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2 - 第2話第1話江戸の宮益坂

♥

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2024年08月04日

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そこにある『スナックお登勢』の上に『銀ちゃん』と言う店がある。 そこの扉の前に一人の少女がいた。

と言っても未成年くらいだろうかと見える少女だ。ロングヘアーの少女だ。 「ここが万事屋…」 少女はそう呟くと扉をノックする。 すると中から『ハーイ』と元気な女の声が聞こえて来た。 そして扉が開くと髪を2つ結びしている少女が現す。 腰には 『希望』と彫られた木刀を挿している。 「お待たせしました…。ってあ?もしかしてお客さん?」

星乃一歌

あっはい、星乃一歌です

望月穂波

望月穂波です

ロングヘアーの少女...星乃一歌はは自分の名前を言う。 2つ結びの少女は笑顔を浮かべる。

星乃一歌

あの、貴方が店主でしょうか?

天馬咲希

ううん、銀ちゃんは奥だよ。私は副社長…かな?あ、自己紹介まだだったよね!私は天馬咲希!咲希って呼んでね!

星乃一歌

え?あ、はい

一歌は2つ結びの少女....咲希の言葉に思わず頷いてしまう。

初対面の相手の下の名前で呼ぶのは少していこうあるが本人から言われたので呼ぶしかないだろう。

すると奥から銀髪天然パーマの男が姿を 現した。 その男も腰に挿しており、木刀には 『洞爺湖』と彫られていた。 咲希の木刀を見た時も思ったが、どこかのお土産で買ったのだろうかと疑いたくなる木刀をしている。 とりあえず相談してみなければわからない。

坂田銀時

咲希、誰が来たんだ…ってん?

天馬咲希

銀ちゃん!銀ちゃん!お客さんだよ!万事屋銀ちゃんの事を知ってきたんだよ!

坂田銀時

な、何ィィィィィ!?

銀ちゃんと呼ばれた男は驚いた様な顔を しながら叫ぶ。 そこまで知名度は高くないからだろう。 それがわざわざ噂を聞いてきたとなれば驚くだろう。

坂田銀時

どうも私がこの万事屋銀ちゃんの社長、坂田銀時です

一歌穂波「は、はぁ…」

銀ちゃん…坂田銀時は丁寧に言うと道を開ける。

望月穂波

あっ、すみません。それではお邪魔します

天馬咲希

どうぞ~!

2人はは靴を脱ぎ丁寧に揃えてから上がる。 そして奥へ進むと、糖分と書かれた額縁が目に入るが気にしない。 中央にある長椅子2つとテーブル。 恐らくあそこで話を聞くのだろう。

坂田銀時

まぁ座ってくれ。えっと…

星乃一歌

星乃一歌です

望月穂波

望月穂波です。よろしくお願いします。坂田さん

坂田銀時

あぁ…銀さんって呼んでくれそう呼ばれると変な感じでよ

星乃一歌

え?あ、はぁ…

この人も下の名前で呼んでくれと言ってきた。 この2人は苗字で呼ばれるのは慣れてないないのだろうかと考える。 とりあえず銀時と咲希が座っている椅子の向い側に座る。

坂田銀時

っておい。咲希、お客様にお茶を出せよ

天馬咲希

はーい!

そういうと咲希は台所へと入っていく。 2人「あっ、お構いなく....」

坂田銀時

それで依頼とは?

よほど噂で来てくれたのが嬉しいがさっきの怠そうにしていた雰囲気はなく、キリッとしている。

望月穂波

あっはい。実は…最近少し変な視線を感じまして

坂田銀時

ほぉ…それで?

星乃一歌

不審者に追いかけているうな感じで怖いんです

望月穂波

夜に感じる事が多く…最近変な手紙が届くようになって

坂田銀時

なるほどなぁ。警察には行ったのかよ?

星乃一歌

行きました。ですが、あまり応じてくれなくて…。どうしようかと悩んでいた時にここの噂を聞いたんです

望月穂波

お願いします!

