

フロノン

アギトさん、またね！

アギト・ウラノス・レノアブラウス

うむ

レイヴァル

そうだ

レイヴァル

アギトよ

アギト・ウラノス・レノアブラウス

まだ何かあるのか？

レイヴァル

弟子をとってはみないか？

アギト・ウラノス・レノアブラウス

俺は弟子をとらない主義でな

レイヴァル

そうか……面白い奴を最近拾ったのだ

レイヴァル

今度紹介しよう

レイヴァル

名は、ノエル、と言う

アギト・ウラノス・レノアブラウス

ノエル……弟子は取らないと言ってるだろう

レイヴァル

ではさらばだ

アギト・ウラノス・レノアブラウス

……全く

アギト・ウラノス・レノアブラウス

……弟子か

アギト・ウラノス・レノアブラウス

俺が攻撃しても壊れない、頑丈な奴なら、とっても構わないがな……

アギト・ウラノス・レノアブラウス

そんな奴、この世界には存在しないだろう

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のえＰ

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