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操り人形は感情を飲み込んだ。

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操り人形は感情を飲み込んだ。

4 - 4、思い出のココアの味は…、

♥

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2025年01月04日

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zm

……、っ、…どうしたらッ…、

…俺は、とにかく自分の気を収めようと 部屋から逃げるように歩く。

zm

…っ…、

…何が何だかも分からない恐怖からか 分からないが…とても足が震える。 子鹿のようになった足で、頑張って壁伝いに歩く。

周りも、何も見えない。

…ただそこにあるのは、 ”恐怖”それだけだった。

sha

…ゾム?

その声色は凄く優しいものだった。 それは、俺を彷彿させ、…俺を苦しめた

zm

…あ、……その、…えっと、

震える足を落ち着かせようと するが、…震える足はとまらない

sha

……ちょっと俺の部屋行こか。

優しく俺の事を背負い、 そのまま俺は、シャオロン部屋へと 連れていかれた

zm

……、

sha

汚いけど、…許してや。

汚い…そうはいうが、 綺麗好きな俺でも、綺麗としか出てこない部屋だった。 …まぁ、ひとつ言えば部屋の奥に飾ってあるシャベルの下の方が凄く 赤黒く染っているのは気にしないことにした方がええのかな、…

zm

……別に、…あの、…もう俺良いですか?

sha

…いや、ちょっと待ってぇや。

zm

……はい。

彼はインカムを使うと、誰かに話しかける。

sha

…彼奴多分来るからちょっとまっててや

zm

……、

…彼奴とは、誰なんだろう。 そんな疑問を抱きながら…、…バレてしまった俺はどんな罰に下るんだろうか…そう考えていると、無意識にまた、…手足が震えてしまっているようだった。

ut

…失礼しま〜す。…シャオちゃんどしたのぉ〜?って、…ゾムさん?

sha

…こいつにさ、ココア作ってやってくれへん?

ut

…ココア…?別にええけど。

ut

…ぞむさん、マシュマロって好き?

zm

…え、…あ、…ましゅまろ、…?

ましゅまろって何や…?

ut

…マシュマロ知らん?…ちょ、どうしたらええしゃおちゃん。

sha

まぁええわ、結構俺の部屋に残ってるし…、口開けてやゾム

zm

…え、あー、…

sha

はい、

口にホイッと投げられる。 口に広がる甘い味。 …久々に固形物食べたな。美味しい…、

zm

…んま…、!

ut

……!?…、そっか、…んなら、入れるね。

ut

…、おいし?

zm

…はい。おいしいです。

そう俺が言うと、鬱さんは 優しく笑って、部屋にある小さい キッチンに向かう。

鬱さんは牛乳を鍋にいれて、コトコトと牛乳に火がはいる音が聞こえる。

sha

…今、大先生調理に夢中やから言うけどな…、今大先生が作ってるやつ…

sha

おれ、めっちゃ大好きやねん。

zm

…ココアですか?

sha

そう、…、俺が1番最初にここに来たときに出してくれてんw…そっからやなぁ、…

sha

…たまぁに、暇になると大先生呼んで作ってもらうんよ。

sha

だから、部屋に牛乳とマシュマロあるわけや。そんでさ、…、

sha

…ゾムにも…、飲んでもらいたいねん。

zm

…、…そう、…ですか。

sha

…無理はせんくてええから。

zm

……、

ut

…しゃーおちゃん。ゾムさん。出来たよ

目の前に出されるマグカップ。 その中にはカラフルな…ましゅまろ…?が沢山入っていた。

ut

熱いから気ぃつけぇや。

ut

…あ、これしゃおちゃんのね。

sha

…え?俺の?…大先生のは?2つしかないで……

ut

……、んふ、w……ええんやって、

ut

…しゃおちゃんとゾムさんが美味しそうに飲んでるとこ見れば僕はええの。

ut

…ほら、冷める前に飲みな?

…暑そうだったので、 フーフーとゆっくりと息をかけて 1口飲む。

zm

…!!?…、

凄い美味しいココア。 そういえば、…昔も…、…。

…彼奴とあそこ逃げ出して、… 彼奴が隠れ家に使ってた家に忍び こんで

rbr

ほら〜!ゾム!…ココア作ったったで!

zm

え!?…まじ!?

rbr

んなに、飛びつこうとすんなw、危ないやろ。

優しく頭を撫でられる。

zm

…んまぁ、…いきかえるわぁ、

rbr

やろ?…こんなに外寒いし…。

rbr

……ゾム。

zm

…ん?どしたん?

rbr

…俺さ、

zm

……ッ……、

昔の事を考えると、 涙が出てきてしまう。ポロリ、ポロリと…涙はとまることを知らないように 涙が出てきてしまう。

ut

え”、…どしたの?暑かった!?…ごめん!

sha

…えぇ?んなに不味かった?

zm

…い”や、…ちゃうねん……ちゃうんやって、…ッ

涙を止めようとする。

zm

う”ッ…う、…フッ…んん、…

sha

……、ええよ。泣きたいなら泣けばええやん。

ut

……そぉやで、ゾムさん。…泣き?

…そうは言ってくれるけれど、… …俺は、…そんな良い奴じゃないから。

……ごめん、

zm

……、あ、…おれ、…

sha

……ゾム…

そう涙をぬぐおうと 伸ばしてくれた手を、…俺は

sha

…やっぱ、俺さ

弾いた。

zm

あッ…ごめッ…、

sha

…ッ…ゾムッ!?

俺はそのまま部屋から逃げるように 出ていってしまう。

ut

……ぞむさん。

…ごめん、…せっかく…俺を 慰めてくれたのに…。

操り人形は感情を飲み込んだ。

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