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主
主
主
主
主
日帝は今、超絶不機嫌であった。
アメリカ（☆48）
中華民国
日帝
アメリカ（☆48）
それはもう、今世に転生して こんなにブチギレてたのは 初めてと言っても差し支え無いぐらいには。
アメリカ（☆48）
中華民国
アメリカ（☆48）
日帝
アメリカ（☆48）
気持ちよくスヤスヤと 惰眠を貪っていたのに無理矢理 中華民国に連れて来られたのだ。
その上、連れて来られた先は 反吐が出そうな程嫌っている自身最大の仇敵であるあのアメリカ合衆国の目の前ときた。
怒りを顕にするなと言う方が酷な話である。
左右にブンブンと激しく揺れる尻尾と 極限まで倒された耳が、日帝のブチギレ具合をより顕著に表している。
アメリカ（☆48）
中華民国
日帝
中華民国
中華民国が日帝の喉をすりすりと撫であげ ご機嫌を取ろうとしている。
その言い方がまるで、夫が妻のご機嫌取りをするような感じになってしまい中華民国はいたたまれない気持ちになった。
何故結婚すらしてないのに 猫相手にこんな気持ちにならないといけないのか。
アメリカ（☆48）
アメリカ（☆48）
ロシア帝国
ロシア帝国
アメリカ（☆48）
ロシア帝国
ロシア帝国
アメリカ（☆48）
ロシア帝国
アメリカ（☆48）
ロシア帝国
ロシア帝国
2人が日帝に目を向けると 中華民国に頭を、ソ連に喉をそれぞれ撫でられており目を細めて気持ち良さそうにしている。
先程の不機嫌さはどこにいったのか その顔はとてもご満悦そうだった。
アメリカ（☆48）
アメリカ（☆48）
ロシア帝国
アメリカ（☆48）
アメリカ（☆48）
ロシア帝国
そう言い残すとロシア帝国は、携帯片手に早足で部屋から出て行った。
中華民国
アメリカ（☆48）
中華民国
アメリカ（☆48）
両手で壊れ物を扱うかの如く持ち上げられ、アメリカとちょうど同じ目線になる。
アメリカの日帝を見る目は、戦時真っ只中の時に対峙した頃とは違い慈愛に満ち溢れていた。
日帝
それでも、時折切なげに或いは悲しげに揺れる瞳に日帝の心が大きく掻き乱された。
アメリカ（☆48）
日帝
日帝
アメリカ（☆48）
アメリカ（☆48）
アメリカ（☆48）
アメリカ（☆48）
日帝
アメリカ（☆48）
アメリカ（☆48）
日帝
嫌いも何もただ単に興味が無かっただけである。
そういえば、今あいつらどうしてるんだろうな〜と思う事はあったがそれで終わりであった。 これを聞いている人の中には、薄情なのではと思う人も居るかもしれない。
だが日帝は過去に囚われたまま 今を生きるなんて、そんな未練がましい事はしたくなかったのである。 過ぎた過去に執着せず せっかく新しい生を受けたのであればその時を楽しく生きたかった。
それ故に、アメリカ達がこんなに必死になって自分を探しているとは思っていなかった。 ましてや、会社まで立ち上げるなんて誰が予測できようか。
日帝
日帝
アメリカ（☆48）
日帝
日帝
アメリカ（☆48）
アメリカ（☆48）
アメリカ（☆48）
アメリカ（☆48）
日帝
日帝
アメリカ（☆48）
アメリカ（☆48）
日帝
まさかの爆弾発言に日帝はスンとなった。
日帝
アメリカ（☆48）
日帝
ソ連
度重なる爆弾発言に 最早衝撃を受けすぎて言葉も出ない。 これ以上、聞かせないで欲しいという思いを込めて鳴いてみた。
「なんだ、私専用の地下室作ったって。ただの監禁部屋だろ」と心の底から思った。 しかも、要らないオプション付きである。 誰が喜ぶか
アメリカ（☆48）
中華民国
日帝
周りの2人が止めに入ってくれたので 少なからず効果はあった様だ。 監禁室（確信）を作る段階で 止めて欲しかったのが本音ではある。
