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凛々

(な、何者って…どういう事?)

凛々

ははっ、どういう事だよジョースターさん、俺は俺だぜ

ジョセフ

すまないがこれは大真面目じゃ

凛々

…………………

ジョセフ

まぁこんなこと唐突に言ってお前さんは混乱するか…簡単に説明させてもらおう

ジョセフ

元々、お前さんの敵への勘が強すぎると皆思っていた

凛々

(あー…誘導が裏目に出たのか)

凛々

(それで俺は敵だと思って…多分どうかを判断したいとかか)

凛々

(……どうしよう)

花京院

それに、君への発言が怪しい点もいくつかあったんだ

凛々

(え、なんか言ったっけな……)

花京院

施設出身とは言え、やけに自由だなと

凛々

(………あ、そういや沖縄とかぼやいたな俺)

承太郎

だが1番の問題は…

承太郎

てめぇの性格だ

凛々

性格?

凛々

(性格、そういや俺クールっぽくするのめんどくて素に近くしたんだ)

承太郎

俺がてめぇと喧嘩してる時と今の性格…全然違うなと思ったが、最初はそういうスイッチがあるんだと思っていた

承太郎

だが…花京院が肉の芽の時の記憶を少し思い出してな

凛々

…え?肉の芽の記憶?

承太郎

花京院、話してやれ

花京院

分かった………

花京院

僕が思い出した記憶は、承太郎と戦う1日前の記憶だ

凛々

………え

凛々

(それって…私が転生した日……!!)

花京院

僕は戦うために計画を立てるために偵察をしに来たんだが…その時あることを聞いたんだ

花京院

「黒崎凛々の雰囲気が変わった」

花京院

それだけならいいと思ったが…その後の言葉が衝撃だった

花京院

「仲が悪いやつにも優しかった」

凛々

…………!!!

凛々

(あっれー、俺気づかないうちにミスしてたの?!)

凛々

(あの時なるべく話しかけた人は凛々さんの記憶を使ってたはずだけど……)

花京院

記憶を思い出した時、確信に近かったんだ…

花京院

君は………何者なんだ

凛々

……………………………

凛々

(どうしよう)

ポルナレフ

おめーらもっとオブラートな言い方とかあるだろーがッ!

ポルナレフ

凛々…皆が知りてぇのは、何者とかよりもな

ポルナレフ

お前は…何を隠してるか、なんだ

凛々

………………

アヴドゥル

お前が私たちの味方なのは分かってる、必死に私達の事を考えて行動してくれて…そんな優しい子が敵なわけが無い

アヴドゥル

だからこそ、話してくれ

凛々

(どうしよう、どうしよう…)

凛々

(今本当の事を話すべきか?いやでも皆混乱させてしまうし…ほんとにまずい、この状態…)

凛々

(怪しむと思ってももっと先だと思ってたのに……せめてDIOと戦う少し前とかさ!)

凛々

(とにかく誤魔化す方法は…………)

凛々

………………(ぁ)

凛々

…分かった、全部話すよ

凛々

DIOには見られてないよな?

承太郎

安心しろ、ここずっと見られてる気配はない

凛々

なら良かった

凛々

俺の、性格とかの原因は……

凛々

……………………………

ポルナレフ

……………………

凛々

なぁ、”巻き戻し”って知ってるか?

ポルナレフ

巻き戻し?

凛々

実は

凛々

俺は前も皆と同じ旅に出た

凛々

この6人でエジプトに向かって、DIOのいる場所へと目指した

ジョセフ

なんじゃとッ?!

ポルナレフ

ど、どーゆー事だよッ?!

凛々

今から詳しく説明する

凛々

DIOと戦う前日、泊まってるホテルに眠ろうとして、次の日

凛々

目が覚めたら承太郎達と会う前の日に戻っていた

凛々

正直なんでそうなったかは分からないけど

凛々

…記憶はしっかり覚えていた、皆と共にしたあの旅

凛々

孤独だった俺が、少しずつ変わっていけて、本当の俺になれたのは皆のおかげなんだ

凛々

そして今まで話さなかったのは

凛々

理由は、なるべくDIOに勘づかれないため

凛々

そして皆をサポートするためだ

花京院

サポート?

