ツチヤ ロクト
ど…どういうこと…?

ツチヤ ロクト
あなたは…警察を裏切ったんですか…?

ツチヤ ロクト
僕は読心術なんて持ってないし分からないけど…

ツチヤ ロクト
少なくともあなたは一般人を攻撃するような人には見えなかったんですけど……?

クレモト シンジ
…お前は一般人じゃない。エクスオーダーだろうが。

クレモト シンジ
お前こそ、チームを裏切って壊滅させた張本人だろ?

ツチヤ ロクト
………は………?

ツチヤ ロクト
何を言ってるんだ………?

クレモト シンジ
……お前のチームの一人から告発があったからな。

ツチヤ ロクト
……????

ツチヤ ロクト
本当にどういうことだ…?

ツチヤ ロクト
(……………僕のチームの中に…僕を裏切った人がいる…?)

ツチヤ ロクト
(だとしたら…誰だ…?)

ツチヤ ロクト
(ソウタなわけないし…カザミさんにもできると思えない…)

ツチヤ ロクト
(…あの2人ではないと思うしな…)

ツチヤ ロクト
(残りは………)

ツチヤ ロクト
(アサガさん……?)

ツチヤ ロクト
(いや、そんなことを考えてる場合じゃないな、今は目の前の誤解を解かないと死ぬかもしれない……)

クレモト シンジ
セット……

ツチヤ ロクト
(…制限時間も気にしないといけない…)

ツチヤ ロクト
セット。

ツチヤ ロクト
あの…本当に勘違いです。どんな根拠で僕がエクスオーダーだなんて行ってるんですか?

クレモト シンジ
…根拠は3つある。

ツチヤ ロクト
(3つもあるのかよ)

クレモト シンジ
俺が責任持って、お前を倒す。

クレモト シンジ
助けを求める全良な市民を守るのが俺の使命だ。

クレモト シンジ
さぁ、早くオープンしろ。

ツチヤ ロクト
………

ツチヤ ロクト
くっ……

ツチヤ ロクト
(だめだ…相手が持つ根拠に対して…反論しないといけない…)

ツチヤ ロクト
(僕はエクスオーダーなんかじゃない…!)

ツチヤ ロクト
その根拠ってなんですか…?僕はエクスオーダーではありません。3つも根拠があるだなんて思えないんですけど……

クレモト シンジ
それを口にするということは、俺に助けを求めた被害者を、勇気を出して密告してくれたお前にとっての裏切り者を教えるということと同義だ。

クレモト シンジ
万が一俺がお前を倒せなかったとき、その情報を与えるわけにはいかない。だから何も言えないな。

ツチヤ ロクト
………

ツチヤ ロクト
(くそ…なんも情報なしか…そしたら反論も何もない…)

ツチヤ ロクト
(だとしたら…)

ツチヤ ロクト
(新しい観点で信用を得るしかない…)

クレモト シンジ
チッ……

ツチヤ ロクト
クレモトさん、忘れたんですか?

ツチヤ ロクト
僕は1時間目でエクスオーダーを倒しています。そんな首を絞めるマネができると思いますか?

クレモト シンジ
………

クレモト シンジ
そもそも、エクスオーダーがどういった組織かなんて、まだ明確に分かったわけでもない。

クレモト シンジ
身内切りの可能性もあれば、あの表彰がウソの可能性も十分あるだろ。

対象のプレイヤーは、テーブル真ん中の
スロットに手札を全て投入してください。
ツチヤ ロクト
…そうですか。

クレモト シンジ
ひとつだけ確認させてくれ。

クレモト シンジ
お前は、アザマにチップを譲渡したよな?

ツチヤ ロクト
え…はい、そうですけど…

ツチヤ ロクト
(なんで把握してるんだ…?)

