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昨日の夜ちょっと苦しくて全然寝れなかった時にドロップさんのお話読み漁ってたら 何回も読んだことがあるのに感じ方?が全然違ってびっくりしました…ww いつもは感動して泣いちゃうけど昨日はすごく胸が苦しくなる感じ... 結果...ドロップさんは神✨✨✨
人生で1回はパニック症状になってみたいな🍆連載みたい〜🍌
神だぁ〜✨ めちゃくちゃ好きです💕 連載みたいです! ( /^ω^)/♪♪
やべえ、課題が終わらん
このままだと徹夜コースや...
ななジェル
一周まわって戻ってきました☆((
どぞ
なにもしてないけど
少しだけ
疲れちゃって
誰もいない
暗い部屋に
ため息をひとつ
窓の外では
夜も眠らない街がいて
暖色のライトが灯っている
空にそびえ立つ
数々のマンションも
今は
モノクロに見えて
騒がしい街の声も
なんだか
自分だけ
世界から置いていかれたような
そんな気分で
こうゆう時は
なにも考えずに寝るのが一番だけど
部屋を暗くして
目を閉じても
眠れない
ストレスのせいか
気分も優れない
薬を飲もうかな
副作用で眠くもなるし
そう思っても
動く気力すらなくて
俺ってこんなに曖昧な 人間だったっけなぁ
ちょっと自分に失望する
この気持ちはどこから来ているんだろ
特に大きななにかが あったわけじゃないのに
少しだけ
弱気になってしまう
今の自分は
他の人の目には
どう映るんだろう
弱いことをよしとしないこの世界は
あまりにも狭すぎる
こんなふうに思う自分も
おかしいのかな
なにかのせいにしないと
この世界に縋れないのは
弱いってことなのかな
痛みもなく
この世から溶けるように いなくなれてしまえば
どんなに楽なんだろう
この夜が静まったら
街が真っ黒になって
そこに吸い込まれるだけなら
どんなに楽だろう
壁に背中をつけて
窓を眺めると
この夜が静まることなんてなくて
暗い中もこの世は回り続けている
なんだか全てが馬鹿らしい
ここ見える景色が
偽物なら
どんなに虚しいかな
ぷるるるるるる
近くにあったスマホが鳴り始める
スマホを持ち上げて
そこに映っている3文字に
びっくりするほど息が止まって
急いで声をつくる
応答ボタンを押して
𝑁.
𝑁.
平静を装って
できるだけ明るい声で話す
𝐽.
𝑁.
この ″ 大丈夫 ″ って言葉は
ジェルくんに言ってるのか
それとも自分に言い聞かせてるのか
𝑁.
𝐽.
話を聞きながら
相槌をうつ
ふと
怖くなった
なにが怖くなったのか 自分でも分からないが
自分が
どうしようもなく
怖くなる
そして気づく
俺も所詮は ″ 偽物 ″ だ
そう気づいて
耳に当てていたスマホを 持つ力が緩んで
床に落としてしまう
慌てて持ち上げる
𝐽.
𝐽.
𝑁.
𝑁.
𝑁.
取り繕えなくなるところだった
やらかしかけちゃった
𝑁.
𝐽.
𝐽.
𝑁.
𝑁.
寒い
体感温度は暑いのに
体の芯が寒い
手が震え始めて
声も震えそうになる
𝐽.
𝐽.
𝑁.
𝑁.
どうにか声をつくって
話を続ける
まだ体に異変は起きる
だんだん声が出にくくなる
自分の鼓動の音が異常なほど耳に響く
𝐽.
𝐽.
𝑁.
𝑁.
𝐽.
𝐽.
急にタメにかわる
𝑁.
息がしにくくなる
脳裏に浮かぶ三文字
どうしても言えない
𝐽.
𝐽.
助けてって言えない
𝑁.
言葉は喉に突っかかって
別の言葉がすり抜けていく
𝐽.
𝐽.
𝑁.
𝑁.
𝐽.
終了ボタンを押して
乱暴にスマホを床に置く
腕を抱えて一生懸命 息を整えようとする
それなのに
体の異変は一向に収まらない
次第に息もあがっていく
𝑁.
耳に響く鼓動の音はもっと酷くなる
そのせいで気がつかなかった
玄関を開ける音がしたことに
胸あたりの服を掴んで
必死に落ち着こうとする
それでも息は荒くなる
これは多分一種のパニック症状だ
周りの音が何も聞こえなくなる
𝐽.
急に傍で声がした
𝑁.
なんでここに
そう言おうと思っても声が出せない
𝐽.
驚いた顔でしゃがみこむ彼
同じ目線の位置で
両手でほっぺたを挟まれる
𝐽.
𝐽.
こくん、と必死に頷く
𝐽.
大きく息を吸う
𝐽.
肺に溜まった空気を吐き出す
𝐽.
今度はほんの少しだけ小さく吸う
𝐽.
息を吐き出す
徐々に息が整う
𝐽.
𝑁.
でもまだ寒くて
目の前の彼に思いっきり抱きつく
なんだか
泣きそうで
彼から伝わってくる体温で
だんだんと鼓動の音も静かになり
悪寒も収まってきた
それでも離れたくなかったのは
なんのせいにすればいいかな
彼に頭を撫でられたら
涙が頬を伝ったのは
なんのせいだろう
モノクロの世界に
次第に色がつく
怖かった
自分が弱いことに気づいて
それが
もしも彼にバレたらって
もしかしたら世界と同じように
彼も俺を置いていくのかもしれない
もう寒いのも痛いのも
懲り懲りなんだ
どうか置いていかないで、なんて
願って
𝐽.
𝐽.
分かってる
彼はそんなことしない
そんなことはしない優しい人
でもやっぱり
分かってても怖いんだ
𝐽.
そう言って抱き締め返してくれる
涙が止まらなくて
声に出せないSOSを
彼は気づいたんだ
𝑁.
𝑁.
𝐽.
嗚咽音が静かな部屋に響く
彼は何も言わずに
背中をさすってくれた
どうしようもない、感謝とも 不安とも違うこの感情は
なんて呼べばいいのかな
ようやく
世界とずれた時間は
元へと戻っていく
はい、これでこのお話は終わりです
続きはどうぞ、自分の中の スクリーンに映してください
あとさ、みんなに質問があるんだけど
私の連載、見たい人何人くらいいる?
教えて〜
夜に起きた少し寒くて 少し暖かい出来事でした