テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

好きになりました。

一覧ページ

「好きになりました。」のメインビジュアル

好きになりました。

11 - ピロートーク。

♥

540

2021年11月28日

シェアするシェアする
報告する

部屋の電気を消して布団に入る。

レトさんはこの雰囲気が好きらしく

修学旅行みたいだねーなんて はしゃいでいた。

レトルト

今日は楽しかったわー

キヨ。

俺、大学入ってから友達とこんな風に遊ぶの
そんなになかったから

キヨ。

俺も楽しかったなぁ

レトルト

うっしーとか、他の友達は?

キヨ。

他の奴らとも絡むけど、講義違うからな

キヨ。

うっしーは別よ

キヨ。

ただの腐れ縁

地元を離れて一人暮らしをしている 俺にとっては

大学で初めて会った人ばかりだ。

でもそれはレトさんも同じはず。

レトルト

俺もさー
友達いなかったから苦労したよ

レトルト

たまに喋る友達はいるけど、ずっと一緒にいるわけじゃないしね

キヨ。

俺らほんと境遇似てるよな

レトルト

だね

レトルト

ほんまキヨくんと会えてよかったわ

キヨ。

はずいこと言うんじゃねぇよ

素でこういうことを言うのが 本当にずるいと思う。

俺だって本当は色々言いたいのに。

仮だとか、そんなもの 取っ払ってしまいたい。

キヨ。

明日は何限から?

レトルト

俺は2限からだよ

キヨ。

あ、そうなの?

キヨ。

やべーな俺3限だわ

レトルト

じゃあ俺が先に出る感じやね

キヨ。

いやいいよ

キヨ。

俺も一緒に出るから

キヨ。

適当に時間潰してから講義行くわ

レトルト

なんかごめんね

キヨ。

いいよいいよ

キヨ。

レトさんと一緒に行きたいし

レトルト

ふふ…

レトルト

それ言われたら照れるからやめてよ

キヨ。

だめかぁ…

これは俺の本心。

いつでも一緒にいたいって思うのは 好きだったら普通だと思うし

離れる時間がもったいないとさえ 最近は思うようになっている。

レトルト

でもさ

レトルト

キヨくんと付き合ったら
そんな風に言ってもらえるってさ

レトルト

すごく幸せだと思うんよね

俺があんなこと言うのはお前だけだよって

今すぐにでも言いたいのに。

キヨ。

んー…どうなんだろ…

そんな風に誤魔化すことしかできない。

レトルト

大切にしてもらえてるって感じがするじゃん

レトルト

俺もそういうので攻めたらいいかな

レトルト

めっちゃモテそう!

キヨ。

(モテる…ね…)

キヨ。

レトさんはさ

キヨ。

なんつーか、そういうのじゃなくて

キヨ。

バカ路線で行くのがいいと思う

レトルト

え!?

レトルト

俺バカなの…?

レトルト

確かにちょっと頭悪いとこあるけど…

キヨ。

あーごめん

キヨ。

語弊があったわ

レトルト

どういうこと?

キヨ。

たまに抜けてるとこあるからさ

キヨ。

そういうのが可愛いっていう人もいると思うし

キヨ。

だからナチュラルでいいんじゃないかな

真面目にアドバイスをする。

実際のところ、抜けてる男が可愛くて好みって女性も少なくはないと思う。

レトルト

じゃあこのままでいいんだね

キヨ。

うん

そこでふと考える。

こんな練習に付き合うってことは 誰か好きな人がいるってこと?

その人を振り向かせるために 恋人の真似事までしてるのか?

キヨ。

レトさん

レトルト

なに?

キヨ。

俺が練習しようって言ったときに
いいよって言ったのはさ

キヨ。

練習が必要な相手がいるってこと?

キヨ。

…好きな人がいるの?

答えを知りたい。

いなかったらこのまま頑張ってみたい。

もしいるならその時は―

レトルト

その聞き方ズルくない?

レトルト

でも…

レトルト

いるんだよね

レトルト

好きな人

キヨ。

(やっぱりな…)

その人物は誰なんだろうと 聞いてみたいというのもある。

でも知ってしまったら その時俺はどんな気持ちになるんだろう…

期待したいけど不安のほうが大きい。

キヨ。

どんな人?

レトルト

やっぱり修学旅行みたいだよね笑

キヨ。

いいから言ってみなよ笑

レトルト

絶対言わなきゃだめ?

キヨ。

そこまで言って言わないのは
男じゃねーよ

レトルト

…どういう基準なのよ

困った顔で笑いながら 一息ついて続ける。

レトルト

まず、背は高いよね

レトルト

それで仕草がカッコいいかなー

キヨ。

へぇ…

キヨ。

それはレトさんのタイプの人?

レトルト

タイプっていうか…

レトルト

そういうのあんまりなくて、
気付いたら好きだったっていうかさ

レトルト

最近だと優しいところが気になってる

背が高くてカッコよくて優しい人…

レトさんの周りにそんな人いるのだろうか。

と言っても、レトさんの人間関係を 把握しているわけではないので 予想すらできない。

キヨ。

そっか…

キヨ。

レトさんって俺ら以外だと
あんまりつるんでなさそうだけど

キヨ。

どこで知り合うの?

キヨ。

どこの人?

レトルト

もーあんまり詮索しないでよ!

レトルト

言ってて恥ずかしいんだから…

まだ聞きたいことはたくさんあったけれど

これ以上は多分教えてくれないだろう。

キヨ。

また今度教えてよ

レトルト

気が向いたらね

TO BE CONTINUED...

好きになりました。

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

540

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