葵
はぁー…仕事終わったー…。
私は葵。この魔法が存在する世界の一つの国「我々国」(通称W国)の補佐官をしている。総統と書記長の親友で、右腕である。
グルッペン
葵ー疲れたんだゾ…。
こいつはグルッペン。一応総統。だけど、少しだらしない…。
葵
はいはい…。頑張った頑張った。
トントン
こらグルさん、葵困っとるやろ…。
こっちは書記長のトントン。書記長だけど総統っぽい。しっかりしてるからね。
葵
…何か二人毒素溜まっとらん?
トントン
そうか…?
グルッペン
仕事が辛いからだゾ。
葵
別にこんぐらいすぐ終わるじゃん…。溜め込むからでしょ。
この世界で魔法が使える人物は、「毒素」が溜まる。毒素とはストレスや負の感情が魔力になったもの。常に使えるわけじゃ無いし、かなり溜まると暴走するから危険。 でも、この二人は珍しい性質をした人物で、普通の人より毒素が溜まりやすい。だからいつも私が魔法で蓄積度とかを調べ、気にかけている。
葵
トントン何徹目?
トントン
5
葵
すぐ寝て来い。仕事は私がやっとく。
グルッペン
俺も寝たいんだゾ…。
葵
グルは…オスマンのとこ行ってお茶会でもしてこい。連絡しておくから。
グルッペン
わかったんだゾ!
トントン
いつもすまんな…。
葵
別にいいよ。他の幹部も居るけど二人が一番危険なんだから、これくらい当然。
ドッカーンッ
葵
…前言撤回。ある意味一番危険。
葵
あの野郎…また爆弾やりやがったな…。
葵
二人はゆっくりしてて。(^^)
二人
お、おう…。
葵
「呼び出し 幹部ゾムはすぐに総統室に来い。3分以内に来なければ、書類を増やす。」
ゾム
来たで。
葵
速いのは助かる。
葵
お前は何で何回も爆弾で訓練場破壊するんだよ。
ゾム
えー…だってつまらないんだもん。
葵
修繕にどれだけ力かかると思ってんだ…。
葵
お前次やったら書類3倍な。
ゾム
しゃーねー…。
葵
わかったなら戻れ。
葵
常日頃訓練をしているのは良いことだ。続ければいい。ただ調子に乗りすぎるな。
ゾム
わかった…//
こんな日々がずっと続くと思ってた。でも…そんなわけが無かった。
葵
っ…
葵
(ダメだ痛い…さすがに雷当てられたら…)
葵
いやいいんだ。
あいつらを守れるならこれで。