凛々

なるべく怪我はしないように最前に動くようにはした…まぁ予想外の事も多々あったけど

承太郎

ホイール・オブ・フォーチュンも俺たちの怪我が悪化しないようにしたのか

凛々

そういうこと

凛々

主人公って言ったのは…ぽかったから

凛々

(こういうメタイことってスルーされないのかよ…くそぉ)

凛々

…ごめんなさい、今まで黙ってて、例え数十日共に旅した仲間でも、信じてくれるのか怖かったんだ

承太郎

なぁ、DIO”達”はどういう事だ

凛々

DIOの館からの記憶が無いからだよ、多分数人…いるとは思うけど

凛々

館の道も記憶が曖昧で…

承太郎

館………

ジョセフ

すまん、疑い深いのは分かっとるが本当に先のことを知ってるのなら……証明できることを言ってくれ

凛々

…………ジョースターさん、耳を貸して下さい

ジョセフ

ん?構わんが

凛々

皆離れてて

指示通り皆2人の傍から離れる

凛々

……………話すよ

凛々

『ーーーーーーーーーー。』

ジョセフ

………………ッ?!

ジョセフ

嘘………じゃろ

ポルナレフ

お、おいどうしたんだよジョースターさん!

ジョセフ

な、なぜそいつを知ってるんじゃッ?!お前さんが!!!!

ジョセフ

儂と、アヴドゥルしか知らん情報を、なぜッお前さんがッ!!!

凛々

…だから記憶があるんだよ、DIOの館に行くまでの記憶が

アヴドゥル

私とジョースターさんしか知らない事………まさか!

花京院

知ってるんですか、アヴドゥル

アヴドゥル

ああ…あの事しか思い浮かばん

凛々

…分かってくれますか

ジョセフ

あぁ…確信した、お前さんは旅の記憶を持っとるようじゃ

凛々

それと、…予告もしておこう

凛々

特にポルナレフにはね

ポルナレフ

お、俺?

凛々

エジプト着いた後、”髪型”に気をつけろよ

ポルナレフ

か、髪型ってどーゆー…

凛々

会えばわかるよ

花京院

会えば…?

承太郎

おい、俺達にはさっぱり分からねーが

ジョセフ

お前さんらはその時が来るまで待つんじゃ

承太郎

……やれやれだぜ

凛々

とりあえずこれでわかってくれたのは良かった

凛々

ちなみに詳しい敵のスタンド使いの能力は言えない

承太郎

なんだと?

凛々

落ち着けよ…理由はしっかりあるさ、恐らく、さっきはあーは言ったけど実際DIOは俺のこのことを勘づいて狙っているかもしれない、それで皆に話したら俺の記憶とは別のことが…いや、それ以上の事が起きて誰かを犠牲にしたくない

凛々

記憶はなくても…心がざわつくんだ、必ず誰かは犠牲になる…………それにDIOも手強い

ポルナレフ

確かにDIOは強いかもしれねぇ…!でも、俺達だって充分強いぜッ?!

凛々

ポルナレフごめん、皆を信頼できないってわけじゃない、それは真実だよ

凛々

ねぇ、もし全て起きることを話したら皆分からないふり、全力でできる?

花京院

ポルナレフは無理だな

ポルナレフ

おいコルァ!!!

ジョセフ

たしかにそれもそうじゃな…

凛々

俺もあれで精一杯だ…知ってるなら少ない方が有利だし、敵の気をつけなきゃいけないことはちゃんと言うよ

凛々

…………これで、いい?

ジョセフ

皆、異論はあるか

皆は首を横に振り、大丈夫だという意思を示す

凛々

……良かった

花京院

今まですまなかった、疑っていて

凛々

いやいや俺が話さなかったのが悪いんだよ

ポルナレフ

ほーらやっぱり凛々は1人で頑張ってたんだよッ!偉いな〜お前は〜!!うりゃうりゃ

凛々

あはは!痛いってポルナレフ〜

承太郎

…………

凛々

っと、ごめん!ちょっと深刻な話しちまったら船酔いしたからトイレ行ってくる

潜水艦 倉庫

凛々

………やっと1人になれた

凛々

(これで…いいんだ、これで)

