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玉壺は倉庫の奥へ進んだ。るなは遅れてついていく。足が重い。
玉壺
玉壺
奥の部屋に入るとそこには人間がいた。
縄で縛られ床に座らされている。
生きている。ちゃんと息をしている。
月
反射的に一歩出そうとして止まる。玉壺が見ている気がしたから。
玉壺
玉壺
玉壺
ニヤリと笑った。
答えられない。胸の奥がざわつく。
玉壺
玉壺
そう言うと玉壺は壺の中に戻った。姿が消える。
玉壺
玉壺
部屋にはるなと人間。人間がこちらを見る。期待の目。縋る目。
男
男
声が震える。その声が胸に刺さる。
月
助けたい。体が前に出そうになる。
その瞬間玉壺の声が頭に直接響いた。
玉壺
玉壺
足が止まる。
その瞬間玉壺の声が頭に直接響いた。
玉壺
玉壺
玉壺
玉壺
人間の声が大きくなる。
男
男
男
男
視線を逸らす。でも声は消えない。時間だけが残酷に流れる。
やがて人間の声は弱くなり呼吸も乱れ途切れがちになる。
るなは何もしていない。それでも心臓が痛い。
手を伸ばしかけたその瞬間
玉壺
玉壺の声。人間は壺の中へ引きずり込まれ姿を消した。
静寂。玉壺が姿を現す。
玉壺
玉壺
玉壺
胸がぎゅっと締め付けられる。
玉壺
1歩近ずく。
“見捨てた”という事実は残った。視線が刺さる。
玉壺
玉壺
少しだけ口角が上がる。
玉壺
玉壺
耳元で低く。
玉壺
玉壺
そう言われると胸が痛む。
いつでも帰ってきなと言われた遊郭。
みんなとあってもどうも思わなくなるの?
私は怖かった。この変化が。