責任を押し付けるように僕は逃げた
しかし、罪悪感だけが心に積もってばかりで。苦しくて苦しくて堪らない
僕
灯
僕
息苦しい僕は酸素を求めるように口を開く
灯
灯
目の前の少女は当然の質問をする。この現実という景色がどこか遠い
僕
灯
僕
灯
灯は酷く納得したかのように、大きな相槌を複数回繰り返す
灯
僕
唖然とするほど明るい少女は、何を抱えているのかと頭に過って。消えた
壁と言うには心もとない物を開いた先には、誰かが横たわっていた
僕
渚央
僕
どこか苦しそうな目の前の人は、ぼんやりと僕の事を見つめていた
僕
渚央
何処か弱々しい渚央と言う人は、先程あった人と似ているような気がした
人を怯える目
何かあったに違いない。人生で何かあった僕が言うのだから確実だ
渚央
僕
僕
渚央
何だか渚央は僕と似ているような気がする。一人称も敬語口調も共通していた
変な仲間意識が芽生えながら会話を続ける
僕
ちゃんと見ていないので何とも言えないが、ざっと数えた時は8人くらいだった筈だ
渚央
僕
僕
渚央
先程よりも力強い声が返ってくる
渚央
僕
僕は渚央の手を引いてカーテンの先へ進んだ
光が満ちるリビングのような広々とした部屋には、翠華と僕らに怯えた人がいた
零
僕
僕
零
渚央と似たような印象を受けるが、何か違うような気がしてくる
渚央
渚央
渚央は口調が弱々しい。零は心が怯えている…とでも言うべきだろうか
翠華
灯
そう思うと翠華と灯の安定感が凄まじい
灯
翠華
僕
零と渚央に任せるのは酷だろうし。灯も心配が残る。翠華は働き過ぎ
僕が適任だろう
翠華
僕
灯
僕
灯
少し罪悪感を感じるが、しょうがないと己に言い聞かせるしかない
良い所は場合によって不都合になり得るのは、この世界なら良くある話だ
翠華
僕
渚央
零
灯
声援を受けながら再びカーテンに手を掛けた
本日、何度目かのカーテンの先。すぐ目の前に見慣れた人影が現れた
僕
堵恵
堵恵
何と同じ施設に居た堵恵であった
知り合いに会えて僕はやっと心から安堵する
僕
堵恵
堵恵の優しくて頼れる笑顔が僕の瞳に映った
堵恵
僕
今居るメンバーは…翠華、灯、渚央…そして零と僕の5人だった筈だ
僕
堵恵
僕
病院と言うにはあまりにも可笑しな空間は言いようのない不安を煽っている
堵恵
僕
堵恵
僕
僕はどうしても堵恵に頼みたい仕事があった
堵恵
僕
僕
堵恵
堵恵
堵恵は人を安心させるような優しげな声色で承諾してくれて、僕としても一安心だ
僕
堵恵
僕
僕
堵恵
僕
病室とリビングがチグハグにくっついたような部屋は、何だか異質に思えてくる
堵恵
僕
翠華
堵恵
流れ作業のような自己紹介が始まる。まぁ、ほとんど初対面だからしょうがないのだが…
灯
渚央
零
一人称の僕率高いな?もしかして流行ってるのか?何て考えれば翠華が口を開く
翠華
灯
渚央
少し無表情気味な顔に眉間に皺を寄せて、少し考え込むような動作をする
翠華
堵恵
翠華
そう言って、おもむろに翠華が立ち上がった瞬間
カーテンが開く音が鳴り響いた
そこには1人の少女が立ち竦んでいた
結月
翠華
翠華が目の前の少女…結月に勢い良く抱きついた
翠華
結月
そうやって2人は体感20秒ほど抱き合い、誰にも邪魔できない沈黙が広がっている
堵恵
堵恵
その沈黙は堵恵が破った
テーブルを中心に円状で囲う
立っている人も居れば、カーペットやソファーに座っている人も居る
堵恵
灯
僕
結月
各々返事を返して…何処か自分が緊張しているような気がした
堵恵
灯
零
結月
渚央
翠華
僕
全員の最終的な自己紹介がようやく終わった。僕ら7人にはどんな運命が待ち受けているのだろう
役者が揃った物語は着々と始まろうとしていた
2XXX年3月25日───進行
発症者───交流中
現在余命────1週間と6日
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コメント
7件
待ってましたーー!!!!✨ うちの子メインきたぁぁ!! 2人も連れてこれたなんて頑張ったねえらい☆ でもまさか堵恵ちゃんと知り合いとは、ビックリだ、、、仲間がいるのはホッとするから良かった!!! 今回で全員揃ったので、序章終了ですね!! 次回から本章ですね!!これからもうちの子の活躍場面見れる日が楽しみです! 今回も最高でした!!お疲れ様です!🍵
おお!!全員揃った!これから皆の関係性がどうなっていくのかめっちゃ楽しみです〜!! 日暮、他のメンバーと比べるとかなり能天気だな…元気そうでなによりですね。 メンバー全員のキャラクター性やこれからがどうなるのかなどとても気になります✨
翠華が人と交流しているだけで私は感無量