凛々

……………………………………

凛々

だって、言えないよ…

凛々

俺が、読者で皆は漫画やアニメのキャラクター…ここは2次元の世界

凛々

そして…亡くなる人もいる

凛々

そんなの…話しても分かってくれないかもしれないし、巻き戻しがいちばん分かりやすい

凛々

それに…皆には傷ついて欲しくない

凛々

…はは、私ってほんとこういう時だけ嘘は上手いよな……

凛々

大丈夫…嘘は慣れてる、慣れてる…いつものように、騙せたからこれでいい…

凛々

………………………………

凛々

(いつもの事のはずなのに…どうして)

凛々

(どうして………こんなに)

凛々

(胸が張り裂けそうで、チクチクして…苦しい)

嘘ついてばっかり お前もあいつと同じだ

ねぇ、なんで嘘つくの

最低

うるさい

嫌い

うるさい

なんでこうなったの?

うるさいうるさいうるさいうるさいうるさい!!!!!

凛々

ッ…………いてっ

凛々

(あーやべ、嫌な記憶思い出して思いっきり腕打った)

凛々

(そういや俺ってよく角とかを足とか腕が打っちゃって馬鹿と笑われたことあったな)

凛々

(親に「大丈夫?」って言われるのはほんのひと握り…記憶にあるほんの数個、しかもどれもとっても幼い頃だけ………)

凛々

(俺だって……ほんとはもっと…甘えたかった…心配して欲しかった、なのに)

凛々

………………って、今の事に集中しねぇと

凛々

さて…そろそろ戻って次の日の朝にハイプリエステスに会うんだな!

凛々

よーし、これが前半ラスト、頑張るぞーッ!

凛々

お待たせー

ジョセフ

遅かったの、大丈夫か?

凛々

うん、少し落ち着いたら大分マシになったよ

ポルナレフ

船酔いって、お前インドの時は平気そうだったのによー

凛々

だってあれほぼ寝てたしぃ

ジョセフ

よし、凛々の体調もマシになったみたいじゃな

ジョセフ

……早速、今後の敵のこと、話せる分だけ聞かせてくれんか

凛々

おう、まずは……

凛々

エジプト上陸の前、明日の朝には気をつけて…

ジョセフ

確かに上陸予定は明日の朝だが、中々手強そうじゃな

花京院

朝…一体何が

凛々

後話せることは

凛々

……変幻だな

ポルナレフ

流石にヒント足りなくねぇか〜?

凛々

仕方ないよ、だってこれが1番最善の策なんだ

アヴドゥル

…………変幻、まさか

凛々

おっ、タロットの占い師は察しが着いたかもしれねぇな

凛々

けど、今は話さない方がいい……より真実に近づきすぎたら本番の時に焦る

アヴドゥル

うむ……

承太郎

…………………

凛々

でも大丈夫…皆強いから

凛々

勝てるよ

ポルナレフ

…まぁ〜そうだな!凛々もヒントくれるし、俺らは強いもんな!

ジョセフ

計画は立てないでおこう、バレたらこちらもまずい

ジョセフ

休めるやつは休んでエジプトの到着に備えろ!

「「了解(です)」」

凛々

さて、俺は寝るか…

凛々はソファに深く座り、腕を組んで夢の中へ落ちる

浮気した男との子だから 妹が生まれた

俺は元々親の連れてくる男はどいつも信用ならなくて嫌いだった

バイトして育児をしなかったら 家の事何もしないと怒鳴る

勉強頑張らなかったら親は自分の方ができてたと、成績はマシだったと自慢する

サボったり、高校卒業もしなかったろくな奴じゃねぇ癖にと俺は何度も憎く思った

自己中とか、嘘つき、自分勝手って言うくせに人の事なんて言えない

ずっとずっと、我慢して耐えて家事をしてバイト行って、嫌な学校を耐えて 癒しはほんの僅かで、好きなことが段々減って

現実では嫌なことばかり、だからアニメが好きだ…アニメは嘘偽りがあっても無くても、好きだからどうでも良くなれる

だから……元の世界になんて戻りたくない

親も嫌い、家族が憎い、嫌い

どれだけ私を思っても、そんな奴らなんて無理、嫌だ

我儘なのは知ってるよ… 被害者ぶるなって、私にも悪い所は沢山あるなんて分かっている ほんとはもっと不幸な人が沢山いることも知ってる……… でも私は…

俺は、ここが…今の皆が……

凛々

ゃ……だ…ぅ

汗をかきながら狂い悶えていた

花京院

彼、うなされてますね

ジョセフ

…大丈夫かの、たまにうなされているような気がするが

承太郎

(確か、船に乗ったあの時も…)

