ro
〜♪

isg
…

isg
(なんか歌ってるけど俺ここから出てもいいのか…?)

isg
(てか歌上手くね?レベチすぎじゃね…?)

ro
〰︎♪♪

ro
…!

潔がリビングに通じる扉からそっと玲王を見ていると、玲王が大きく目を見開く
ro
おい!潔出たのかよ!

ro
なんだよ風呂から出てきたならさっさとこっち来いよ

ro
湯冷めしちまうぞ

isg
え、あぁ…そうだな

潔が拍子抜けしながらもソファに座っていた玲王の隣に腰を下ろす
ro
なぁ、ここはお前の家なんだから遠慮することねぇんだぞ?

ro
なんでそんなよそよそしいんだよ?

isg
あー…

isg
お前歌上手くね?

ro
……

ro
は?え、何?口説いてんの?

isg
まぁ聞いてくれ

ro
お、おう?

isg
俺は、いつも通り風呂からでてリビングに入ろうとした

isg
ここまでは普通だった

ro
まぁそうだろうな

isg
だがここでイレギュラーな事態が発生した

ro
おう

isg
お前の鼻歌がレベチすぎて聞き惚れちまった

ro
…

ro
…ん?

ro
は、え?

ro
ちょっっと待て…?意味がわかんねぇんだけど

isg
いやだから、お前の歌がうますぎて聞き惚れたんだって

ro
…まじ?

isg
俺がこんなことで嘘つくとでも?

ro
いや…お世辞かなって…

ro
一応俺、歌上手いけど鼻歌で聞き惚れられたの初めてだからさ…

isg
(自覚ありなのかよ!)

isg
(上手いから否定できねぇけどさぁ!!)

ro
…

ro
今お前、俺のこと自画自賛するヤベェ奴だと思ったな?

isg
はい…すみません

isg
めっちゃ思いました

ro
ま、これはこれで素直でいいか

isg
(いいの?)

ro
てか腹減ってね?もうド深夜だし

isg
言われてみれば確かに腹減ったかも…

潔が自分の腹を摩る。そして、それを見た玲王がニヤリと口角を上げる
ro
だと思って作ってやったぞ〜

玲王がニヤニヤしながらテーブルにリゾットをことりと置く
isg
え!?これ玲王が作ってくれたのか?!

ro
まぁな!!

ro
俺のような器用大富豪様にはできないことなんてねぇんだよ!

isg
ほー…さすがだな

ro
だろ!俺に不可能なことなんて全くねぇんだよ!

isg
ふはっ、確かにそうかもな

潔が玲王の言葉に軽く笑うと、リゾットの横に置かれたスプーンを握りリゾットに向き直る
isg
そんじゃ、改めていただき

ro
あ、ちょっと待て!

isg
んぇ?

潔は大きく口を開けたまま、玲王にストップをかけられ口を開けたまま停止するが、気にせず玲王は財布を取り出してゴソゴソと漁り出す
ro
材料勝手に使っちまったから、俺が買い直すか金渡すから好きな方選んでくれ

isg
……は?

ro
もし金の場合なら金額は…そうだな

ro
足りないことがないように、一応多めの1万でいいよな?

ro
で、どっちにする?
