放課後
誰もいない教室で1人勉強をしている。
シーンと静まりかえっていて
物音1つ聞こえない
時刻は17:30前
そろそろだなと思い徐に廊下に耳を傾ける。
小春
決まって聞こえてくる廊下を駆ける音
だんだん近付いてくる。
陽太
あぁ…やっぱり来たのね
小春
小春
ドアの前で息を切らしている陽太君は少しキョトンとしていた。
陽太
陽太
この元気少年は、吹奏楽部の後輩だ。
中学校から高校まで5年間共に音楽に打ち込んできた仲間
最近私が教室で勉強している所を偶然陽太君に見られたその日から、 楽譜の分からないところや、リズムとかを聞きに来るようになった。
小春
陽太
少し戸惑った顔で私の方をむく。
小春
そういうとすんなり前の席に座る。
最初はちょっとぎこちなかったけど… 慣れって恐ろしい…
小春
向かい合わせになるため距離が近い。
陽太
小春
小春
バックからチューナーを取り出しリズムを軽く歌う。
小春
私のハミングが教室に響く
小春
小春
陽太
小春
小春
小春
陽太
陽太
小春
何となくチューナーのカウント聞いてると徐に曲が流れてきちゃって…
電車とか待っている時、楽しいんだ〜
待ち時間とかちょっとした時間に聞くのが密かな楽しみ!
陽太
陽太
小春
陽太
急にシーンとなる。
小春
何となく張り詰めた空気が漂い 陽太君の方を見る。
陽太君は真っ直ぐ私の方を見ている。
距離が近い、と言うこともあるが 緊張感がます
小春
陽太
陽太
小春
陽太
小春
小春
リズムが分からないから?
陽太
小春
そしたら…譜読みする事が好きだから?
陽太
小春
陽太
小春
小春
陽太
陽太
陽太
小春
小春
小春
おそらく絶対違うワードが私の頭に思い浮かぶ。
そんなことを考えれば考えるほど みるみる顔が熱くなる
小春
陽太
陽太
陽太
2回も『好き』ッ!?
小春
小春
陽太
真面目だけど少し抜けてて、おっちょこちょいな所も大好きです。
楽器を吹いている先輩も大好きです。
お弁当のミニハンバーグが大好きで喜んでいる先輩も大好きです。
陽太
陽太
サラッとよく言うね!?!?!?
小春
恥ずかしさと嬉しさと困惑が色んな意味で同時にトリプルパンチされる。
陽太
小春
小春
小春
小春
小春
そういうと陽太君は手を口に押さえる。
小春
動揺が動揺で動揺がいっぱいで…………
小春
上手く頭が回らない。
小春
小春
可愛くもないし、
なんの取り柄もございません!!!
陽太
小春
陽太
小春
小春
小春
小春
小春
小春
陽太
小春
はっと我にかえる。 大切にしてくださいって…………
小春
陽太
陽太
もう一生先輩が言ったこと忘れません!!
先輩のこと大切にします!
小春
陽太
陽太
先輩のこと絶対後輩と見せなくするので!
小春
陽太
小春
こうして私は陽太君と付き合う事になった
2人の顔は夕焼けよりも真っ赤だったとさ (そしてお湯が沸けそうなほど熱かった。)
めでたしめでたし
え?これからどうなるかって?
それは今後のお楽しみ☆
[完]…?