深い森の中を一人の男が歩く
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ジゼルにゾルはやられたようだな…
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まぁ期待はしてなかったがここまでとはな…
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だが、ジゼルはいい仕事をしてくれた方だな
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あの娘【高等魔法解放 炎の印】を使えるなんてな…
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あちら側の神の方が優秀なようだな
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あの神によって産み落とされた奴らはみな、才能がある
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あの魔族の男は剣術の才能がある…
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たった一日で己の剣に魔法をコーティングしそれを実戦で使えるほどにしたらしいからな
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魔法構築にムラがあったり燃費の悪い魔法式などは見えていたが
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それでもたった一日であの完成度はなめたもんじゃないな…
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次にもう1人の人間の男は見かけによらず器用に物事をこなすようだ…
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それだけでなく冷静な判断を下す事も出来る
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奴にはリーダーとしての能力も眠ってるな
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魔法の方もある程度は使えてるようだ
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人間は魔法が苦手なものが多いはずだが奴とあの女は別格だな
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特にあの女……
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炎の印を使えるとは……
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印系統のスキルは存在がレアなものだ
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またそれを扱える者もレアケースだな
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印系統のスキルを持つ者はこちらにも1人いるが当てにならん…
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いや、言い方が悪いな…
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あの小娘との相性が良くない
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こちらは氷の印を持つ者がいる
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だが、そいつはまだ出すときではない
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まだ温存しとかないとな……
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あいつらの中で1番厄介なのは魔族の男の近くにいたあの女…
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他の奴らに比べ印象自体は薄い気がするが
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俺の目は騙せないぞ……
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あの中で一番強いのはあの女だ
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秘めてる魔力の量が炎の印を持ってる小娘の3倍はあった…
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それだけでなく回復魔法も使えるらしい…
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去る時後ろの方から治癒魔法を唱えてる声が聞こえたからな……
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回復魔法又は治癒魔法のどちらかを使えるあの女は1番厄介だ
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そのどちらかが使えるということは他にも味方に対していい効果をもたらす魔法が使えたりするはずだ
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それだけでも厄介なのは変わりないが…
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あの女……
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とんでもない魔法を持ってるようだった
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魔族の男と話している時その後ろからただならぬ魔力量を感じた…
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あのままおれがあそこにいてトドメを刺そうものなら
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その増幅した魔力量で放たれる【ナニカ】を直接受けて
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最悪の場合死に至るものだった……
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あそこで引く判断は正解だろう……
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こんなにも優秀な人材あちら側は揃っているのに
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何故こちらはろくな奴らが居ないのか……
それは私なりの考えがあると言ってるでしょ
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!?
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あんた自らがこの世界に来るとは…
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最初に会うのは俺でよかったのかな?
あんたが1番物分りが良さそうだしね
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そりゃどーも
ジゼルとゾルはどうなったの?
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2人とも滅びましたよ
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ですがジゼルの方はそれなりの働きはしたようです
何を得たのかしら?
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印の継承者を見つけました
……その属性は?
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炎だと思われますが?
まぁハズレではないわね
その子の名は?
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分かりません…
なら質問を変えるわ
金髪の子か栗色の髪の子か
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金髪ですね
てことはチェスカと言うやつで間違いないわ
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金髪はチェスカと言うのですね
もう1人はサキと言う
そして貴方が戦った奴はサヅキと言い
もう1人はナーチェスと言う
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ナーチェスにサヅキだな…
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しっかりと覚えたぞ…
一旦現状を教えてくれるかしら?
そうしないと次に移れにないからね
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先程も申した通りジゼルとゾルは死にました
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ジゼルの方は印の継承者を見つけその上奴らの拠点を破壊することに成功
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ゾルは何もしたかは不明ですが
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恐らく敵に塩を送るマネをしただけですね
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ナーチェスの背に当てた剣がそれを語ってました
こちら側は2名ほど人材を無くしたのね
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他の者を向かわせたとして無駄死にするだけになるかと…
ジゼルのような功績を残すやつもいるかもしれない
とりあえず今いる奴らをチェスカ以外の3人に当てるとするわ
あなたはどうしたい?
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俺は少しここを離れ己を鍛えてきます
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万が一で俺がやられればバランスは大きく崩れますからね
そう…
じゃあ残ってる4人をあの3人に当てるとするわ
ついでに私もアイツらの前に現れるとするわ
ちゃんと直でその強さを見てみないとね
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無事を祈ってます
私が滅ぶことなどありえないけれどね…
木陰の方から聞こえたその声はもう聞こえなくなった
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はぁ……
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まさかそんなに早く降りてくるとは…
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あいつの能力は微妙なところだが
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滅びたら滅びたでその力貰い受けることにしよう…
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己の力を効率よく使えぬのなら効率よく使える俺に渡せばいい
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俺の中の計画ではまだもう少し奴が動くのが遅いはずなんだがな…
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少し早まった程度だまだ何とかなるな
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とりあえずはマークするだけしとくで良さそうだな……
ギーク
おやおや…
ギーク
何を企んでるのかな?
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ギークか…
前の道からゆっくりと歩いてくる人影
時は既に夜…
蒼月だけがこの世界を照らしている…
その男は月明かりにより姿が顕になるが顔だけは影になりよく見えない
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別に何も企みなんてねぇぜ?
ギーク
嘘をつけ…
ギーク
あの方を亡き者にしようと…
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俺がしてるんじゃない
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そういう運命にあるんだ
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アイツはそう選択したからな
ギーク
どーでしょうかね…
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お前は俺に何の用だ
ギーク
たまたま通りかかっただけです
ギーク
その時あの方と貴方の会話を聞きましてね
ギーク
そのままあの方の元にと行こうとしたところ
ギーク
何やら怪しい企みをする者がいたもんで
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それが俺って訳だな
ギーク
まぁそういうことです
ギーク
あの方の邪魔するならば…
ギーク
私がここで君を斬る
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お前程度では俺には勝てんぞ?
ギーク
やらなければ分からない…
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やらなくても結果は見えてる
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今のお前では勝てない
ギーク
強がりはよしな…
ギーク
1度あんたとはしっかりと戦ってみたかったんだよ
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雑魚に興味はないが…
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いいだろう…少し遊んでやる
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俺の新たな技の犠牲者となるがいい!