承太郎

(暑いからジュース持ってきたが…適当なのを取ったから気に入るか分からねーな)

承太郎

…寝てやがる

凛々

ッ…………うぐ……

承太郎

凛々

やめ……て、おねが…い

凛々

もうやだ…帰りたく……な

凛々

ぁぁ…………ぁ

承太郎

(こいつ、魘されてるのか…)

承太郎

(帰りたくないってなんだ、何処に…)

承太郎

(似たような夢を見ているのか…こいつ)

ジョセフ

んー、せっかくだし毛布かけておくか、儂持ってくる〜

花京院

わかりました、そういえば承太郎は何か居るかい?用意するよ

承太郎

……ブラックコーヒー

ポルナレフ

あ、俺もコーヒー!

花京院

お前は自分で入れろ自分でッ!

ポルナレフ

酷くね?!

承太郎

やれやれだぜ…

ポルナレフ

んじゃアヴドゥルの分も頼むぜ!あいつ今操縦だから

花京院

はぁ……仕方ないな

そして承太郎以外が凛々のそばにいない時…

凛々

お母さ…………なんて…嫌……い

承太郎

…は

凛々

もう……帰りたく…な、

凛々

…………………………

承太郎

(まて、今……こいつ)

承太郎

(”お母さん”って言ったよな)

承太郎

(こいつの親は赤んぼの頃亡くなったはず、養子とは聞いてないし、孤児院の奴を親と呼ぶだろうか………そして、嫌い…)

承太郎

(凛々の親は殺られて、憎いのは仇だけなはず…なのに、なぜ嫌いなんだ)

承太郎

……………………

承太郎

(あの話もしてないし、俺しか今のは聞いてねぇ……起きた時話すしかねぇな)

承太郎

(これは…今は俺だけ知っておくか)

凛々

ん……頭痛い

凛々

(最悪だ、ここで嫌な夢見るなんて)

凛々

(いつも車とかは皆がいるって安心感で悪夢を見なくなったのに…効果が薄れてきたのかな)

凛々

(寝言……言ってなかったかな)

凛々

……あれ?毛布だ

凛々

一体誰が…………

承太郎

じじいがやってくれた

凛々

あ、承太郎!おはよ

承太郎

おう……

凛々

なんだジョースターさんがやってくれたのか、後でお礼言わなくちゃ

承太郎

…軽く話をしたい、いいか

凛々

ん?いいぜ、何話す?

承太郎

実はてめぇに言ってねぇことがある

凛々

言ってないこと?

凛々

(なんだろ…言ってないこと、まさか昨日のに関係するのか)

承太郎

俺とお前が戦ったあの日のこと、覚えてるか

凛々

おー、あれか……俺が特に荒れてた時期だな、なんか懐かしいや

凛々

それがどうかしたのか?

承太郎

……あの時もお前”幽波紋”は使っていたよな

凛々

うん

承太郎

…その時の幽波紋の気配と今のお前の幽波紋の気配、明らかに異なっているんだ

凛々

………………………………

凛々

……………………え?

凛々

ど、どゆことどゆこと?つまり今の俺の幽波紋って…

凛々

別のやつがくっついたと言いてぇんだよな?

承太郎

まぁ簡単に言うとそうだな…

凛々

(そういえば……俺の記憶上、幽波紋の能力は記憶にあったが姿の情報は全く無かった……あの時は俺能力のことに必死で全く気づかなかった…!)

凛々

でも、俺がこんな性格になったから落ち着いて気配変わったんじゃあねーの?

承太郎

…それはない、明らかに別人とでも言う様な気配だ

凛々

…マジか

凛々

(承太郎の言ってることは嘘じゃないっぽいし……元々嘘つく人じゃないもんな、それに俺の記憶ではJAMの姿は記憶一切ない…なんでこんな明らかな違和感気づかなかったんだろ…名前付けなかったのは分かるとして)

承太郎

………………それt

アヴドゥル

おい!アフリカ大陸の海岸が見えたぞ、到着するぞッ!

