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コメント
9件
久しぶり~!!覚えてるか分からんけど…私の存在忘れられてるかも…てか神作すぎッ!!最後めっちゃ感動した~😭桃くんと水くん最後会えて良かったァァァ😭2人ともお互いのこと大切にしてる事がめっちゃ伝わってきた😭
めっちゃすき
( 主˙꒳˙ )
( 主˙꒳˙ )
( 主˙꒳˙ )
( 主˙꒳˙ )
※死ネタ注意 ※ハピエン(?) ※その他注意事項等はプロフィールの下をご覧下さい
𝐿𝑒𝑡'𝑠 𝐺𝑜!!!!
いつからだっけ
俺がこの病室にいて
ここに入院し始めたのは
気づけばここにいて
そのまま15年間ここでの記憶で染ってしまっている
俺は今17歳
受験どころか、青春すら味わえてない
そのまま、何も状況が変わらないまま、一昨年
俺は、長くて7年
短くて3年
そう、診断された
つまんねぇー人生だな
そして今日も、変わらない毎日
のはずだった
そう、俺の目の前に
可愛い死神が現れた
そういう彼。まるで無邪気な子供のようだ
まるで、自分が普通の人間に見せ掛けているような口ぶり
でも、
不意に質問してみた
すると、
そう言われた
意外だった
17歳の俺より身長低くて
精神的にも子供みたいなのに
全てが子供の特徴に当てはまるというのに
1回だけ聞いたことがある
東京大学は日本一で、一橋大学は文系の東京大学並だと
まるで頭いいようには見えなかった
正直今でも阿保面にしか見えない
そんな人が一橋大学卒業生とはね…w
そんなこと思っていたら今更の疑問に気づいた
どうせあとどれくらいで死ぬって伝えてに来たんだろう
もしくは、今から俺の魂奪うとか??
でもその予想は的中していた
そう言ってベットに書かれた俺の名前を見る
どうせ俺は不治の病だったんだから
生まれた時に親が死んだらしくて
親に会わない、友達もいない孤独な生活
先生はずっと同じ人だった
先生としか話さなかったけど今じゃベテラン先生でもう俺とここで雑談するほどの暇なんかなくなった
会う時間は検査の時くらい
ほんの20分程度
その生活ももう始まってから11年
孤独で、自分で出来ることなんてなくて
体を起こす気力を今ではなくしてしまっている
食事の時間は支えてもらわないと食べれない
それ程だ
もう死んで楽になりたいまである
俺はこの11年ずっと愛を感じることが出来なかった
だから別に自分が死のうが生きようが変わらない
そう、思っていたら
そう声を上げて俺を見て微笑んだ
そう呟きながら俺は空を見上げる
看護師に外に出たいって言ったら何故か涙ぐんでいいよって笑って言われた
なんでだろうな
それにしても……
チートじゃんって思いながら
車椅子を押してもらっていた
俺の足はもう膝から下は動かせないし力が入らない
細胞が破壊されて神経が上手く機能していないらしい
そうやって俺は動けなくなって最終的に死ぬ
そういう病気だ
この病気にかかるのは俺が初めてらしい
でもあんまり辛くなかった
でも楽しくもない
そんな中、彼はここで俺に空の綺麗さを教えてくれた
お互いを支え合う
俺は、支えることが出来るのだろうか
誰を支えられる?
俺の心を読んだかのようなタイミングでそう言われた
俺は今日、人生初で人生最期の約束をした
不思議な死神と出会ってからの日々は毎日が忙しかった
今ではほとけっちっていう愛称で呼ぶまである
でも、忙しい分、時間が過ぎるのは早い
出会ってからもう既に3ヶ月
俺はあと半年弱しか生きれない
何時からだろうか
俺が、〝 どうでもいい 〟から 〝 生きたい 〟に変わったのは
俺の病気の進行は少しずつスピードが上がった
3ヶ月前は膝から下が動かせなくなったくらいなのに
今、もう腰辺りまで動かしにくくなっている
よく考えたら彼は死神だ
今は人間に化けてるだけだから
10ヶ月経った時、これだけ友情関係を築いていたら魂を奪うのは苦しくないのだろうか
奪われる側はいいだろう
大切な人に魂を奪われるなら本望 なんて言葉もあるんだから
でも、奪う側は?
