4月13日。
朝。
十亀 条
十亀 条
十亀 条
いろいろ情報が
足りてないなぁ…
十亀 条
向かおうかぁ…
十亀 条
有馬 雪成
鹿沼 稔
鹿沼 稔
十亀 条
十亀 条
有馬 雪成
鹿沼 稔
十亀 条
鹿沼 稔
十亀 条
生きてれば、誕生日
忘れる時あるよぉ
有馬 雪成
生きてねーっつの
鹿沼 稔
老けたんじゃない?
十亀 条
十亀 条
ちょーじは?
十亀 条
呼ばれてきたのに…
有馬 雪成
大事なモノ忘れた!
って言って、どっか
行っちまったぞ?
十亀 条
鹿沼 稔
中で待ってようよ
十亀 条
佐狐 浩太
十亀 条
十亀 条
佐狐 浩太
ございます
佐狐が礼儀正しく一礼する。
十亀 条
いいよぉ、ただの
誕生日だもん〜
有馬 雪成
鹿沼 稔
佐狐 浩太
そう言って、佐狐は白い箱を 十亀に手渡した。
十亀 条
開けてもいい〜?
佐狐 浩太
机の上がいいかなと
思います
十亀 条
十亀 条
十亀 条
箱の中には、苺のショートケーキが ホールで入っていた。
有馬 雪成
鹿沼 稔
佐狐 浩太
一番美味しかった
ショートケーキです
十亀 条
味に期待できるねぇ
鹿沼 稔
探さないとだね…
有馬 雪成
佐狐 浩太
思ったので…
佐狐 浩太
佐狐がカバンから ケーキ用の包丁を取り出す。
十亀 条
十亀 条
十亀は佐狐から包丁を受け取り、 ケーキを6等分していく。
佐狐 浩太
佐狐 浩太
兎耳山さんなんで…
十亀 条
佐狐 浩太
十亀は、等分されたケーキを 一切れ手に取り、そのまま 口に運んだ。
佐狐 浩太
佐狐は、十亀のその行動に あっけにとられてしまう。
十亀 条
佐狐 浩太
十亀 条
十亀 条
フォークってあんまり
使わないんだよねぇ
佐狐 浩太
十亀 条
6等分したから
皆の分もあるよぉ
有馬 雪成
サンキュな!!
鹿沼 稔
待ってらんないや!
ボクもう食べちゃお〜
有馬 雪成
有馬と鹿沼も、ケーキに 手を伸ばす。
もちろん、素手である。
佐狐 浩太
す、素手で…!?)
十亀 条
佐狐、どうぞぉ
佐狐 浩太
十亀 条
遠慮しないでぇ
十亀 条
佐狐 浩太
佐狐 浩太
すごく食べたい…)
佐狐 浩太
十亀 条
気にせず食べようよぉ
そう言って十亀が差し出す 一切れのケーキを。
佐狐 浩太
佐狐も素手で取り、一口。
佐狐 浩太
十亀 条
美味しいよねぇ
兎耳山 丁子
おめでとー!!!
パーーーン!!
十亀の横で、 聞き馴染みのある声とともに、 クラッカーの爆音が響く。
十亀 条
十亀に、クラッカーの テープや紙吹雪が降り掛かった。
※良い子はマネしないでね!
十亀 条
書いてあるでしょ、
ちょーじぃ…
兎耳山 丁子
ごめん、これ家に
忘れてきちゃって!
十亀 条
なるとこだったよぉ
兎耳山 丁子
兎耳山 丁子
兎耳山から手渡されたのは。
有馬 雪成
これプレゼントかよ?
瓶ラムネそのまま、だった。
兎耳山 丁子
亀ちゃん好きでしょ?
瓶ラムネ!!
鹿沼 稔
プレゼントにしては
不恰好すぎない?
兎耳山 丁子
兎耳山 丁子
十亀 条
十亀 条
貰ったらオレ何でも
嬉しいよぉ
兎耳山 丁子
兎耳山 丁子
十亀 条
ケーキいるぅ?
十亀 条
くれたんだよぉ
兎耳山 丁子
やったーーー!!
十亀は、兎耳山から貰ったラムネを ポン、と開栓する。
一口飲むと、透き通る 爽やかさが喉を駆け抜けた。
不恰好な思いやりの気持ちを、 じんわりと味わう十亀であった。
HAPPYBIRTHDAY!! TOGAME JO 2025.04.13