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雪村 麻耶🦇🩷 。🦅🖤
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第八話
『夕陽の境界線』
START
北斗
北斗
俺はいつものぶっきらぼうな声を意識して、京本先輩の向かい側の席に座った
カバンからノートを取り出す手が、わずかに震えているのを隠すように、わざとらしくページをめくる
大我
大我
京本先輩が意地悪そうにニヤリと笑って、机に肘をつき、顔を近づけてのぞき込んできた
いつもなら「からかわないでください」と一蹴できるはずなのに、今の俺にはその距離が致命的だった
夕陽の光を浴びて、先輩の金髪がキラキラと輝いている
色素の薄い綺麗な瞳が、真っ直ぐに俺を捉えて離さない
昨日までは「綺麗な人だな」と客観的に見ていたはずなのに、今はその顔が近づくだけで、頭の芯がジーンとしびれるように熱くなる
北斗
大我
先輩は少しだけつまらなさそうに唇を尖らせて、自分のノートに目線を落とした
その一瞬の寂しそうな表情に、胸の奥がキュンと締め付けられる
北斗
いつも学校のトップとして、樹先輩やジェシー先輩たちと大笑いしている完璧な「京本大我」が、俺の前でだけ、こんなに子供みたいに一喜一憂している
その特別感が、どうしようもなく嬉しかった
大我
先輩がシャープペンシルを弄びながら、ぽつりと言った
大我
心臓が跳ねる
昨日、この図書室で俺が問い詰めた、あの言葉の続きだ
大我
大我
大我
大我
先輩は一気に捲し立てると、ふいっと顔を背けた
必死に誤魔化そうとしているけれど、先輩の白い首筋が、耳の後ろまで真っ赤に染まっているのが丸見えだった
北斗
からかうためだけに、そんなに真っ赤になるはずがない
いつもなら「そうですか」と冷たく流せるはずの嘘
なのに、赤くなっている先輩の耳を見ていたら、愛おしさが限界まで膨れ上がって、気づけば言葉が口を突いて出ていた
北斗
大我
北斗
大我
慌てて両手で耳を隠す京本先輩
その仕草があまりにも可愛くて、俺は思わず小さく吹き出してしまった
大我
北斗
北斗
怒ったように頬を膨らませる先輩を見つめながら、俺は胸の奥で、すとんと何かが落ちる音を聞いた
学校の誰もが憧れる、遠い世界の先輩
だけど、俺の前にいるのは、嘘が下手で、必死に強がって、耳を真っ赤にしている等身大の「男の子」だ
北斗
俺は、この人のノイズがうるさいんじゃない
この人が俺だけにくれる、この不器用なノイズが、世界で一番愛おしいんだ
自分が京本大我に恋をしているという決定的な真実が、夕陽に染まる静かな図書室の中で、確かな形を持って俺の心に刻み込まれた
♡ 💬 待 っ て ま す ⌒ ♪
コメント
4件
尊死案件ですねほんとに
イヤッひゃー♪ フォ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!! あ、失礼((
わあ、もう北斗くんったら完全に自覚しちゃいましたね…!「嘘をつくとき耳が赤くなる」って気づくの、ずっと先輩を見てたからこそですよね。学校のヒーローが自分にだけ見せる不器用な姿が愛おしいって、すごく胸に響きました。恋に落ちる瞬間の「すとんと落ちる」感覚、素敵でした。