テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
雪村 麻耶🦇🩷 。🦅🖤
430
77
コメント
6件
発狂案件ですねこれ
初コメ失礼します‼️これ読んだとき、「いぃ、、、尊ぃ、、、、、、😭」てなりました‼️つまり大好きです‼️
あ、やばい もっかい発狂しそう 耐えろおr ウッヒャー!!ワッビッシャヒャッh(((((
第九話
『遠い光』
START
北斗
カチ、カチ、とシャーペンの芯を出す音が、2時間目の授業中の教室に小さく響く
黒板の文字なんて全く頭に入ってこない
頭の中では、昨日図書室で見た、耳を真っ赤にして慌てる京本先輩の顔が浮かんでは消えていた
北斗
自分の恋心に気づいてしまった途端、世界がガラリと変わってしまった
今までは「調子が狂う先輩だな」くらいに思えていたのに、今はもう、先輩の名前を頭の中で呟くだけで心臓がうるさい
キーンコーンカーンコーン...
業間の休み時間を告げるチャイムが鳴ると同時に、隣の席からガタッと大きな音がした
慎太郎
慎太郎
同じクラスの慎太郎が、悪びれもしない無邪気な笑顔で俺の机に突っ込んできた
北斗
慎太郎
慎太郎
慎太郎
慎太郎の真っ直ぐな視線が俺の顔を覗き込む
野生の勘が鋭いこいつには、余計なことを喋らないに限る
北斗
慎太郎
慎太郎
ニシシと笑って俺の肩をバシバシと叩く慎太郎
その明るさに少し救われながらも、俺はため息を隠すように窓の外へ視線を逃がした
その時、2階の教室の窓から、中庭を見下ろした俺の目が、ある『光』を捉えて止まった
中庭のベンチ
まばゆい太陽の光を浴びながら、楽しそうに笑っている3人の姿
樹先輩、ジェシー先輩、そして――京本先輩だ
ジェシー先輩が何か大爆笑するようなことを言ったのか、京本先輩は白い歯を見せて、顔をくしゃくしゃにして笑っている
樹先輩がその肩をぽんと叩いて、3人で本当に楽しそうに、この学校の『トップ』にふさわしい華やかなオーラを放っていた
北斗
ドクン、と胸の奥が切なく跳ねる
あの輪の中が、京本大我という人の本当の居場所だ
学校中の誰もが憧れて、誰もが近づきたいと願う、太陽みたいな世界
放課後のあの薄暗い図書室で、俺の前だけで見せる、嘘が下手で、耳を真っ赤にして拗ねる可愛い先輩は、どこにもいない
慎太郎
慎太郎が俺の視線を追おうとした瞬間、中庭の京本先輩が、ふっと顔を上げて2階のこちらの校舎を見上げた
遮るもののない距離で、一瞬、確かに京本先輩の綺麗な瞳と、俺の目が合った気がした
先輩の表情が、一瞬だけ驚いたように固まる
北斗
俺は弾かれたように、慎太郎の目の前でカーテンの影に身を隠した
バクバクと、耳の奥で警報のようなノイズが鳴り響いている
慎太郎
北斗
胸を押さえながら、俺は必死に呼吸を整える
遠くから見つめるだけで、こんなに苦しくて、愛おしい
今日の放課後、俺は一体どんな顔をして、あの図書室で先輩を待てばいいんだろう
♡ 💬 待 っ て ま す ⌒ ♪