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この話はフィクションです

朝木 真子

(はぁ、今日も疲れたな...)

朝木真子は 仕事の帰り道に バスを使っていた

朝木 真子

今日も霧が濃いわね...

桐嶺山の山道は いつも霧がかっており

それが霊が彷徨っているようにみえるため

霧霊山道と呼ばれている

加藤 友哉

なんでいつも霧があるか知ってます!?

急に高校生くらいの学生が 話しかけてきた

朝木 真子

え...

朝木 真子

知らないわよ

加藤 友哉

そうですよねー

加藤 友哉

実は僕

加藤 友哉

ここの山でなんでこんなに霧が出るか調べてるんですよ

朝木 真子

へぇ...

原 瑛二

霧霊のせいじゃよ...

今度は朝木が座っていた席から すぐ後ろに座っていた老人が 話しかけてきた

小田 和樹

!?

酒井 麻子

!?

加藤 友哉

!?

それと同時に 他の客たちがざわざわし始めた

小田 和樹

やめろ!!

サラリーマンの男が声を張り上げた

朝木 真子

!!

田村 春和(運転手)

お客様!バスの中での大声はやめてください

小田 和樹

申し訳ないです...運転手さん

小田 和樹

瑛二さん...あんな事があったんだからそんな話をここでするのはやめてください

小田 和樹

何が起こるかわからないじゃないですか?

原 瑛二

すまない...君のことを少し考えて発言すべきだった

老人とサラリーマンは 知り合いらしい

原 晴恵

そうよ...瑛二さん

原 晴恵

こんなとこでそんな話するのはやめましょう

原 瑛二

そうじゃな...

朝木 真子

(嫌な帰り道...)

そう思っている時だった

突然さっきの老人が 叫び出したのだ

原 瑛二

な...なんじゃあれは!?

原 瑛二

運転手!バスを止めろ!!

田村 春和(運転手)

お客様...落ち着いてください!

老人が席を立ち 杖を持ちながら 運転席に近づいた

加藤 友哉

...!?

それに気づいた さっきの高校生が 老人を止めに入った

加藤 友哉

落ち着いて!お爺さん!

原 瑛二

どけぃ!

原 晴恵

あなたやめて!

老人の妻も 止めに入った

原 瑛二

いまここで終わらせるんじゃ!!

小田 和樹

落ち着いて!

サラリーマンも止めに入り バスの中がパニックになった

酒井 麻子

なんなのよ...

酒井 麻子

でも、面白そ

メガネをかけた女性は その光景をスマホで撮っていた

朝木 真子

やめなさいよ!あんた

酒井 麻子

う...

酒井 麻子

しょうがないわねぇ

老人は 高校生とサラリーマンの2人がかりで 取り押さえた

原 瑛二

みたんじゃ!ワシは!

原 瑛二

霧霊の姿を!!

朝木 真子

!?

田村 春和(運転手)

なっ!?

原 晴恵

...

小田 和樹

霧霊の話をしないでください!!

小田 和樹

あの時の...

酒井 麻子

霧霊となんかあなたたち関係あるの?

小田 和樹

それは...

小田 和樹

運転手さん!!前!

田村 春和(運転手)

え?

後ろに気を取られていた 運転手は 前を見て絶望した

バスは前で停車していた車にぶつかり 急停車したのだ

朝木 真子

ここは...?

朝木 真子

そうだ

朝木 真子

事故に遭って...

加藤 友哉

大丈夫ですか!?

朝木 真子

あなたは...?

加藤 友哉

覚えてますか!?

加藤 友哉

しっかりしてください!

朝木 真子

私は大丈夫...

朝木 真子

他の人達は?

加藤 友哉

みんな無事です

加藤 友哉

みんながいる外へ行きましょう

霧が濃く 前がほぼ見えない状況だった

朝木 真子

皆さんご無事で

酒井 麻子

なんなのよ!

酒井 麻子

急に止まって

田村 春和(運転手)

みなさま!大丈夫ですか!?

原 瑛二

腕が...

原 晴恵

痛いけど我慢して...

老人は腕を怪我したようだ

おばあさんが手当てをしている

バスは木にぶつかって タイヤがパンクしている

小田 和樹

バスが木にぶつかってて

小田 和樹

流石にこれは動かせませんね...

田村 春和(運転手)

そうですか...

酒井 麻子

こういう時って誰が責任とるの?

酒井 麻子

運転手のあなた?

田村 春和(運転手)

いや、それは...

朝木 真子

何が起こったんです?

田村 春和(運転手)

お客様に気を取られていたら、前方に停車していた車に気づかず、旋回したら木にぶつかってしまったんです

田村 春和(運転手)

とにかくバスから離れましょう!

小田 和樹

まぁ、そんな感じですね

酒井 麻子

私、警察と救急車に電話するわ

メガネをかけた女性が携帯を取り出した

酒井 麻子

あれ

酒井 麻子

電話が通じないわ

小田 和樹

山の頂上ですから、電波が通じないんでしょう

酒井 麻子

うそ...

酒井 麻子

どうすればいいのよ!

加藤 友哉

酒井さん!落ち着いて!

酒井 麻子

もう!

酒井 麻子

写真でも撮ってくるわ

加藤 友哉

...

鹿山 大治

ちょっとあんたら!きてくれ!

茂みから声が聞こえた

 私とサラリーマンが声のする所へ向かった

小田 和樹

大丈夫ですか!?