そう思うと少しばかり胸が痛くなる
そんなことを思いながら彼の注文している姿を見て
ちょっと涙を流す
俺は、
まだ生きたいって…我儘言ってもいいのかな
クレープが来て俺らはずっと食べてた
俺は5~6口食べてあとはほとけっちにあげた
ずっと目を輝かせながら食べている
その光景がとても微笑ましく思えた
心配そうな目で俺を見つめる
まあ、最近は食欲があまりないから悪化もしてんのかなって感じてるけど
翌日
今日は病室で過ごすことになった
これはほとけっちの案だ
普段よく俺を病院の近くまで連れ出してるのがほとけっちだったから珍しく思えた
深刻そうな目
何かあったのだろうか
急に謝られて混乱する俺
なんで彼は謝ったのか
なんで彼は…目に涙を浮かべているのだろうか
寿命を減らす
そんなことが出来るのだろうか
正直驚いた
俺は連れ回されていたが何気に楽しんでいた
別にストレスは感じてない
その時初めて感じた
自分じゃ動かせなくなっていることを
彼は泣きながら俺に言ってきた
心優しいほとけっちのことだ
きっと罪悪感でいっぱいだと思う
だから俺は彼の頭を撫でた
俺はあと…どれくらい生きられるのだろうか
翌日
俺はその日、目を覚まさなかったらしい
衰弱しているのだろうか
それとも過労なのか
でも俺は
ほとけっちのことを責めるような真似はしない
だって…俺の心を救ってくれた人だから
俺は、2週間経っても目を覚ますことは無かった
俺は2週間後の土曜日に目を覚ました
俺は目を覚まさなかったことにも
上半身を起こしあげることが出来なくなっていることにも
驚いた
泣き止まない彼の頭を優しく撫でる
ただの慰め程度にしかならないけど
でも、腕を上げるのさえ力まなければならないことに
少しばかり悲しみを覚えた
それから3週間も経てば俺は体を動かすことが出来なくなった
肺も動かなくなり人工呼吸で強制的に肺を動かすことしか出来ない俺
ほとけっちは、少しずつ元気がなくなった
ずっと隣で俺の手を握って泣き続けるだけ
俺は声を出すことが出来ないので慰めることすら出来なくなった
俺の担当医はもう2週間も生きれるか分からないと言っていた
力を入れて手を握る
すると、こっちを向いて悲しい顔で微笑んだ
前みたいに静かになった病室
でも、変わったことといえば俺は1人じゃないこと
そう思うと、俺が死んだら彼と離れてしまうことに悲しく思う
でもまた俺の心を読んだのか
と言われた
どうやら死神は1人の魂を奪えばその魂と一緒に黄泉の国へ行くらしい
そんな他愛のない話(?)をしていた時、俺の瞼は落ちてしまった
ツー…
ごめんね、ほとけっち
あの時言ってた10ヶ月を生きることが出来なくて
謝らないで
ここはどこだろうか
気づいたら雲の上にいた
俺を呼ぶ声が聞こえて後ろを振り向く
すると、俺がずっと話したかった人
俺を救ってくれた人がいた
死神だった君
その死神から解放された君の姿は
そこにいた君は
どこか可愛く、ちょっとした大人の姿を感じることが出来た
自由に動かせるようになった俺の体
そう、判断した瞬間
いつも俺を迎えに来てくれていた君より先に体を動かして君を迎えに行った
( 主˙꒳˙ )
( 主˙꒳˙ )
( 主˙꒳˙ )
( 主˙꒳˙ )
( 主˙꒳˙ )
( 主˙꒳˙ )
( 主˙꒳˙ )
( 主˙꒳˙ )
( 主˙꒳˙ )
( 主˙꒳˙ )
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( 主˙꒳˙ )
( 主˙꒳˙ )