これからも、君と

あの日

私とyanくんが

付き合った日から

3ヶ月近くたった1月

冬休みが終わり

久しぶりに

学校に登校する日

この時期になると

受験まであと

1年近くになったからか

受験勉強に励む人が増えてきた

横から聞き慣れた声で

話しかけられる

冬休みは

クリスマスデートしただけで

それ以降は

メールや電話ばっかりだったから

久しぶりに見れた

彼の姿に

心臓が速くなるのが分かる

じゃ、と言って

ゆあんくんは教室の中に入っていった

笑顔ではぐらかすrnの姿に

私は頭に「？」を浮かべた

特有の甲高い音で

学校のチャイムが鳴る

私たちがいつも

お昼を食べる場所は

基本、教室で

食堂や屋上もあるのだが

移動がだるい等の理由で

滅多に使わない

rnが軽く苦笑いする

キス

その単語に体が反応する

実を言うと

yanくんと

一度もキスしていないのだ

どのタイミングでしていいのか

分からないし

それどころか

ハグも

気恥ずかしくて

片手で数える程しかしていない

私の弱虫

冬は

陽が傾くのが早くて

まだ4時だと言うのに

もう影が長く伸びている

yanくんに連れてこられたのは

学校近くの

ショッピング施設

yanくんが買いたいものは

どうやら

マフラーだったらしく

すると、yanくんは

紙袋の中からゴソゴソと

買ったばかりのマフラーを取り出した

チェック柄で赤を基調としていて

yanくんにぴったりって感じ

めんどくさそうに言うけど

なんだかんだで

巻いてくれる

ふわっ

なぜか

yanくんのマフラーが

私の首に巻かれている

…確かに

真冬としてはだいぶ

薄い格好をしている

ほんの少し

ほんの少しだけ

yanくんの温もりを感じる

1人

奮闘するyanなのであった