そろそろ気づいてよ。
殴られる痛みよりも、言葉の方が傷つくんだよ。
ねえ。誰か、僕を助けて...。
ころん
ころん
兄ちゃん
兄ちゃん
ころん
兄ちゃん
『生まれなければよかったのに。』
ころん
お兄ちゃんがこう思う理由もちゃんとあるんだ。
だって、だって僕のせいでお母さんも、お父さんも死んだんだから。
母さんは。僕を生んだ時に死んだ。
父さんも、その後を追うように蒸発した。
結果残ったのは孤児2人
お兄ちゃんは僕を恨んでいる。
だから仕方がないんだ。
沢山の車。
一歩踏み出したら楽になれるのかもしれない。
大丈夫。誰も僕を心配しないし。
『おい』
あっ。トラック。
今だ。
『おい!聞いてんのか!?』
3
2
いち…
『あぶねぇだろ!』
ころん
ころん
『そんなこと考えて意味あんのかよ!』
『なんで、今トラックにぶつかろうとしてた!?』
『死ぬぞ...』
『え、あ、っと。ごめん。強く言い過ぎた。。』
なんで、謝ってるんだろう?
『だから、泣きやめって。』
ああ、わかった。僕が泣いてるんだ。
僕の心が、壊れたんだ。
『あー、じゃあとりあえず、此処からどこっか』
『んで、どうしたんだよ。』
ころん
『は?』
ころん
『…。』
ころん
『よく、頑張ったな』
ころん
『あ、俺の名前言ってなかったな。俺はさとみ』
さとみ
ころん
さとみ
ころん
さとみ
ころん
さとみ
ころん
ころん
さとみ
さとみ
ころん
さとみ
さとみ
さとみ
さとみ
さとみ
さとみ
ころん
さとみ
さとみ
ころん
さとみ
さとみ
さとみ
ころん
さとみ
さとみ
さとみ
さとみ
さとみ
さとみ
ころん
さとみ
さとみ
ころん
僕がせき止めていた何かがガラガラと音を立てて崩れて、僕はずっと泣いていた。
さとみ君は何にも言わず、ただ、僕を抱きしめていてくれた。
さとみ
ころん
ころん
さとみ
ころん
さとみ
ころん
さとみ
さとみ君と話してると、死にたいとかそういう、余計な事を考えなくていいから楽だな。
ありがとう、さとみ君。
ころん
ころん
『良かった!俺みたいにはなるなよ!ずっと、見守っててやるから…。』
ころん
ころん
医者
ころん
医者
ころん
医者
医者
医者
ころん
医者
ころん
医者
ころん
医者
ころん
医者
医者
ころん
あれ、僕はトラックにぶつかる前に助けられたよね。
じゃあ、あれは夢?
医者
医者
医者
医者
医者
ころん
僕もした。一昨年に。
もしかして…。
ころん
医者
医者
医者
ころん
医者
ころん
ころん
医者
医者
ころん
『泣くなよ。』
『生きててくれてありがとう』
揺れるカーテンの奥では、雪が降り始めていた。
ころん
コメント
8件
ノω・、) ウゥ・・・感動…めっちゃいい話✨
そういうことだったんだ....😭 めっちゃ感動する😭