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最近の教室は 、 やけに騒がしい 。
女子生徒
女子生徒2
女子たちの声が 、 耳に刺さる 。
〇〇
〇〇は机に突っ伏しながら 、 内心で舌打ちした 。
〇〇
〇〇
女子生徒
まただ 、 距離が近すぎる 。
〇〇
ちぐさくん
覗き込む彼 、 顔が近い 。
女子生徒
きゃっきゃする女子たち ――胸の奥が、ぎゅっと掴まれる 。
〇〇
〇〇
自分でも分かってる 。 私はただのクラスメイトで ただのファン 。 独占する資格なんてない ……ないはずなのに 。
女子生徒
不意に振られた話題に思考が止まる 。
〇〇
女子生徒
教室中の視線が 、 ちらっと集まる 。
〇〇
喉がひくりと鳴った 。
〇〇
精一杯の平静 でも __ 。
女子生徒
女子生徒2
笑い声 その中で 、 ちぐさがこちらを見る 。
ちぐさくん
やめて そんな顔で見ないで 。
〇〇
〇〇
言えるわけない 。
〇〇
少し強めに 、 否定した 。 一瞬だけ 、 ちぐさの表情が曇った気がした 。
〇〇
胸がちくりと痛む 。
女子たちに囲まれているちぐさを 、 遠くから見つめる 。
笑ってる 楽しそう 。
〇〇
〇〇
分かってる でも ___ 。
〇〇
〇〇
〇〇
気づいた瞬間 、 〇〇は自分の感情にゾッとした
その時 ___ 。
ちぐさくん
名前を呼ばれて 、 顔を上げる 。
いつの間にか 、 ちぐさが一人で立っていた 。
ちぐさくん
少しだけ 、 声が低い 。
ちぐさくん
心臓が跳ねる 。
ちぐさくん
――違う あなたが悪いんじゃない 。
悪いのは 勝手に嫉妬して 、 勝手に独占欲抱いてる 、 私 。
〇〇
そう答えるしかなかった ちぐさは少し困ったように笑って 、 それでも一言 、 付け足した 。
ちぐさくん
一瞬 、 視線が絡む 。
ちぐさくん
…… ずるい そんなこと言われたら 胸の奥で 、 抑えていた感情がまた大きくなる 。
〇〇
〇〇
でも―― もう 、 手遅れだった 。