昔々、あるところに
お爺さんとお婆さんが 住んでいました。
お爺さんは山へ芝刈りに
お婆さんは川へ洗濯に 出掛けました。
お婆さんが 川で洗濯をしていると
どんぶらこ、どんぶらこ、と
川上の方から それはそれは大きな
『ベタ』
が流れてきました。
『ベタ』を拾ったお婆さんは 急いで家へ持ち帰り
お爺さんと一緒に 『ベタ』を割ってみると
中からはとても元気な 男の子が出てきました。
子供のいなかった お爺さんとお婆さんは とても大喜び。
お婆さん
お爺さん
お婆さん
この子の名前ですが
お婆さん
『ベタ』から
生まれてきたので···
生まれてきたので···
お婆さん
こんなのは
どうでしょうね?
どうでしょうね?
お爺さんとお婆さんは
『ベタ』から生まれた この男の子に
“ありき太郎”
と名前を付け、 とても可愛がりました。