皆はアヴドゥルの方へ反応し、集まっていく

承太郎

……やれやれ、この話はまた今度な

凛々

わ、分かった

凛々

(なんか、また話があったっぽいけど……胸騒ぎがする)

凛々

(…やっぱり承太郎、かっこよくてイケメンでクールで、そして色々と読めない…)

凛々

(スタクル好きの俺でも分からないことはある、わかるファンはいると思うけど……)

凛々

(…承太郎には少し警戒しなきゃ、1番先に勘づかれるなら彼だ)

アヴドゥル

ここの珊瑚礁のそばに自然の侵食でできた海底トンネルがあって

アヴドゥル

内陸200mの所に出口がある、そこから上陸しよう

ジョセフ

いよいよエジプトだな

ポルナレフ

ああ、いよいよだな

承太郎

エジプトか…

花京院

………………

アヴドゥル

ああ、いよいよだ

凛々

…エジプト

凛々

(ピラミッド見れるかな……(空気読めん子))

そしてふと皆は俺を見る

凛々

………………

凛々

(…俺からやった方がいいな、怪我は能力でカバーする)

凛々

…あれ、コップ7つあるな、6人だけど

花京院

おかしいな…うっかりしてたよ、6個のつもりだったが

そして凛々がコップを持ち、飲もうとした途端…

凛々の持ったコップが変異する

ポルナレフ

なっ?!

凛々

…ッ!

グキっ

凛々

い”ッ……たぁぁああ!!!

腕が引きちぎられそうになるが… 瞬間、幽波紋でカバーをする! だがタイミングが遅くなり軽く折られてしまった

ドギャァース!

ポルナレフ

バカな……ッ!

アヴドゥル

幽波紋だッ!いつの間にか艦の中に幽波紋がいるぞッ!

ジョセフ

もう既に忍び込んでおったのか…!

花京院

凛々…!!

承太郎

スタープラチナ!

スタープラチナ

オラァッ

ハイプリエステスは計器の方に消えていった

ポルナレフ

き……消えた!

承太郎

いや、ちがうッ!

アヴドゥル

化けたのだッ!この計器のひとつに化けたのだッ!コーヒーカップに化けたのと同じようにッ!

花京院

凛々……!大丈夫か?!

凛々

へい………き…い”ッ!

ポルナレフ

平気なわけねーだろ!すげぇ音鳴ってたぜ?!

凛々

すぐ液体で固めようとした途中で思いっきりやられたから…カバーしてなかったらどうなってたか

凛々

(ジョセフの時は思いっきりぶっ飛んでたし……きっと今頃の俺は)

考えるだけで身震いし、みるみる顔色が悪くなる

凛々

(ダメだ、またラバーズの時みたいに恐怖心が……)

アヴドゥル

凛々、落ち着きなさい

凛々

あ、アヴドゥル…

アヴドゥル

今はこの状態で手当は後になるが…我慢できるか?

凛々

うん、それは大丈夫……

凛々

(死ぬほどいてぇが)

ポルナレフ

もうサンゴ礁だ、あと数百メートルでエジプト上陸だって言うのによッ!

ジョセフ

アヴドゥル、敵が分かったか

アヴドゥル

はい……ハイプリエステスです、敵は女教皇の暗示を持つスタンドです

アヴドゥル

聞いたことがあるんです…スタンド使いの名はミドラーという奴…かなり遠隔からも操れる幽波紋だから本体は海上でしょうね

アヴドゥル

能力は金属やガラスなどの鉱物ならなんにでも化けられる…プラスティックやビニールはもちろん、触っても叩いても攻撃してくるまで見分ける方法は無いという

ポルナレフ

けどよ……どこからこの潜水艦に潜り込んできたんだ?

言ったそばから潜水艦に穴が開き、どんどん水が入ってくる

ポルナレフ

……なるほどこーゆーこと?単純ね…穴を開けて入ってきたのね?

凛々

もうこんなに海水が……

アヴドゥル

浮上システムを壊していやがった、どんどん沈んでいくぞ!

花京院

いつの間にか酸素もほとんどない、航行不可能だ

そして…色々ピンチな時

プルルルルル

凛々

………………!

ジョセフ

今度はなんじゃ?!

花京院

電話だ……!

