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🟩「...ゃ、めっ、!」

🟩「助け...て、ッ」

🟦「...辺斗くん」

俺は猍。読みにくい漢字だとよく言われる。「トゲ」があだ名だ。たぬきよりトゲと読み間違える人が多いから、いつの間にかこう言われるようになってった。

俺は正直トゲと呼ばれるのはあまり嬉しくはなかった

でも、辺斗くんだけは俺の事を猍くんと今でも変わらず呼んでくれている

そんな辺斗くんは、毎朝毎朝悪夢に魘されている

🟩「お、ッ願いだから、...痛くしな、いで...」

🟦「今日は痛い夢...か」

辺斗くんの夢には何個か種類がある

「痛ましい夢」「怖い夢」「絶望の夢」「何も無い無の夢」の4種類

🟩「ァア"、ッァ"アア"アァア"!、!!!!!、や"めで"...ッ」

俺はカーテン越しに気分の悪いその呻き声を聞きながらいつも、こう考えている

🟦(どれ程辛いんだろう)

まぁきっと俺よりは辛くない

所詮夢

...人の心ない面を見せてしまった事は置いといて、俺の手術っていつ終わるんだろうっていつも考えてる

◼️「やはり痛そうですね」

🟦「ピクッ」

◼️「おや?どうかしましたか?」

🟦「いや、なんでもないですよ!口が裂けても急に現れてびっくりしたなんて言えないですよ!」

そうだ。黒さんはいつも何の前振りもなく急に現れるのでいつも心の奥底で驚いてしまう。今日は油断してたなぁ、声に出ちゃった

◼️「ふふっwそうですか」

医者のイメージと完全一致の優しい黒さん

◼️「今日は痛ましい夢ですね...ということは前の結果と合わせると...」

それに加えて医者の才能ガン出し...辺斗は羨ましい

だってあんな優しい医者に見守られながら短時間の悪夢に耐えるだけの事をずっと送ってるだけで良いんだもの

俺は"激痛病"

毎晩毎晩命の危険性があるからって想像より何倍も痛い手術を受ける

嗚呼、今日も...あるんだな

早く...治ってくれよ...

🟩「ぅが"ァァ"っアガッ...」

気分が落ち込んだ俺は眠気がどっと増したので、避けていた重い布団を掛けて潜り込んだ。

珍しーねなんて言わないで

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