クレモト シンジ
…正直に言うか。

クレモト シンジ
(………)

クレモト シンジ
(根拠は3つ。)

クレモト シンジ
(1つ目、内部からの告発がされていること。)

クレモト シンジ
(これでも警察として数年働き、嘘をついてるときの人間の変化には敏感になったつもりだが、俺には嘘に見えなかった。)

クレモト シンジ
(…それに、アイツは今生き残っている参加者の中では1番エクスオーダーではない可能性が高いだろうしな。)

クレモト シンジ
(そして2つ目、告発者の証言が実際に現実となったこと。)

クレモト シンジ
(ツチヤの作戦によって、ヤマダとサハラの2人が殺される。)

クレモト シンジ
(確かにそう言っていた。そしてそれは現実になった。)

クレモト シンジ
(当時告発者は俺と一緒に話していたから、離れているそいつらを操作することは不可能のはずだ。)

クレモト シンジ
(3つ目…エクスオーダーと並んで悪党であるアザマにライフを譲渡していること。)

クレモト シンジ
(アイツらが手を組んでいる可能性…十分に有り得るだろう。)

クレモト シンジ
(………)

クレモト シンジ
(………そして、何より…)

クレモト シンジ
(俺は…アイツの涙を信じてやりたい…)

クレモト シンジ
(正義を持って応えてやりたい……!)

ツチヤ ロクト
……

クレモト シンジ
(……?待てよ…)

クレモト シンジ
(俺の目の前にいるこの男も…嘘をついている表情ではないな…)

クレモト シンジ
(いや、相手はエクスオーダーだ。嘘をつくのが上手いだけかもしれないだろう…ちょっと揺さぶりをかければすぐにボロが出るはずなんだ……)

ツチヤ ロクト
クレモトさん。

クレモト シンジ
…どうした。

ツチヤ ロクト
あなたは、僕のことをエクスオーダープレイヤーだと思っているんですよね?

ツチヤ ロクト
その上で、僕を殺そうとしてるんですよね…?

ツチヤ ロクト
僕には、あなたはエクスオーダーを倒すというより、皆を守ろうと働きかけてるように見えていました。

クレモト シンジ
………

ツチヤ ロクト
きっと、あなたは心の底から優しいんだと思うんです。

ツチヤ ロクト
けど、優しすぎる故に感情に身を任せてしまっているのではないですか…?

クレモト シンジ
………!

ツチヤ ロクト
警察官の方々、他にもいましたよね。

ツチヤ ロクト
全員、満場一致で僕を殺すべきだと判断したんですか?

ツチヤ ロクト
クレモトさんの…突発的な行動だったりしませんか…?

クレモト シンジ
……………

クレモト シンジ
……………………

クレモト シンジ
グラシーを宣言する。

ロクト様は、7枚の中から4枚使用しないカードを場にオープンしてください。
ツチヤ ロクト
…?じゃあ…これにする。

クレモト シンジ
………

ツチヤ ロクト
クレモトさん…

ツチヤ ロクト
アップなの分かっててパー出しましたよね……?

クレモト シンジ
…………

クレモト シンジ
なぁ、教えてくれ。

クレモト シンジ
お前はどうして、チームにあんな作戦を提案した?

ツチヤ ロクト
…?

クレモト シンジ
当時、チームには7人いたんだろ?

クレモト シンジ
引き分けで生き残る作戦をしたら1人余ってしまう。それを分かっててどうしてあんな提案をした?

クレモト シンジ
まるで誰か1人チームから抜けるのが分かってたみたいにだ。

ツチヤ ロクト
………?

ツチヤ ロクト
おかしいですよ…それは。

クレモト シンジ
え?

ツチヤ ロクト
僕が提案したのは、1人がチーム外の誰かと対戦し、外にいるチームメンバーに相手の手札を見て貰う作戦です。

ツチヤ ロクト
こうすれば、チームの中の数人は確実に生き残れたからです。

ツチヤ ロクト
しかし、友達はその作戦を嫌いました。

ツチヤ ロクト
全員で生き残りたいから、と言って新しく引き分け作戦を提案したんです。

ツチヤ ロクト
その頃には表彰の件で僕の信用はなくなり、実質的に僕が抜けてチームは6人になっていました。偶数なのでその作戦が成立するようになったんです。

クレモト シンジ
……なん………だと…?

クレモト シンジ
(聞いてない…聞いてないぞ…こんな話…)

クレモト シンジ
(矛盾だらけじゃないか…アイツの証言と…!)

クレモト シンジ
(俺は…俺は………!)

クレモト シンジ
(どっちを…信じればいいんだ…!?)

ツチヤ ロクト
……あの作戦を聞いたとき、僕は感覚が麻痺していました。

ツチヤ ロクト
表彰の件で信頼を失って、でもそれでも無理に信じてくれる仲間がいた。

ツチヤ ロクト
信じてくれる人がいることがどれだけ温かいかを知りました。

ツチヤ ロクト
"仲間がいればなんでもできる"かもしれないとすら思えました。

クレモト シンジ
……!