そもそも、最初の段階で 何故周りは止めなかったのか とても疑問に思うが、人の言葉を話せないので確認のしようが無い。 どうせ聞いても禄でもないだろうが。
日帝
日帝
日帝
やはり、強かだった。
ロシア帝国
ロシア帝国
アメリカ（☆48）
ロシア帝国
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
猫がお風呂を嫌がる番組を見ると なんでこんなに嫌がっているんだろうと 常々思っていた。
ソ連
日帝
日帝
お風呂に入れられそうになっている今なら分かる。
これは、許されざる鬼畜な所業であると。
そんな大袈裟な…と思っただろう。 確かに人からしたら、お風呂は身体を清潔に保つ為には必要不可欠で尚且つ身も心も安らぐ安息の地である事に違いない。
ソ連
日帝
日帝
朝まで人間だった猫が何か言っている。 いや、恐らく慣れたら気持ちが良いのかもしれない。 猫だとしても
実際、お風呂に大人しく入れられている猫もいるし 川や海で泳いでいる猫も少数派とはいえ 存在しているのは確かである。
だが、日帝は子猫になって 初めてのお風呂である。 猫にとって肉球は 体温調節等に使うとても大切な器官だ。 また、猫の毛は一旦濡れると とても乾きにくいのである。 少し湿るだけなら 許せるがびしょ濡れはダメだ。 本当に。
あと単純に本能が拒否している。
日帝
ソ連
ソ連
日帝
日帝
ソ連
日帝
日帝とソ連が今いるのは、大理石で作られた一般家庭にあるお風呂より大分大きいお風呂だ。 お湯は垂れ流しで、常に浴槽の中にはお湯が張られている状態である。
ソ連の手から、離れる為にジャンプしたは良いがほとんど水に濡れてしまっていたので方向感覚がバグってしまっていた。
そしてあろう事か 浴槽の方にジャンプしてしまった。 終わったなと思った。 溺れ死ぬ前に、助け出してくれとソ連にお願いしながら衝撃に備えるべく目を閉じる。
ソ連
チュッという可愛らしいリップ音が 浴室に反響してやたらと大きく響いた。
ソ連は、ただ日帝を助けたかっただけなのだ。 あんなに小さい身体で、この広い浴槽に落ちたら溺れ死んでしまう。 何としても助けたい一心で湯船に入り 上から落ちてくる日帝を受け止めた。 その行為になんの下心も無かったと 彼の名誉の為にお伝えしとく。
日帝
ソ連
ソ連
浴室内が重い静寂に包まれる。 お互い話したくても驚きで声が出ないのである。
今まで、己の片手に収まっていた筈の ふわふわの毛皮を纏った子猫の姿は無く そこに居たのは長年探し続けて来た想い人
手に伝わって来るハリのあるすべすべの肌に お互いの息がかかりそうな程 至近距離にある顔と唇に残る余韻
そして、胸筋に当たる自身にあるはずの無い 柔らかい感触 しかも、全裸で密着している状態になっているので余計にその柔らかさが伝わって来てしまう。 まぁ、全裸なのは日帝だけなのだが。
ソ連だって、まだ20代前半の若い盛りである。 無意識に目線が下にいってしまうのも 仕方が無い…筈だと思いたい。
日帝
ソ連
とりあえず、ソ連の顔を素手で殴った
ソ連
日帝
ソ連
日帝
ソ連
大惨事である。 そして日帝は、右手に桶を持ち 全身全霊の力を込めて次はソ連の頭を殴った。
一応お伝えするが直ぐに近くにあったバスタオルを掴みちゃんと隠している。 なので安心して欲しい。
ロシア帝国
ロシア帝国
日帝
ソ連
2人目撃沈である。 ロシア帝国が扉を開けた瞬間 日帝の投げた桶が 頭に綺麗にクリーンヒットした。
その時の日帝の反応速度は とても見事なものだった。 流石は猫、今は人間に戻っているが。
中華民国
中華民国
準備が出来たので 浴室に向かった中華民国が見た光景 それは、頭と顔を抱え痛みに悶えているソ連と 床とお友達になっている露帝に 桶を片手に肩で息をしている日帝の姿だった。 どうやら叫び過ぎたようで息切れを起こしたらしい。
