これからは、ういらぶ。を書くことにしました❗
長いので、
何回かに、わけて投稿します!
では、どうぞ‼
✂----------キリトリ-----------✂
1 こじれた初恋
その日は朝から快晴で、窓からまぶしい朝日が差し込んでいた。
部屋の主、春名優羽はベットに腰掛けハアハアと息を乱している。
なぜなら目の前には、白シャツをはだけた超イケメンが座っているから。
イケメンの名は和泉凛。
優羽と同い年で、同じマンションに住むお隣さん。
2人は小さい頃からずっと一緒だった。
いわゆる幼馴染みというやつだ。
そして今朝、優羽は凛のシャツのボタンをとめる役目を任された。
優羽のあがり性を克服するために、凛が特訓してくれているのだ。
だけど優羽はモタモタするばかりで、ボタン1つまともにとめられない。
春名 優羽
焦れば焦るほど、ボタンをとめようとする手が震えた。
案の定、凛はムスッと不機嫌そうな表情のままで。
和泉 凛
春名 優羽
和泉 凛
結局ボタンをうまくとめられないまま、特訓は終わった。
和泉 凛
春名 優羽
凛はベランダに出ると、春名家と和泉家の間にある柵を越えて自分の部屋に戻っていった。
部屋に取り残された優羽は、長い髪の端を両手でギュッと握りしめる。
これは不安になった時の優羽の癖だ。
優羽はペットの文鳥、文乃助に泣きついた。
春名 優羽
春名 優羽
春名 優羽
文乃助(鳥)
鳥かごの中の文乃助は、真っ赤な顔をした主人を見て不思議そうに首をかしげた。
一方、厳しく優羽を特訓した凛はといえば。
自分の部屋に戻るなり勢いよくベットにダイブし、
和泉 凛
和泉 凛
と、自己嫌悪に陥っていた。
ベットの上で足をバタつかせるその様は、さっきのクールイケメンとは別人のよう。
和泉 凛
凛は枕を優羽に見立てて、抱きしめた。
そこにもう一人の幼なじみ、藤蛍太がやってくる。
蛍太は凛とはまた違ったタイプの、癒し系イケメンだ。
藤 蛍太
和泉 凛
凛はベットから起き上がり、キッと蛍太をにらみ返す。
和泉 凛
藤 蛍太
和泉 凛
和泉 凛
実は凛、優羽にきつい態度を取っているくせに、心の底では優羽=激ラブなのだ!
よく男の子は好きな女の子にわざと意地悪してしまうというけれど...。
凛は、それをはるかに越えたスーパーツンデレ。
,どうしても素直になれない系男子,だった。
藤 蛍太
和泉 凛
藤 蛍太
和泉 凛
蛍太に問われ、凛はグッと言葉に詰まる。
蛍太の言いたいことはわかる。
わかるけれど、素直に優しくできるなら、とっくの昔にそうしてる。
和泉 凛
藤 蛍太
藤 蛍太
和泉 凛
凛はまた押し黙った。
小さい頃に優羽と出会ってから、凛は優羽にゴミとかクズとかひどい言葉をいい続けてきた。
そのせいで優羽は自分はダメな子だと信じ込むようになったのだ。
藤 蛍太
幼なじみの優羽を心配する蛍太。
だが凛は、そのつぶやきを聞いてニタリと悪魔の微笑みを浮かべた。
和泉 凛
和泉 凛
和泉 凛
和泉 凛
凛の悪だくみを聞いて、蛍太は呆れた。
凛の独占欲が強いことは知っていたけれど、これは思ったよりも重症だ。
思わず凛の頭をガツンと小突く。
藤 蛍太
和泉 凛
藤 蛍太
和泉 凛
藤 蛍太
和泉 凛
凛と蛍太はいきなりプロレスを初め、ドタバタと室内で暴れ回った。
無邪気な凛の笑顔は、優羽には見せたことのない一面だ。
そして和泉家の外では4人目の幼なじみ、坂下暦が、しびれを切らしてガンガンと玄関のドアを叩いていた。
坂下 暦
時間になっても出てこない凛と蛍太に、暦は腹を立てる。
けれど隣の玄関ドアが開いて優羽が出てくると、パッと明るい笑顔に変わった。
坂下 暦
春名 優羽
坂下 暦
暦は嬉しそうに優羽の頭を撫でた。
暦は優羽とは違って目鼻立ちのはっきりした華のある美人。
優羽にとっては自慢の幼なじみで、ダメダメな自分と仲良くしてくれる数少ない友達だ。
そんな友達に可愛いと言われて、優羽は赤面する。
坂下 暦
コメント
1件
通報しないけど、、通報❌って書くならしたくなる〜