坂田銀時

つまり

天馬咲希

ストーカー退治だね!!

坂田銀時

どぅわ!?

いつの間にか戻ってきた咲希はお茶を2人は「ありがとうございます」と一口を飲む。

坂田銀時

テメェ!人の後ろで急に叫ぶんじゃねぇよ!驚くだろうがぁぁぁ!

天馬咲希

えへへゴメンね

咲希はそういうと銀時の隣に座る。

天馬咲希

それが依頼でいいんだよね?

望月穂波

ハイ。お金もちゃんとありますので。どうかよろしくお願いします

坂田銀時

お任せください。俺たちの手にかかればストーカーなんて一捻りですよ

星乃一歌

た、頼りにしています

2人は心配だなと思いながらも頼るしかなかった。 2人も武道も心得している。

坂田銀時

さて早速調査に掛るか

天馬咲希

万事屋ファイトだよ!

2人は活き込んで立ち上がり、2人もそれに反応して立ち上がる。

坂田銀時

そんじゃまた…あんたらと行動を共にする必要あるみてぇだし。それにここに来るまでに視線を感じたりしなかったのか?

望月穂波

実は…感じていました。店に入るまでもずっと…

星乃一歌

同じく

天馬咲希

許せないね。女の子を付け回すなんて!ねぇ、銀ちゃん

坂田銀時

まぁアレだよ。女心が複雑な様に男の心も複雑なんだよ

天馬咲希

銀ちゃんは単純なんだけどね

坂田銀時

誰が単純だコラァァァァァ!?

本当に大丈夫だろうかと段々不安になってきた2人。 とりあえず4人は外に出ることにした。

銀時は先に歩いており、咲希は同い年である一歌と穂波と会話で盛り上がっていた。

天馬咲希

へぇー、いっちゃんとほなちゃんってバンドしてるんだ。凄いね

望月穂波

幼なじみだからかな

星乃一歌

それより、咲希はどうして万事屋を?

一歌は咲希の方へとと話題を振った。 気になっていた事でもあるのは確かである。 何故、この子が銀時と一緒に万事屋を開いているのか。

天馬咲希

アタシ?アタシは…銀ちゃんとずっと一緒だったからかな。何をやるにも銀ちゃんと一緒だったし

星乃一歌

それで万事屋に?

天馬咲希

うん。まぁ、私…親がいなくてさ。
小さい頃施設から引き取ってくれたんだ。
まぁ、その時の銀ちゃんも子供だったし

望月穂波

銀さんとそれほど長い間いるんだね

天馬咲希

そうなんだ。銀ちゃんと一緒にいると楽しいよ!

星乃一歌

そうなんだ!

咲希の笑顔を見て、つられて2人も笑顔になる。 カリスマがあるのだろうか。 その時だ。

天馬咲希

どうしたの?

望月穂波

ううん。まだ視線が.....。気にしすぎかもだよね

星乃一歌

同じく感じた

天馬咲希

ううん、怖いからそうなるのは当たり前だよ。ねぇ、銀ちゃん

坂田銀時

ん?あぁ、そうだな

先を歩いていた銀時は相槌を打つ。

坂田銀時

だけどこう待っていても、埒が明かねぇな。一気に誘き寄せる様な作戦を考えた方がいいかもしれねぇな

天馬咲希

でも、どうするの?

2人にも囮にする訳にもいかない。

望月穂波

あの、そこまで無理しなくても大丈夫ですし....

星乃一歌

捕まえられるときでもいいんで!

坂田銀時

オイ、咲希、お前、囮になれよ。
大丈夫だって、可愛い女の子ならストーカーも釣れるって

天馬咲希

可愛いって言われちゃった…

坂田銀時

オイ、とりあえず現実へ戻ってこい

咲希は頬を赤くしながら照れている。 銀時は軽く咲希のの頭を叩いて現実へと引き出す。

望月穂波

(咲希ちゃんは銀さんの事が好きなんだね)

2人はそれを見ていた。 だが、それと同時に後ろから誰かに捕まれ、口に布を当てられて、裏路地まで連れていかれる。

坂田銀時

たくっ。オイ、一歌、穂波。とりあえず…アレ?オイ、一歌、穂波はどこいった?