控えめに言って地獄絵図だった。 露帝が床にダイイングメッセージかの如く 血で日帝と書いている。 この屋敷を事故物件にでもする気かこいつはと思った。
中華民国
中華民国
中華民国
中華民国が上のパーカーを 突然脱ぎ始めたので ３投目の準備をしたが 杞憂な心配だったようだ。
中華民国
日帝
中華民国
中華民国
中華民国は、脱いだパーカーを日帝の方に投げると 未だ痛みに悶えているソ連と 床に倒れ伏している露帝の首根っこを掴んで そのまま回収して行った。 一度も目が合わなかった様な気がするのは 自分の思い違いだろうかと思いながら それを静かに見送る。
中華民国
日帝
中華民国
日帝
日帝
日帝は、中華民国に釘を刺されたにも関わらず 早々に浴室から脱走していた。
首輪を付けられて 地下室に監禁されるなんて 真っ平ごめんである。
幸い今この屋敷には、アメリカ・ソ連・露帝・中華民国の4人しか居ないはず。 ソ連・露帝は先程沈めたし中華民国も まだ戻っては来ないだろう。 この屋敷から逃げ出す為には このチャンスを逃す訳にはいかなかった。
日帝
中華民国のパーカーは、厚めの素材で出来ており フードも着いているので 耳を隠すのにうってつけだった。 丈も長く膝丈ぐらいにはなりそうなので このまま外に出ても特に怪しまれはしないはずだ。
？？？
？？？
日帝
名前を呼ばれたと同時に 顔のすぐ真横に小さいナイフが突き刺さる。
日帝
プロイセン
プロイセン
プロイセン
日帝
ナイフが飛んできた方向に顔を向けると そこに居たのはプロイセンだった。 堅苦しいイメージがある彼だが 今の格好はワイシャツのボタンを2つ目まで開けて、腕捲りをしておりジャケットは着ておらずベストのみを着用している。
そんなカジュアルな服装をして リラックスしているだろうにも関わらず、日帝はプロイセンに対して冷や汗が止まらなかった。 恐らくこのまま 力づくで通ろうとしても 反撃を食らって逆に押さえ付けられるだろう。 それ程までに、今の彼に隙という隙が見えなかった。 そして、何故ナイフを持っているんだこいつはとも思った。 物騒すぎるだろ。
プロイセン
プロイセン
日帝
怖すぎである。 顔は笑っていて、爽やかな好青年そのものなのだ。 だが、どことなく有無を言わさない雰囲気を 醸し出しており、しかも態とらしくカツンカツンと硬い靴音をさせながらゆっくりと近寄ってくる。
日帝の猫耳は完全にへたれてしまっており 尻尾も自身の足に巻き付けている。 相当恐怖を感じているようだ。 そんな姿を見たら、多少なりとも 己の良心が痛みそうなものではあるが 彼はそうでも無いらしい。
日帝
それでも、自分の自由を 簡単に捨て去る訳にはいかない。 人間は、窮地に追い込まれると 発揮しなくてもいいところで いらぬ勇気を発揮してしまう 愚かな生き物なのである。
日帝
プロイセン
プロイセン
日帝
まぁ、それもプロイセンの片手に阻まれ未遂に終わるのだが。 矢張り逃してくれる筈も無く 今日帝は、男性にされると ときめきが止まらないランキングで上位に入りそうな所謂壁ドンをされている。
何がときめくだ、頭沸いてるんじゃ無いのかと 内心で理不尽な悪態を付いた。
日帝
プロイセン
日帝
左にナイフ右に手、目の前にプロイセン 完全に退路を絶たれてしまった。 これはもう諦めるしか道は残って無さそうだ。
プロイセンに猫にする様に喉をすりすりと 撫でられ身体が小さく反応してしまう。
プロイセン
プロイセン
今から入れる保険知ってる人いたら教えてください。
終わりだよ
主
主
主
主
主
コメント
27件
プロセイン56す
最近日帝不足（？）なのでありがとうございます！ 日帝が女子とか最高ですか？
はー、尊死 最高ですか？ 嗚呼最高か… 続き待ってます。
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