ジョセフ

ワシが出よう

承太郎

まて、罠かも知れねぇ……俺が出る

そして電話に出ると…

スージーQ

『ハァイジョセフ、私よ、話したりなかったからローゼスから番号を聞き出したわ』

承太郎

…………………………

ジョセフ

スージーじゃと?!承太郎ッ、代われ!

スージーQ

『あら、ジョセフ?今承太郎が電話持ってるの?』

ジョセフ

あっ

花京院

あー…

ポルナレフ

あちゃ〜

凛々

やっちゃったな…ジョースターさん…

スージーQ

『……承太郎、承太郎ッ?!えっ、なぜ承太郎が出張先にいるのッ?!』

ジョセフ

すまん…ホリィ、今このことについては話せられん、少し急ぎのことがあってな

ジョセフ

また後で話す!だから待っといてくれ!

スージーQ

『ちょっと!ジョセh……』

ツー……ツー…

ジョセフ

やっちゃった☆

凛々

やっちゃった☆じゃあないでしょーがッ!

承太郎

やれやれだぜ…

アヴドゥル

掴まれ!海底に激突するぞッ!

ポルナレフ

俺達の乗る乗り物って必ず大破するんだな…

承太郎

もう二度と…潜水艦には乗らねぇ

ドゴゴオン

ジョセフ

oh my God!

凛々

いってて…

ポルナレフ

…凛々、一旦俺の方によっとけ、フラフラしてて危ねーぜ

凛々

え?!…そ、それはなんか申し訳ねーと言うか

ポルナレフ

けが人は文句なし!ほら!

凛々

え、あぁ……ごめん

凛々

(だめだやめてくれ、尊さで死ぬほんとに生きててよかった俺今天国です)

承太郎

花京院、スタンドの奴どの計器に化けたか目撃したか?

花京院

た、確かこの計器に化けたように見えたが…

凛々

まって……ハイプリエステスがどこかにもう移動してる可能性もある

承太郎

何……?

花京院

確かに有り得る

凛々

だから承太郎……

凛々

俺たちの近くにあるのを全部破壊しろ!

承太郎

アイアイサー…

周りのものをスタープラチナが破壊する途中…

ハイプリエステスはやはり移動しており花京院の首を掻っ切ろうとしていた

凛々

花京院危ねぇ!!

液体でなるべく早くカバーするが軽くかっ切れた

花京院

うわあああッ!

ジョセフ

花京院ッ!

スタープラチナ

オラァ!

スタープラチナでぶっ倒そうとするが、避けられまたハイプリエステスは計器の中に紛れていく

アヴドゥル

皆……ドアの方へ寄れ!いつの間にか機械の表面を化けながら移動しているんだッ!

アヴドゥル

この部屋にいると全員どんどん怪我をしてダメージを受けるぞッ!花京院大丈夫かっ?!

花京院

えぇ……なんとか

アヴドゥル

皆隣の部屋へ行くんだッ!密室にして閉じ込めるんだッ!

凛々

(ん……?まてよ、そのドア)

凛々

アヴドゥル!きっとそのドアは…ッ!

アヴドゥル

…え?

アヴドゥルの掴んだ取っ手には既にもうハイプリエステスが潜んでいた

アヴドゥル

ば、バカな…!

アヴドゥル

既に移動して、ドアの取っ手に化けやがった…

ジョセフ

アヴドゥルッ!

そして瞬間、ハイプリエステスはスタープラチナに掴まれていた

ハイプリエステス

アギャース!!

ポルナレフ

やったッ!捕まえたぞッ!

アヴドゥル

あ、危なかった……

承太郎

スタープラチナより素早く動くわけにはいかなかったようだな、こいつをどうする?

ポルナレフ

承太郎ッ!躊躇するんじゃあねぇ、情け無用!早く首を引きちぎるんだ、早く!

凛々

……まて、思いっきになげつけて隣の部屋に逃げた方がいい

花京院

何故だ、凛々

凛々

お願い、早く!

承太郎

アイアイサー

スタープラチナは思いっきりぶっ飛ばす時、カミソリに化けかけていた

ジョセフ

あれは……カミソリじゃ!

アヴドゥル

あのまま握り潰そうとしたら…

凛々

皆ドアを開けた、隣の部屋へ行くぜ!