天馬咲希

アレ?さっきまであそこに…

2人はいなくなった一歌、穂波を確認してから黙り込む。

そして.....。 銀時・咲希「誘拐されたァァァァァァ!?」 今頃気付くのであった。 とある廃坑。 そこに2人は捕まっており、末に眠っている。 傍には少し太った男がおり、2人をジッと見つめている。

誘拐犯

グフフフ…や、やっと捕まえた…。ずっと見ていた一歌ちゃんと穂波ちゃんを

どうやらストーカーらしい。

銀時と咲希が言い合っている隙に連れ去ったのだ。 そして2人は目を覚まし、動いた眉をゆっくりと開く。

とある廃坑

星乃一歌

うっ…ここは

望月穂波

ここは....?

誘拐犯

おはよう。Leo/needの一歌ちゃんと穂波ちゃん

星乃一歌

!あっ、あなたは誰ですか⁉それにここは…!(縛れてる⁉)

望月穂波

(縛れて取れない.....!)

2人は動こうとしたが縛れているのに気付く。 捕まってしまったのだと気付くとゾッとする。

誘拐犯

やっと3人きりになれたね

望月穂波

わ、私はなりたくありませんでした!貴方ですね!私達をずっとつけていたのは!

星乃一歌

なんてことしたんですか!

誘拐犯

うん。そうだよ…。だけど許せないなぁ

星乃一歌

え?な、なにが?

男の言葉に2人は反応する。 一体何が許せないと言うのだろうか。

誘拐犯

僕以外の男の人と一緒にいたよね。ダメじゃないか…。僕の許可なく。君は僕の物なんだから

そういって男が手を伸ばしてくる。 2人は体を動かして、何とか拘束から脱出しようともがく。 お互いの目が合い、男の息が荒い。

望月穂波

い、嫌…

星乃一歌

穂波.....!穂波に何するの!

誘拐犯

君達は僕の物だって証明のき、キスを

望月穂波

だ、誰か…!助けてください!

誘拐犯

無駄だよ。誰も来ないよ。ここは使われてない工場。ここにいるなんて誰も思わないよ

そう言うと男は唇を突き出し、穂波に顔を近づけていく。

そして、後数センチとなった瞬間だった。 「ピザの配達に参りましたァ!」 「30分は経ってないよ!」 「ひでぶぅ⁉」 壁を破壊して入ってきた原付きに乗った2人組はそのまま男を轢く。 その光景には2人は唖然としながらも やってきた2人を見る。 それは銀時と咲希だったのだ。

坂田銀時

よぉ無事か?

天馬咲希

ギリギリだったのかな?

望月穂波

銀さん.....!

星乃一歌

咲希.....!

2人が来てくれた事により安心感が 溢れてくる。 咲希は原付きから降りて、2人の 拘束を解く。 銀時は原付きを止めてから降りると轢いた男を見る。 「お、お前一歌ちゃんと穂波ちゃんといた奴!なんでここの場所がわかったんだよォォォォォ⁉」

坂田銀時

あ?いや、お前馬鹿か?目撃情報が多くて聞きながら来たに決まってんだろ?

誘拐犯

なっ!そ、そんなァ!?

坂田銀時

いやいやお前。あんな人多い所でそんな事すれば目撃者なんていっぱいいるに決まってんじゃん。あんなのでバレないと思ってたの?

誘拐犯

嘘だァァァァァァ!?

坂田銀時

ギャーギャーギャーギャーやかましいんだよ!修学旅行で盛り上がる中学生か、テメェは!

望月穂波

いやどんな例えなんですか!?

