イワン
/s/[storyId]/_components/chat-script-render/op/miss-call/assets/call-miss.da4ebd87e4b3bbc2.png)
不在着信
イワン
アナスタシア
イワン
生きてる?
イワン
ねぇ
イワン
どこにいるの?
イワン
モスクワから離れないでって言ったじゃない
イワン
アナスタシア?
イワン
凍え死んじゃうよ
イワン
アナスタシア
イワン
電話、出てよ
イワン
/s/[storyId]/_components/chat-script-render/op/miss-call/assets/call-miss.da4ebd87e4b3bbc2.png)
不在着信
イワン
まだ、二ヶ月経ってないじゃん……
一ヶ月半前のこと。 足が霜焼けで動かなくなって、街角でうずくまって座っていたとき。
イワン
……寒い。
アナスタシア
……どうしたの?
アナスタシア
ねぇ、大丈夫? 凍え死んじゃうよ?
十五ほどの娘だろうか、十四にも満たない僕に話しかけたのは。
イワン
! …君は、誰?
アナスタシア
ん? あたしはね、アナスタシア!
ナーシャって呼んでよ!
ナーシャって呼んでよ!
イワン
ナーシャ……よろしくね。
僕はイワン。呼び捨てでいいよ。
僕はイワン。呼び捨てでいいよ。
アナスタシア
うん、よろしくね、イワン!
……ところでイワン、そのままじゃ風邪ひいちゃうよ?
……ところでイワン、そのままじゃ風邪ひいちゃうよ?
アナスタシア
そうだ!マフラー貸してあげる!
イワン
いいの??
えへへ、Спасибо!
(スパシーバ・ありがとう)
えへへ、Спасибо!
(スパシーバ・ありがとう)
アナスタシア
Пожалуйста!
(パジャールスタ・どういたしまして)
(パジャールスタ・どういたしまして)
アナスタシア
あ!ねぇねぇ、家、どこ?
ここにいるってことは近いかも!
ここにいるってことは近いかも!
イワン
え……っと、モスクワの、なんていうかな、ここから近い聖堂の近く、っていうと伝わりやすい?
アナスタシア
ええ?!! そうだったの! すごく近い!!
私、あそこのシスターに伯母さんがいて、学校に通うために聖堂からほど近いところに住まわせてもらってるの!
元々はイルクーツクの出なんだけどね。
私、あそこのシスターに伯母さんがいて、学校に通うために聖堂からほど近いところに住まわせてもらってるの!
元々はイルクーツクの出なんだけどね。
イワン
イルクーツクかぁ……遠いねぇ。
夏にバイカル湖で泳いでみたいなぁ、なんて。
夏にバイカル湖で泳いでみたいなぁ、なんて。
アナスタシア
あっはは!
気長に待ってたら夏は来るよ!待ってよう!
気長に待ってたら夏は来るよ!待ってよう!
イワン
うん、そうだね!待ってたら来るもん!
……貴方には、もう夏は、来ないのになぁ。
アナスタシア
夏が来たら、あたしイルクーツクに帰省するからさ!一緒に行こうね!
イワン
う、うん!
貴方の命の短さを知っているからだろうか、もう、何も言えなかった。
イワン
ここまで読んでくださってありがとうございます!
アナスタシア
ここから先は「どうか死なないで⑵」に続きます!
(ペース亀さん)
(ペース亀さん)
イワン
主がBL字書きのためNLを脳から引っ張り出してきてます!違和感とか変な感じなのはそのせい!!
イワン
あと僕(イワン)男ですから!!!
気をつけて!!!
気をつけて!!!
アナスタシア
では、次回もお楽しみにー!!