操り人形は感情を飲み込んだ。

部屋を出て駆け足で廊下を進む

いらない。

…感情なんて、要らないんだ。 あの人達の前で泣いちゃいけない。

大丈夫。

いつも通り

いつも通りになれ

平常心を忘れるな。 大丈夫…だいじょうぶになれ、… 俺はさ、…操り人形なんやろ？

”:-:-‐”‐様とは違うんや 操り人形さんはちゃーんと、 人形らしくならんと、…

捨てられてまうやろ…？

こちらに笑顔で近づいてくる、

すぐ近くになった時、 片目だけ少し開けて、睨みながら 少し笑って、そう、一言言う

…怖い。…こわい、 頭を回せ。…大丈夫や。 回答を、…回答を、…。

…にこぉと何かを思っているような 表情で笑って一言

この人の誘いは断れない。 オスマンさんは苦手だ…、 下から上まで全て見てくる。…ネチネチと責めてくるタイプだ。

本当は嫌だったが…、嫌だと言うのも少しあれだったので、…辞めた。

後ろをついて行くと、隣に来ぃや そう言われて隣にオスマンさんと合わせて歩く。

綺麗な菜園。花が風に揺られていた

…小さい頃からそうだった。 小さい頃は加熱された卵も食べられなかったが…色々とあり、食べられるようになった。

出されたチョコレート、 そのチョコレートを見て、少し手が震えてしまった

…昔の記憶。 あの時の記憶が…頭に深くトラウマを植え付ける。…苦いチョコ。 熱いチョコ…、気持ち悪いチョコ。

怪しい…、そう思われたら怖いから 1粒口に含む

気持ちが悪い…、

空を見上げて少し、暗い顔をする オスマンさん

気持ちも悪いし、…頭も痛い

この体の痛さときもちわるさは… 多分…チョコレートや。

急に殺気が強くなる

…やっぱり、…チョコレートは 嫌いだ。

急にむせてしまい、 意識が暗転する…、… 最後に聞こえたのは

その会話だけだった。