銀時の言葉に思わずツッコミを入れてしまう穂波。 そして銀時は木刀を構えると男を見る。

誘拐犯

く、クソォォォォォ!

男は叫ぶと銀時の横を通り抜けていき、 2人の方へと向かう。 その手にはナイフがある。

2人は薬がまだ残っているのか、うまく立てないでいる。

誘拐犯

一緒に死のう!一歌ちゃん!穂波ちゃん!

2人「!」

2人は覚悟して目を閉じる。 だが、その瞬間木刀が振るわれ、男のナイフを弾いた。 そこには手に木刀を持った咲希が いたのだ!

天馬咲希

これ以上、いっちゃんとほなちゃんに手出しはさせないよ!

誘拐犯

ぐへっ!?

咲希はそう言うと木刀を横凪ぎに振るい、男の腹部に叩き込んで殴り飛ばす。

坂田銀時

おぉ、今回は咲希が活躍だな

天馬咲希

あれぐらいなら私でも大丈夫だよ

坂田銀時

そうかい

銀時はそう言うと2人へと近づく。

坂田銀時

大丈夫か?

2人「はい、ありがとうございます…」

2人は立ち上がろうとするが、バランスを崩しそうになる。 それを銀時は受け止めて支える。

坂田銀時

おう。まぁ、また困った事があれば
ウチ来いよ。いつでも依頼を聞いてやるぜ

2人「はい!」

そう言って、銀時は原付きに乗る。 咲希は息を整えながら2人に近づく。

天馬咲希

それじゃあね、いっちゃん!とほなちゃん!また会おうね

星乃一歌

うん!

天馬咲希

あ、あと良かったら依頼がなくても遊びに来なよ!私同年代の友達いなかったから

望月穂波

もちろん

天馬咲希

良かったぁ!

咲希はそう言うと銀時の後ろに乗り銀時はそれを確認すると原付きを走らせて去っていく。 その後後ろ姿を見ながら一歌と穂波はとある事を考える。

一歌穂波「(万事屋か…。2人とも個性的な人だった…とこかひかれるものかあったね。 あ、そうだ!)」

2人はとある事を思い付くと家の中へと戻って行った。

そして次の日。 万事屋銀ちゃんの家にて。 銀時が朝に目を覚まし起き上がる。銀時は頭をボリボリと掻きながらふすまを開けて居間の方へと行く。 そこには咲希と一歌と穂波がいて 席につく。

天馬咲希

おはよう銀ちゃん!

望月穂波

おはようございます、銀さん

星乃一歌

おはよう、銀さん

坂田銀時

おう。おはようさん

望月穂波

お茶飲みますか?

坂田銀時

おうすまねぇな。朝飯は?

天馬咲希

パンだよ

坂田銀時

またパンか。たまには白飯を食わせてくれ

銀時はお茶を飲んで固まる。

坂田銀時

…あれ?さりげなく会話してたけど一歌と穂波がなんでいるの?

天馬咲希

今日からここの従業員として働くことになったいっちゃんとほなちゃんだよ

星乃一歌

よろしくね銀さん。親からも許可頂いたよ

望月穂波

同じく

坂田銀時

ちょっと咲希ぃぃぃぃぃぃぃぃ!?銀さん何も聞いてないんだけど

天馬咲希

だって私が許可したもん

坂田銀時

なにしてんだコイツは!!

天馬咲希

いいじゃん!だって同年代の子と一緒に仕事が出来るんだよ

坂田銀時

いや決めるのはおれだからねぇ!?

望月穂波

あの…迷惑ならいいんですけど

銀時は頬杖をつく。

坂田銀時

別に構わねぇよ。まぁ咲希の事もかんがえるといいかもな

2人「ありがとうございます」

天馬咲希

その代わり給料は期待しない方がいいよ!なかなかもらえないから

一歌穂波「うん、よろしくね!咲希/銀さん、咲希ちゃん!」

ここから始まる銀色の侍と19人の少年少女達の物語。

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