ポルナレフ

お、おう!

ハイプリエステス

ウギギギギ…

凛々

へっ、悔しいか?お前みたいな奴の考えてることなんて分かるぜ…

凛々

(だって見てきたんだから…)

承太郎

てめーは…この空条承太郎がじきじきにブチのめす

花京院

これからどうする!やつか我々か…閉じ込められたのがどっちかは分からんがいずれ遅かれ早かれあの部屋から何かに穴を開けてここまで来るぞッ!

アヴドゥル

この機械だらけの密室の中では圧倒的に我々の不利!この潜水艦はもうダメだ、捨てて脱出するのだ……とにかくエジプトに上陸するのだ!

ポルナレフ

しかしここは海底40m、そんなに深くは無いがどうやって海上へ?!

そして結果……

ポルナレフ

今度はスキューバダイビングかよぉ

承太郎

やれやれ

ポルナレフ

俺経験ないんだよねこれ…

ジョセフ

この中でスキューバ・ダイビングの経験のある者は?

ポルナレフ

ない

承太郎

ない

花京院

ありません

凛々

ある

花京院

えっ?!

ポルナレフ

あ、そっか一応巻き戻しだから経験あるのか

凛々

(と言うより、似たようなの旅行でしたことあるから…シュノーケルだけど)

アヴドゥル

となりの部屋からハイプリエステスが襲ってくる!早く潜り方を教えてくださいッ!

ジョセフ

慌てるなアヴドゥル

ジョセフ

いいか皆、まず決して慌てない……これがスキューバの最大注意だ

凛々

確か気圧があるんだよね、10mごとに1気圧ずつ…海上は1気圧、今は海底40mだから5気圧…あってる?

ジョセフ

そうじゃ、だから一気に浮上すると肺や血管が膨張破裂する、体を慣らしながらゆっくり上がるのだ、エジプト沿岸が近いから海底に沿って上がっていこう

ジョセフ

水を入れて加圧するぞ

声と共に水はどんどん増していく

ジョセフ

これはレギューターだ、中に弁になっていて息を吸った時だけタンクの空気が来る仕組みになっている、吐いた息はこの左の所から出ていく

凛々

(すげー…まじもん初めて見た、ちゃんとしたスキューバダイビングは初めてだな)

ポルナレフ

よだれはどうすんの?

ポルナレフ

よだれとかタンが水中で出てきたらよ〜

ジョセフ

それぐらいならそこから出てく

ジョセフ

それと当然の事ながら水中では喋れない、ハンドシグナルで話す………簡単に2つだけ覚えろ

ジョセフ

大丈夫ならこれを出す、OKだ

ジョセフ

やばい時ならこうだ

アヴドゥル

我々なら幽波紋で話をすれば?

凛々

(あ、確かに)

ジョセフ

それもそうだな…

ポルナレフ

なぁんだ、ハンドシグナルなら俺も1つ知ってるのによ

凛々

…………あ《察し》

ポルナレフは”あの”ハンドシグナルをすると…

花京院、凛々 「パンツーまる見え」

ポルナレフ

YEAAAH!

ピシガシグッグ

ジョセフ

襲われて死にそうだって言うのにくだらんことやっとらんで行くぞッ!!

凛々

(神様ありがとう……俺は今、天国にいるよ)

花京院

凛々、すごく幸せそうな顔だな……

そして水に体全体が浸かっていき…

凛々

(……俺、一番最初に浸かると改めて身長低いと感じる…)

花京院

(とか思ってるんだろうなぁ……彼)

そして皆浸かっていった

皆次々にOKのサインを出していくが…1人は

ポルナレフ

ガボ……グボ…!

ジョセフ

!!

ハイプリエステス

ウンガーーッ!!!

凛々

(あっ!このことすっかり忘れてたごめんポルポル!)

ジョセフ

ポ、ポルナレフッ!

花京院

い、いつの間に…ッ?!やつが既にレギュレーターに化けていたッ!

承太郎

口の中に入って喉を食い破るつもりだぜ…

凛々

すまん、俺が油断していた…!!

承太郎

やばいぜ、この部屋を排水しろ!

アヴドゥル

もう遅いッ!やつめ!この時を狙っていたのかッ!

ハイプリエステス

オラァ!!

