君がいないと

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‘‘別れよう‘‘

さかたからそう告げられたのは、数日前の事。

俺が何度も ‘‘なんで‘‘

といっても、さかたは返事をすることなく

ただ‘‘ごめんね‘‘と謝り続け、俺の家から出て行った。

泣き続けた。

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙ､ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙ

電話がかかってきた。

その時はさかたの事しか考えられず

何も考えずに電話に出た。

それから、俺はさかたを避け続け さかたは俺を避け続けた。

配信の時も、歌も

‘‘うらさか‘‘コラボや会話は減っていった。

それでもまだ、俺はさかたが……なんていうかその………好き、だった。

ある日、さかたと綺麗でスタイルもいい女性が前を歩いている所を見かけた。

ふたりとも、すごく笑顔でそれはそれは楽しそうで楽しそうで…… でも、深刻な話に変わったのか真剣な顔になって会話したり。

胸が締め付けられた。

さかた！！って叫んで、手を引いて。

家まで連れて、さかたに謝られていちゃいちゃ。

っていう流れを考えたけど 今はもうそんな事できる関係なんかじゃないと苦しくなるだけだった。

小さく呟いたつもりが、本人に聞こえてしまったらしく。

バレてしまった。

俺がまださかたを好きなのもバレてしまうかもしれない。

どうしよう

どうしよう

ただ‘‘どうしよう‘‘だけを考えながら、家に逃げた。

俺の家は人が多い場所から離れて、影に隠れている所にあるため

まわりに人はまわりになかなかいない。 家も少ない。

家が見えた。もうそろそろつく

さっきの、さかたと歩いてた女の人……？

でもその女性の声は、聞き慣れたあの声に似ている気がした。

話し方、俺の呼び方、、声。

まさか………

今のセンラは完璧に、‘‘綺麗な女性‘‘だった。　

‘‘格好いいさかた‘‘とお似合いの。

俺はセンラに抱き締められながら泣いた。泣き続けた。

ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ……ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ……

ｶﾞﾁｬ……

センラは俺の家を出て、ダッシュでにげやがった。

その時、センラからLINEが。

今しか言えないかもしれないは

そう思ったら、言うしかなかった。

同時に言ってしまった。

本当は後が良かったけど、

先にさかたに言われて、もう会わないとか言われたら嫌だと思って。

だめだ。ふられる。

ちゅ

触れるだけのキス。久しぶりの、さかたとのちゅーだった。

お互い事情や気持ちを話し、よりが戻った。

それから一ヶ月後、さかたは息を引き取った。

おまけ

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