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ないとめあ・ぱぺってぃあ

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ないとめあ・ぱぺってぃあ

7 - 誰かなんと言うとも──

♥

73

2021年05月19日

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……なんで、ボク────

キスされてるんだっけ……?

紅紫

(なんか、頭がふにゃってるな…………)

紅紫

紅紫

(ダメだ……、なにも考えられないや…………)

──少し前

慎哉

ただいま

しーん

慎哉

(いないのか?)

卓上に書き置きがあった

地図のようなものが描かれ、左上に紅紫色のハートマークが書かれていた

慎哉

……いったい、誰が?

なんとなく胸騒ぎを覚え、部屋を後にした

慎哉

(この辺りだよな……?)

慎哉

……ん?

慎哉

あそこにいるのは──

紅紫は横たわり、身をまかせるかのように抱きしめられていた

相手の顔が紅紫に近づき────

慎哉

慎哉

まさか

信じられない光景を目の当たりにし、呆然と立ち尽くす

慎哉

(……キスされた?)

くしゃ

どす黒いものが頭をもたげ、持っていた書き置きを握りしめた

相手は紅紫から離れ、どこかへと行ってしまった

真顔で近より……

慎哉

…………

そして

嫉妬をあらわにし、無理矢理抱いた

俺とあんたは“特別な関係“だろう?

なのに、どうして──

紅紫

……ダメ…………

慎哉

──嫌なのか?

紅紫

……だって、跡が…………

慎哉

──いっぱい付けないとな

チュ

紅紫

…………ん

慎哉

ほかの誰よりも、紅紫のこと──

紅紫

紅紫

ヤダ、聞きたく……

遮るように唇を塞ぐ

紅紫

……っ!?

紅紫

(……抗えない…………)

慎哉

ようやく唇を離すと、紅紫は恍惚な表情(カオ)をしていた

慎哉

(……俺だけの)

たとえ誰であろうと、俺たちの仲を邪魔するものは許さない…………

ないとめあ・ぱぺってぃあ

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