ハイプリエステスを捕まえようとしたが口の中に入ってしまった

承太郎

しまった…!

アヴドゥル

ポルナレフの体内へ入っていったぞッ!くっ、食い破られるぞ!どうする……!

ジョセフ

ハーミットパープルッ!

花京院

ハイエ口ファントグリーン!

鼻の中にスタンドをいれ、ハイプリエステスを掴む

凛々

(わーすごい光景…)

ポルナレフ

はっ、お、おい…!オゲッ

ジョセフ

喉の奥へ行く前に捕まえたぞッ!花京院!

花京院

僕もですッ!返信する前に吐き出させるのだッ!

ポルナレフ

オガーッ!!

花京院

やった!

ジョセフ

いや、倒した訳では無いッ!別のものに変身するぞ

凛々

変身する前に逃げようぜ

変身した姿は水中銃だった

アヴドゥル

水中銃だ!まずい、急げッ!

ジョセフ

ポルナレフ、承太郎のとこから酸素を分けてもらいなさい

承太郎

平気か

ポルナレフ

だ、大丈夫だ…OK、助かったぜ……メルシーボークー

前へ前へと泳いでいく…

ポルナレフ

なんて美しい海底だ…ただのレジャーで来たかったもんだぜ

凛々

確かに綺麗……俺もこんな綺麗な場所は初めてだ

凛々

(こんな綺麗な所を泳げるなんて…服で泳いでるから結構重いけど、良かった)

ポルナレフ

そういや凛々…あれはお前の想定外だったのか、めちゃ驚いてたけど

凛々

え?あ、あぁ!あれは想定外で助けれなかった…す、すまねぇ

凛々

(忘れてたなんて言えない…………)

ポルナレフ

いやこっちこそ…警戒してなかったしよ

承太郎

それはそうと、追ってくるか?

アヴドゥル

いや見えない…ハイプリエステスは金属やガラスなどに化けるスタンド、魚や海水や水泡には化けられない

ジョセフ

後ろに注意して泳ぐのだ、追ってくるとしたならスクリューのあるものかなにかに化けておってくるはず、動く石ころや岩にも注意するのだ

泳いでいくと海底トンネルの様なものが見えた

凛々

(……あ、そういや)

アヴドゥル

見ろ、海底トンネルだッ!

ジョセフ

深度7m

凛々

まて皆、一旦下がろう、逃げろ

承太郎

どうしたそんな焦って

花京院

まさか……

凛々

ジョースターさんもさっき自分で言ってたろ!石や岩に気をつけろって

凛々

(だってギリギリまで海底トンネルが見えなかったからこれは俺悪くない!うん!!!そう思っとこ!)

ジョセフ

まさかッ?!

海水の下が開き、吸い込もうとする

承太郎

何ッ?!

アヴドゥル

す、スタンドだッ!

凛々

あ〜、やばい

花京院

こんな海底に化けていたなんて……!

「「うわあーッ!」」

続く

凛々

あけましておめでとうございます!!

凛々

新年の投稿が遅くなりごめんなさい!最近ジョジョイベが近くに出来て中々他のことに手をつけれなくなり投稿が遅れてました

凛々

けど投稿は続けるのでご安心を!

凛々

そして、俺がジョセフに話した事なんですが、皆分かるかな、たったシンプルな一言です

凛々

名前はあえて伏せて言いますね

凛々

『○○○がなかまになる』

凛々

はい!次回はあのキャラが……?!

凛々

もうほぼ3部半分終わりました!長かったー!でもまだまだ旅は続いていくぜ!!

凛々

そしてこの俺…じゃなくて私、中身の梅ちゃんはどーなっちゃうんでしょーか!!

凛々

あ、ちなみに梅ちゃんの病み悪夢はこれにて終了です、飽きたり耐えてた人よく頑張りました

凛々

たまに出ると思うけど基本的なのは終了したのでね()

凛々

凛々くんの過去も多分段々暴かれていくのでお楽しみに!!

凛々

では改めて、今年もよろしくお願いしマース!

転生してしまったーッ!!

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コメント

3

ユーザー

ギャァァァ!!!面白ォォォい!!!

ユーザー

今回も最っ高でした!続き待ってるぜッ!

ユーザー

今日も面白いです!!(о´∀`о)

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