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校内放送
校内放送
校内放送
校内放送
校内に入るなり、校内放送が鳴り響く。
正面玄関では靴も脱がず、土足で日向は校内に上がり込んだ。
念のため、支給された刀は、脇に差してある。
いくらなんでも、仇討ちだから刀……という発想は、さすがに馬鹿げているように思えるが。
ふと、階上から複数の足音が聞こえ、階段から複数の生徒が駆け降りてくる。
その雰囲気は、やや浮き足だっているというか、どこか野次馬根性に満ちているというか。
緊急事態であろうに、どこか楽しんでいるようにも見えた。
男子生徒
日向に気づいた男子生徒が足を止め、それにならって後続の生徒達も動きを止めた。
女子生徒
どうやら1年か2年のようだ。
明らかに日向のことを恐れているようだった。
ひなた
ひなた
ひなた
ひなた
ひなた
日向はスマホを取り出して、この場を撮影しようとしている生徒を睨みつける。
ひなた
ひなた
ひなた
ひなた
ひなた
日向が言うと、堰を切ったように階段から生徒達が駆け降りて来る。
そして、日向を避けるように距離を取りつつ、正面玄関から生徒達が出ていく。
その際、どさくさに紛れてターゲットが逃げ出そうとしたのを、日向は見逃さなかった。
とっさに足を出して引っ掛ける。
足を引っ掛けられたターゲットは、無様に前のめりとなって倒れ込んだ。
なだれこんでいた他の生徒達に踏まれつつ、小声で「やめて」と訴えていた。
ひなた
ひなた
生徒達がはけた後、頭を守るようにして床に突っ伏す女子生徒が顔を上げた。
えみり
彼女はすがるようにして日向の足元にやってくる。
えみり
えみり
えみり
思い切り頭を踏みつけてやった。
ひなた
ひなた
ひなた
数年前、それこそいじめが始まる少し前。
日向は体育の着替えに手間取ってしまい、1人で教室に戻ろうとしていた。
ふっと、体育館に人の気配を感じて立ち止まる。
ひなた
絵美里と日向は入学した時より仲の良い友人同士だった。
しかし、どうやら仲が良いと思っていたのは、日向だけだったらしい。
るな
えみり
えみり
ひなた
日向には幼馴染がいる。
しかも、高校でクラスまで一緒という超腐れ縁だ。
この学校は基本的にクラス替えがないため、三年間ずっと同じクラスになるのだから、超腐れ縁どころではない。
確かに仲は良いが、小さい頃から一緒に育った兄妹のようなもので、男女としての恋愛感情はない。
彼に確認したことはないが、彼だって同じ気持ちであろう。
るな
えみり
えみり
えみり
ひなた
えみり
るな
えみり
えみり
ひなた
ひなた
るな
るな
えみり
えみり
体育館に残響が滞留し、そして取り残された日向はただ、立ち尽くすしかなかった。
――いじめが始まったのは、これからしばらくしてからのことだった。
日向は支給されたバッグを床に置く。
ひなた
ひなた
ひなた
ひなた
えみり
ひなた
えみり
ひなた
ひなた
えみり
えみり
再度頭を踏みつけた。
ひなた
ひなた
ひなた
ひなた
ひなた
ひなた
えみり
えみり
えみり
ひなた
えみり
ひなた
ひなた
日向の指示に従ってバッグを開くと、拳銃を取り出す絵美里。
えみり
ひなた
ひなた
ひなた
ひなた
ひなた
ひなた
ひなた
ひなた
ひなた
ひなた
えみり
えみり
えみり
えみり
ひなた
えみり
ひなた
日向はそこで言葉を失った。
なぜなら、絵美里の持つ拳銃の銃口が、日向に向けられていたから。
えみり
えみり
えみり
えみり
えみり
えみり
えみり
絵美里の指先が引き金にかけられる。
ひなた
ひなた
次の瞬間、銃声が辺りに響いた。