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ー推しが私の“担当”になりましたー

第3話 - 推しが私の“担当”になりましたE.3

3,002

2022年08月31日

#恋愛

#青春恋愛

#桜田図書館

#SnowMan

#snowman妄想物語

和泉舞白

E.3

あれから2日後

私は先週休んだ分の振替で塾に来た

もちろん担当の先生は

瀬戸内菜美

よろしくお願いします

私の推しであった深澤先生

深澤辰哉

おぉ

深澤辰哉

今日は振替？

瀬戸内菜美

はい

瀬戸内菜美

先週休んだので

深澤辰哉

そっかそっか

深澤辰哉

じゃあ化学？数学？

瀬戸内菜美

化学の計算をお願いします

深澤辰哉

りょーかい

真っ白のTシャツに水色シャツを羽織っていて水色のジーンズというラフかつThe深澤くんって言う服装だった

私は深澤先生の前の席について化学のテキストとノートを鞄から取り出す

深澤辰哉

成績見ちゃったんだけど

瀬戸内菜美

え、？

深澤辰哉

めっちゃいいじゃん

深澤辰哉

学年トップでしょ？

瀬戸内菜美

えっと、

確かに成績は学年トップ、だけど推しに成績を見られてることに私は驚いて上手く返せない

深澤辰哉

あ、まずいこと聞いちゃった、？

瀬戸内菜美

い、いや、そういうことじゃなくて、

瀬戸内菜美

順位は、

トップですって言っていいの？自惚れてるって思われちゃう？

あえて2位とか？いや、それだと気を遣われちゃうと思うし、

瀬戸内菜美

秘密、です

なんとか絞り出した自分のベストアンサーを先生の目を見て言う

深澤辰哉

なんだよぉ

深澤辰哉

秘密とかずるっ

深澤辰哉

まぁ成績いいから普通に羨ましいけどね

瀬戸内菜美

え、？

深澤辰哉

だって俺この時期に生まれてたら多分なんもわかんねぇもん

深澤辰哉

15年前だったから成績いいほうだったんだぁ

細い黒縁メガネから見えてくる優しい目が微笑んでいる

瀬戸内菜美

そうなんですね

瀬戸内菜美

でも、私は

瀬戸内菜美

深澤くんのおかげで、あ

ダメだ、オタクしてる時の自分が抜けてこない、

くん呼びに気づいた途端にハッとして口元を抑える

深澤辰哉

ふはっ

深澤辰哉

いいよ深澤くんで

瀬戸内菜美

あ、はい、！

瀬戸内菜美

深澤くんのおかげで勉強頑張ろうって思えるんです

瀬戸内菜美

俺もあんな学生時代あったなぁって言ってる深澤くんを見て、

瀬戸内菜美

深澤くんが昔も今も頑張ってるなら

瀬戸内菜美

私も頑張ろう、頑張らなきゃって、思えるんです

深澤辰哉

そっか

深澤辰哉

それは嬉しいね

一瞬だけ顔が曇ったように感じた、

私、失礼なこと言っちゃったかな、

だとしたら大失言じゃん、

そう思って深澤先生の顔を伺ったけど

深澤辰哉

じゃあとりあえず簡単なのはできるのかな？

瀬戸内菜美

一応、

瀬戸内菜美

でも応用するのが苦手で、

深澤辰哉

あ〜そゆことね

瀬戸内菜美

なので教えて欲しいです

深澤辰哉

いいよ

深澤辰哉

なんでも教えてあげる

私はその後しっかり化学の計算を克服した

大好きな深澤先生のおかげで

深澤辰哉

じゃあ今日の授業は終わりっ

瀬戸内菜美

ありがとうございました

深澤辰哉

じゃあ次は、

瀬戸内菜美

来週です

深澤辰哉

そっかぁ少し空くのか

深澤辰哉

まぁ元気にしてろよ？

瀬戸内菜美

わかってます

瀬戸内菜美

元気にしてますよ

深澤辰哉

ならよし

ふはっと笑って私が席を立つまで席に座って待っててくれた

深澤辰哉

また来週な

そんな私はひとつだけ質問をしてみる、

瀬戸内菜美

深澤くん、！

深澤辰哉

ん？

瀬戸内菜美

その、

瀬戸内菜美

なんでアイドル、辞めちゃったんですか、？

教えてくれるわけが無い、わかってる

でも、せっかくなら聞きたかった、

だから思いきって聞いてみたけど、

深澤辰哉

…

少し気まずい沈黙の時間が続いて、

松本先生

深澤先生

松本先生

ちょっとプリントの印刷頼みたいんだけど、

深澤辰哉

はい！行きますね

深澤辰哉

気をつけて帰れよ、

さっきよりも顔を曇らせて私の前を去っていった

瀬戸内菜美

悪いこと、しちゃったかな、

でも、やっぱりプライバシーとかそういうのはアイドルには絶対あるものだから、

侵害するようなことはしては行けない、

だから今日は、無かったことにして帰ることにした、

もちろん後日しっかり謝って、

自転車に乗って家に向かっていた夜の10時20分

信号待ちの途中、

後ろから、

見知らぬ人

ねーちゃん

見知らぬ人

今1人？

瀬戸内菜美

え、あ、

知らない人だ、

顔も、声も見覚えも聞き覚えもない人だ、

この場合はスルーするのがいいはず、

瀬戸内菜美

…

見知らぬ人

無視ぃ？

見知らぬ人

お兄さん悲しいなぁ

瀬戸内菜美

…

気にするな、

気にしてしまえば向こうの思うつぼになる、

見知らぬ人

おい

見知らぬ人

聞いてんのか？

こういう時の信号はどうしてすぐには変わってくれないの？

見知らぬ人

まぁいいわ、

見知らぬ人

ちょっとお兄さんと着いて来いよ

そう言って私の腕を引っ張ろうとガシッと腕を掴んでくる

瀬戸内菜美

っ、やめてください、

恐怖のあまり声が出なくなる、

見知らぬ人

何言ってんの？聞こえねーよ

瀬戸内菜美

やめて、ください、

誰か、助けて、！

信号が変わろうとした時自転車がガシャンと倒れて、

そのまま私は知らない人に腕を引っ張られる

ダメだ、この力には勝てない

そう思った時だった、

｢おい、お前なにしてんの｣

聞こえてきたのは、

優しさのある声ではなくて、

狼のように唸りそうなほど低い声だった、

E.4まで ❤400以上

❤連打と感想💬 沢山待ってます🙇🏻‍♀️

最近ふぉろわー様も❤の数も増え続けてて嬉しい限りです🤭

もしファンマ、ファンネ作ったら付けてく出さる方はいませんか🥺

ー推しが私の“担当”になりましたー

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