鹿山 大治

あぁ

鹿山 大治

あんたらが乗ってたバスと衝突した車の運転手だ

鹿山 大治

俺の足はどうなってる?

ガラスの破片がささっていた

朝木 真子

ガラスの破片が少し刺さっています

鹿山 大治

そうか...

原 瑛二

あんたか!

さっきの老人がこちらへ向かってきた

原 瑛二

お前のせいでこんなところに立ち往生じゃないか!

鹿山 大治

俺のせいじゃない!

鹿山 大治

十分前くらいにこの辺を車で走ってたんだが

鹿山 大治

急にパンクしたんだ!

鹿山 大治

確認したら、釘が道にばら撒かれてた

鹿山 大治

それのせいだ!

鹿山 大治

携帯も通じないから、車がくるのを待ってたんだが、この様に...

鹿山 大治

ちゃんと叫んだぞ!?

鹿山 大治

ぶつかるぞって

原 瑛二

くっ...‼︎

加藤 友哉

そうだ!僕たち自己紹介したんです

加藤 友哉

みんなでもっかいやりましょう

さっきの高校生が,割って入ってきた

朝木 真子

だから、みんな名前を知っていたのね

朝木 真子

あのお爺さんよりあなたの方がよっぽど大人ね

加藤 友哉

え?

朝木 真子

なんでもないわ

加藤 友哉

じゃあ、あなたから

朝木 真子

私は朝木真子(あさき まこ)よ

朝木 真子

OLやってるの

加藤 友哉

僕は加藤友哉(かとう ゆうや)って言います

あどけない高校生って感じだ

加藤 友哉

地元の高校生です

加藤 友哉

じゃあ、次は田村さん

田村 春和(運転手)

私は運転手の田村春和(たむら はるかず)といいます

すごい申し訳なさそうにしている

田村 春和(運転手)

申し訳ない、私のせいで事故に...

小田 和樹

あなたは悪くないですよ

小田 和樹

悪いのは途中で暴れ出したこの爺さんですから

田村 春和(運転手)

...

原 瑛二

ワシが悪いというのか!?

小田 和樹

はい

原 瑛二

...

田村 春和(運転手)

普通に私の責任です...

小田 和樹

まぁまぁ

小田 和樹

俺は小田和樹(おだ かずき)っていいます

紳士的な男性にみえる

小田 和樹

サラリーマンをやらせてもらってます

小田 和樹

サバイバルゲームが好きで、よくこの山で友人達とサバゲーやってます

加藤 友哉

すげー

加藤 友哉

楽しそうですね

小田 和樹

あそこで写真とってるメガネの女性は酒井麻子(さかい あさこ)っていうらしいです

小田 和樹

オカルトを専門にしている写真家だそうです

酒井 麻子

(パシャ...パシャ...)

酒井さんは遠くで写真を撮っている

加藤 友哉

幽霊撮ったことあんのかな...

小田 和樹

あの怪我してる方は...

鹿山 大治

鹿山 大治(かやま だいじ)だ

鹿山さんはとても大柄だ

鹿山 大治

樹木医をやってる

鹿山 大治

どうも...よろしく

鹿山 大治

イタタタタ...

小田 和樹

この爺さんと婆さんは原ご夫婦

小田 和樹

霊媒師をやってらっしゃるんですよ

朝木 真子

なんでそこまで知ってるんですか?

小田 和樹

あぁ、以前お世話になったんです

朝木 真子

だから互いにお知り合いだったんですね

小田 和樹

そうなんです

原 晴恵

私が晴恵(はるえ)で、夫は瑛二(えいじ)って名前よ

原 晴恵

よろしくね

原 瑛二

自己紹介なんてせんでいい!

原 晴恵

...

仲はあまり良くなさそうだ

全員の自己紹介が終わった

田村 春和(運転手)

とにかく下山しましょう

田村 春和(運転手)

ここで待っていても車が来るか分からないし

田村 春和(運転手)

行動すべきです

田村 春和(運転手)

あまりこういうときは動かない方がいいのですが

田村 春和(運転手)

怪我してる方もいらっしゃるので早く病院に行かないと...

原 瑛二

やめるんじゃ!

原 瑛二

霧霊が襲ってくるぞ!

小田 和樹

またそんなことを...

田村 春和(運転手)

ですがね...瑛二さん...

酒井 麻子

そのおじいさんの言ってることは一理あるわ

酒井 麻子

オカルトを専門に写真家やらせてもらってるけど、ここの伝説は信憑性が高いの

酒井 麻子

以前の事件だって...

加藤 友哉

どんな事件ですか!?

酒井 麻子

あのね...10年前の嵐の日に車で運転していた3人が...

小田 和樹

そんな話をしている場合ですか!?

酒井 麻子

なによもう

加藤 友哉

...

酒井 麻子

後で教えるわね...

加藤 友哉

はい!参考にします!

小田 和樹

とにかく行きましょう!

原 瑛二

ワシは意地でも動かん!

朝木 真子

もし霧霊がいたとしても、1人になる方が襲われる確率高いんじゃ?

原 瑛二

いや、晴恵が残ってくれる

原 晴恵

私はみんなについてくわ

原 晴恵

ここにいたって埒があかないでしょ、瑛二さん

原 瑛二

晴恵...

加藤 友哉

じゃあ、決まりですね

加藤 友哉

重大な怪我かもしれないし

加藤 友哉

早く下山しましょう

朝木 真子

そうね...

これから悪夢のような出来事がおこるとは 誰も思いもしなかった

霧霊に襲われるなんて...

霧霊山道殺人事件

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