教室に着いた。
なぎさ
なな
なぎさ
B子
なぎさ
ななはこちらを見てにこって笑ってる。
B子
なぎさ
A子さん
なな
B子
なながそう呟くと、B子さんのスカートが上にめくられる。
もちろん、ななの仕業だ。
この目で私は見た。
満面な笑顔でその小さな手をスカートの裾へ滑り込ませたかと思ったら、それを掴みあげてバンザイしたのを。
先生
先生が教卓に立っていた。
なぎさ
先生
黒猫
なぎさ
そう、先生の頭に黒猫……。
クロがぶらさがっていたのだ。
クロは喜んでいる。
ぷらーん、ぷらーん。
他の人には見えていないのか、誰も騒ぎ立てない。
ひとまず、聞いてみるか。
なぎさ
先生
B子
なぎさ
なな
先生
誰も座ってないA子さんの机の上にはなぜか水色の花瓶に一輪の赤い花が供えてあった。
黒猫
いつの間にか私の机の上にクロは私を威嚇している。
いや、違う。
ななだ。
なな
なぎさ
ひとまず、この子たちは無視してホームルームに集中することにした。
A子さん
なぎさ
後ろからA子さんが声をかけてきたかのようにささやかれ、私は驚いた。
その後、何もないまま学校生活が始まった。
ななとクロはいつの間にか消えていた。
そう、帰りのホームルームまでは。
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