所詮他人事

主人公は高校時代の友人が死んだと一報を受ける。
しかしただの死ではなかった。
夫と子供がいる彼女は知らない男と死んだのだ。
彼女のことを知っていくがその関わる人たちの他人事のように語ることに憤りを感じていく。
彼女のママ友によるいじめ、モラハラ夫や義父母たちによるモラハラ、助けを求めた先の市役所職員の担当たちの不甲斐なさ。
そして彼女はネット内で助けを求めていたことがわかった。

雨嫌いな私が雨を好きになるまで

百田さくらは雨が嫌いだった。元夫の精神的暴力が原因で、雨の日は息苦しく、過去の記憶に支配される。女手ひとつで育てた高校生の娘・藍里のために懸命に働くが、心の雨は止まらない。そんな彼女の前に現れたのは、「時雨」という名の年下の男。名前に「雨」を持ちながら、どこか乾いていてあたたかい。雨を嫌う女と、雨の名を持つ男。その出会いは、さくらの世界を少しずつ変えていく――。

あの夜に教えてくれたこと

あの日のあなたが教えてくれたことで私は救われた。
あなたは誰かを救いたかった、その誰か……は。

占い師キョウコの企み

夫からモラハラを受け続けた主婦の杏子は人気占い師キョウコとして仕事をしている。

今まで自分ばかり悪いと思っていた杏子はある日夫の不倫証拠を握る。
ただ証拠を掴むだけでなく、自分を苦しめてきた恨みをじわじわと晴らそうとする。

そんなズブ汚い心を癒してくれるのは助手の誠也。
従順で優しくて気の利く彼を溺愛していく。

あなたはそうやっていつも微笑んでいた〜タイムループで夫がクズ認定された件〜

仲睦まじい夫婦、梨花と謙太。穏やかな日々は、夫の秘密が明らかになるとともに崩れ去る。
絶望の果てに倒れた梨花は目を覚ますと、死んだはずの謙太が隣に微笑んでいた。

「おはよう、梨花ちゃん。」

時間が巻き戻った今、梨花は誓う。
「もう二度と失わない」

だがその先には、予想もしない裏切りが待っていた──。