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放課後告白タイム!!!

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放課後告白タイム!!!

1 - 放課後告白タイム☆

♥

60

2020年07月21日

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放課後

誰もいない教室で1人勉強をしている。

シーンと静まりかえっていて

物音1つ聞こえない

時刻は17:30前

そろそろだなと思い徐に廊下に耳を傾ける。

小春

(そろそろかな?)

決まって聞こえてくる廊下を駆ける音

だんだん近付いてくる。

陽太

先輩っ!!

あぁ…やっぱり来たのね

小春

こんにちは陽太君

小春

今日も分からない所があるの?

ドアの前で息を切らしている陽太君は少しキョトンとしていた。

陽太

あっ!はいっ!!

陽太

そうです!

この元気少年は、吹奏楽部の後輩だ。

中学校から高校まで5年間共に音楽に打ち込んできた仲間

最近私が教室で勉強している所を偶然陽太君に見られたその日から、 楽譜の分からないところや、リズムとかを聞きに来るようになった。

小春

勉強熱心だね〜

陽太

あははは…

少し戸惑った顔で私の方をむく。

小春

いつもの席へどうぞ〜

そういうとすんなり前の席に座る。

最初はちょっとぎこちなかったけど… 慣れって恐ろしい…

小春

どこの所が分からないの?

向かい合わせになるため距離が近い。

陽太

あっ!…えっとこの曲のAの所のリズムと指がどうしても分からなくて…

小春

………………

小春

あぁ〜そこか!

バックからチューナーを取り出しリズムを軽く歌う。

小春

〜♪〜〜♪

私のハミングが教室に響く

小春

…………………

小春

こんな感じかな?

陽太

ありがとうございます!

小春

いえいえ

小春

それにしても偉いね〜陽太君は!

小春

わざわざテスト期間中の部活休みの時は楽譜なんて持って行かないもん

陽太

いやいやそんな事ないですよ!

陽太

先輩だってチューナー持ってきてるんじゃないですか!

小春

私は別だよ〜
何となくチューナーのカウント聞いてると徐に曲が流れてきちゃって…
電車とか待っている時、楽しいんだ〜
待ち時間とかちょっとした時間に聞くのが密かな楽しみ!

陽太

僕もそんな感じですよ

陽太

密かな楽しみなんです

小春

楽譜見ると楽しいよね!わかる!

陽太

………………………

急にシーンとなる。

小春

………?

何となく張り詰めた空気が漂い 陽太君の方を見る。

陽太君は真っ直ぐ私の方を見ている。

距離が近い、と言うこともあるが 緊張感がます

小春

えっと…?

陽太

…………

陽太

さて先輩に問題ですっ!!

小春

え?

陽太

なんで僕はいつも先輩に楽譜のリズムを聞きに来ているでしょうか〜?

小春

えぇ??

小春

うーんと…
リズムが分からないから?

陽太

ぶっぶー違います。

小春

え??
そしたら…譜読みする事が好きだから?

陽太

ちょっと惜しいですが違います。

小春

もったいぶらないで教えてよ〜

陽太

先輩と譜読みする事が好きだからです。

小春

…………

小春

なんだ〜私と言ってること同じじゃん!

陽太

…………………

陽太

では、言い方を変えます。

陽太

どうして普通の部活の日じゃなくてこんな2人きりの放課後の教室に聞きに来ていると思いますか?

小春

……………………

小春

……………

小春

……

おそらく絶対違うワードが私の頭に思い浮かぶ。

そんなことを考えれば考えるほど みるみる顔が熱くなる

小春

えっと……

陽太

陽太

小春先輩の事が好きです

陽太

大好きです。

2回も『好き』ッ!?

小春

あ…………

小春

えっと…………

陽太

先輩の笑った優しい表情が大好きです。
真面目だけど少し抜けてて、おっちょこちょいな所も大好きです。
楽器を吹いている先輩も大好きです。
お弁当のミニハンバーグが大好きで喜んでいる先輩も大好きです。

陽太

全部本当に大好きです。

陽太

あわよくば付き合いたいです!!

サラッとよく言うね!?!?!?

小春

あ……………あ………

恥ずかしさと嬉しさと困惑が色んな意味で同時にトリプルパンチされる。

陽太

他にも…………

小春

あっ!………ちょっと待って

小春

おおおおお願い!!!

小春

お願いしますから!

小春

ストッププリーズ!!!

小春

一旦抑えて!!!

そういうと陽太君は手を口に押さえる。

小春

ええええっと……………

動揺が動揺で動揺がいっぱいで…………

小春

なんといえばいいのか…………

上手く頭が回らない。

小春

私は……

小春

先輩らしくないし、
可愛くもないし、
なんの取り柄もございません!!!

陽太

そんな事ないです!!!

小春

ちょっと黙って貰えると嬉しいかな?

陽太

あっ………はい

小春

だけど………

小春

私のことをこんなに思ってくれた事は初めてです。

小春

まだ私は、陽太君のこと後輩と見てしまうかもしれません。

小春

だけど………………

小春

た…大切にしてください!

小春

……………

陽太

……………………

小春

…………ん?

はっと我にかえる。 大切にしてくださいって…………

小春

ちょっと待って!!!今のナシ!!!今のナシ!

陽太

…………………

陽太

先輩!大丈夫です!
もう一生先輩が言ったこと忘れません!!
先輩のこと大切にします!

小春

………人生初の告白がこれでいいのかな…

陽太

………………

陽太

そんな事言えるのも今のうちです!覚悟してくださいよ!先輩!
先輩のこと絶対後輩と見せなくするので!

小春

え!?

陽太

有言実行ですっ!!

小春

…………………

こうして私は陽太君と付き合う事になった

2人の顔は夕焼けよりも真っ赤だったとさ (そしてお湯が沸けそうなほど熱かった。)

めでたしめでたし

え?これからどうなるかって?

それは今後のお楽しみ☆

[完]…?

この作品はいかがでしたか?

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コメント

3

ユーザー

好きやわww

ユーザー

♡ありがとうございます!

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