ツチヤ ロクト
けど、現実は残酷でした。2人の仲間だった人が死にました。

ツチヤ ロクト
JKSSであれだけ罪人同士の争いを経験したはずなのに、絶対に引き分けを狙ったら誰かが裏切ると分かっていたのに…

ツチヤ ロクト
僕は判断を間違えて、その作戦を許してしまったんです。

ツチヤ ロクト
本当に申し訳ないと思いました…

クレモト シンジ
………仲間がいればなんでもできる………か。

クレモト シンジ
判断を間違えて…今後どうしようと思った?

ツチヤ ロクト
……今度こそ、ちゃんと仲間を導かなきゃと思いました。

ツチヤ ロクト
友達を助けるために…今の自分に何ができるかを必死に考えました。

クレモト シンジ
友達……

クレモト シンジ
自分のミスで犠牲を出してしまってもそれでも諦めることなく、改善をして良い結果を残そうと努力できるんだな。

ツチヤ ロクト
……何の話ですか…?

クレモト シンジ
俺には…できなかったよ。

ツチヤ ロクト
…?

クレモト シンジ
俺は警察をやめたと言っただろ?

クレモト シンジ
昔に友達を殺したことがあって、それがトラウマになってるんだ……

ツチヤ ロクト
え………

クレモト シンジ
俺の他に3人の警官がいたろ?

クレモト シンジ
そいつと…死んだもう一人の友達。

クレモト シンジ
俺らは全員で警察官になろうと、子供のときに約束し合った。

クレモト シンジ
けど、俺はその友達の1人をワケあって殺してしまった。

クレモト シンジ
もう無理だと思った。立ち直れなかった。

クレモト シンジ
そこが、君と大きく違った。

クレモト シンジ
俺は弱かったんだ。

クレモト シンジ
誰かに頼られることが本当に嬉しかった。周りの笑顔が底なしのやる気を与えてくれた。

クレモト シンジ
けど、評価を気にしてしまう気質は諸刃の剣、ミスをすればその分息が乱れた。

クレモト シンジ
さっき、感情に身を任せて突発的に動いたんじゃないかと聞いたろ?正解だ。

クレモト シンジ
警察官になるためには、しっかりと意欲を持たなければならない。耐え難い試練を乗り越えるために、生き残るために意欲が必要だったんだ。

クレモト シンジ
そして意欲を持つためにはそれなりに豊かな感情を持たなければいけない。

クレモト シンジ
自分を左右する感情がなければ、目的など生まれずそれに対する意欲も湧かない。

クレモト シンジ
何かに対して意欲的になるのは大切なことだと思う。だが、空振りしてしまえばその分ダメージを食らうことになる。

クレモト シンジ
それが、俺を苦しませていた。

ツチヤ ロクト
クレモトさん……?

クレモト シンジ
でも、ゆさぶられてはいけない…ミスなんて誰にでもあるんだ。

クレモト シンジ
君なら、正しく周りを導くことができるだろう。

クレモト シンジ
………俺には…どちらも選べない…怖いんだ…

クレモト シンジ
これ以上…君とアイツのどっちを信じて動けばいいのか…どちらかを選ぶという判断ができない………

クレモト シンジ
これは君のせいじゃない。全部…全部俺が悪かったんだ。

クレモト シンジ
俺は…警官なんて成れる器じゃなかった…仲間がいなきゃ何も出来ないただの臆病者の弱虫だったんだ………

クレモト シンジ
友達を救ってあげてくれ。そして、少しでいいから…1人でも多く生き残らせてやってくれ……

ツチヤ ロクト
…クレモトさん……!

クレモト シンジ
…ごめんね、疑ってしまって。

クレモト シンジ
俺は、人を信用しすぎてしまって、同時に疑いすぎてしまった。

ツチヤ ロクト
………

クレモト シンジ
諦めないで…そのままの自分を信じて進めばいい。

クレモト シンジ
今のお前に悪いところなんてないんだ。

クレモト シンジ
ぐっ………

ツチヤ ロクト
……………

ツチヤ ロクト
ありがとうございます、その言葉信じます。

ツチヤ ロクト
僕は…絶対にエクスオーダーを倒して皆を助けますよ。

ツチヤ ロクト
まずは…あなたを騙した残忍なウラギリモノから………

エクスオーダープレイヤー
﹣DEAD﹣
﹣DEAD﹣
??? ???
??? ???
??? ???