キヨたちが帰った後。
なんとなく飾られた 短冊を見ていた。
ガッチマン
ガッチマン
上の方の短冊をそっと取って 書いた人の名前を見る。
ガッチマン
ガッチマン
俺は咄嗟に ソファでくつろいでいる彼を呼んだ。
牛沢
ガッチマン
ガッチマン
牛沢
ガッチマン
見られても仕方ないよね
牛沢
おずおずと俺の持っている 短冊を覗き込む。
そこには丁寧な字で こう書かれていた。
キヨくんがこの先も ずっと俺を好きでいますように。 レトルト
牛沢
ガッチマン
ガッチマン
牛沢
レトさんがずっと 俺のことを好きでいますように。 キヨ。
牛沢
牛沢
ガッチマン
ガッチマン
牛沢
牛沢
今までで一度もないんだよね
牛沢
ガッチマン
ガッチマン
お互いがお互いのことを意識して 七夕の願い事として書いていた。
それを見て俺は正直なところ
羨ましい、なんて思ってしまった。
ガッチマン
ロマンチックじゃなかったね
ガッチマン
ガッチマン
牛沢
牛沢
牛沢
牛沢
ガッチマン
ガッチマン
牛沢
俺びっくりしたわ…
フっと笑って またソファに座る。
俺はそこであることを思いついた。
ガッチマン
牛沢
ガッチマン
牛沢
牛沢
ガッチマン
ガッチマン
牛沢
そう言ううっしーは 面倒くさそうにしながらも
財布とスマホを持つ。
牛沢
牛沢
ガッチマン
ガッチマン
俺も軽く荷物をまとめて 車を出した。
ガッチマン
ガッチマン
夜遅くで眠かったのか
車の中で寝てしまったようだった。
隣に座る彼の肩を軽く揺らし 起きるように声を掛ける。
牛沢
牛沢
ガッチマン
ガッチマン
牛沢
車から降りてあたりを見回す。
真っ暗で何も見えないけれど。
牛沢
ガッチマン
牛沢
牛沢
連れてきたのはとある山の上。
周りに街灯もない山の上では
星たちの光がよく見えた。
牛沢
牛沢
ガッチマン
ガッチマン
ガッチマン
明るく見えるよね
牛沢
牛沢
ガッチマン
ガッチマン
そんな話をしているとき。
うっしーが空を指さした。
牛沢
牛沢
ガッチマン
ガッチマン
ガッチマン
牛沢
牛沢
空をずっと見ながらそう答える。
ガッチマン
ガッチマン
そのくらいが丁度いいみたいね
牛沢
ガッチマン
俺は車の中から椅子と 缶ビールを持ってきた。
ガッチマン
牛沢
牛沢
キャンプ用の小さなカンテラを 地面に置いて、一息ついた。
ガッチマン
ガッチマン
牛沢
牛沢
ビールを少しずつ飲みながら 空を見上げては流れ星を探して
甘い夜とまではいかないけれど
充実した七夕を過ごせたと思う。
牛沢
ガッチマン
ガッチマン
牛沢
少しいい雰囲気のまま 俺はまた改めて願い事をした。
『恋人と元気で過ごせますように』
ちょっと年寄りっぽいかな とは思ったけれど…
うっしーも何か願い事したかな…
俺と同じだったらいいな…
THE END.