5年後
田澤トーマは 法廷に
被告人として座っていた
奇しくも車椅子に乗せられているが
もうこれ以上痛みつけられる必要は ないようだった
検察官
検察官
検察官
検察官
検察官
弁護士
弁護士
弁護士
弁護士
検察官
検察官
検察官
検察官
弁護士
弁護士
弁護士
弁護士
検察官
検察官
検察官
法廷内に 啜り泣きの声や
ざわつく声が ひしめく
裁判長
裁判長
裁判長
トーマ
車椅子に乗せられたトーマは ひゅう、ひゅう、と苦しげに
息継ぎを繰り返すだけだった
裁判長
裁判長
検察官
検察官
検察官
痘のような 赤いできものが びっしり皮膚を覆い尽くしている
トーマはその赤い粒が無数に浮き立った唇を ぴくぴくさせながら
指先を震わせていた
裁判長
裁判長
裁判長
トーマの目頭が カーッと熱くなって
一粒の涙が つ、と頬を滑った
看守
看守
狭い部屋に囚われた トーマは
身体をできるだけ動かさないようにした
身体が動けば 動かした部分に激しい痛みが走る
家族との面会もできない 喋ることもできない
だが摂食することだけは しなければ
腹筋が変に動いて かえって痛みを増幅させることになってしまう
トーマ
無味な食事を 口に運ぶ
歯茎の痛みは特に激しいため できるだけ咀嚼しないよう
一気に飲み込む
トーマ
こんな日々が永遠に続くのかと思うと また惨めになる
もう身体の痛みは取れない
隈と皺でぐちゃぐちゃになった顔に 滴り落ちる涙を
感じることしかできなかった
今のトーマにとっては
独房の中で涙をひっそり 流すことだけが
ニヒリスティックな救いだった
それ以外の感情は捨て
悲しみにふける
もしトーマに 痛みが残らなければ
「なにをしてるんだよ、真実を証明しろよ」 とでも
口走るかもしれない
だがもうできなかった
長い時間をかけて 菜子に埋め込まれた
数十万の痛覚は トーマの生きる意味をも
奪ってしまった
看守
看守
号令があって 食事が運ばれてくると
トーマはよろよろしながら 盆に向かう
箸で食事を口に運び
無味なそれを嚥下する
そして涙を流す
まだ生きていることへの感謝でも
先立ったものたちへの憐憫でもなく
ただ自分の愚かさを 嘆く涙だった
看守
看守
トーマは 代わり映えのない食物に
虚な目を向けた
看守が去っていく
トーマは涙を流しながら
プラスチック製の箸に 手を伸ばした
ふとそこで 動作がとどまる
トーマ
あるひとつの邪念が 生まれたからだった
できるだろうか?
でも ここで決めるべきだ
トーマは自らの意識の中で こう語りかけた
大丈夫だ 大丈夫だ
根拠のない文字が 頭を埋め尽くす
そうするしかない、と 彼は決断した
世界が鮮やかになった
ゲームに勝ったような気がした
トーマは赤い腫瘍で覆い尽くされた右手を 箸の上に添えた
それだけでも無数に埋め込まれた痛覚が 彼の意識に
「やってはいけない」と 警鐘を鳴らした
だが彼はその痛みを すっかり受け入れてしまった上で
その痛みの先にある悦楽に 身を委ねるべく
1本の箸を 喉仏の脇に突き立てた
硬化した皮膚は 簡単に箸を通すことを
許さなかった
だが彼の揺るぎない意志は
過去の彼が選びとることのなかった 確固たる選択を
遂行しようとしていた
箸の先が 皮膚に潜り込む
箸の先を捻りながら 喉にうずめると
血管が潰れるほど 力を加えたところで
皮膚が裂け 箸が内部に埋もった
動脈を突き破った箸
箸と皮膚が繋がっている部分から こぽこぽと血が溢れる
彼は激痛に耐えながら 動脈に刺さった箸を
創傷を拡げるように ぐっと横に引いた
箸の先が神経に触れるたび 電気を通されるような
肉体の悲鳴が上がる
だが彼は 痛みに臆することはなかった
一旦開いた皮膚が 強い力で切り広げられ
かつて味わったことのない 痛みを脳に伝えた
彼の望みはただ1つだった
皮膚を裂くように 箸を握り切り口を拡げる
表皮の孔が開き
動脈に別の通り道ができ
彼の喉に
血液がびゅっ、びゅっと吹き出る 噴水ができた
血のシャワーは 独房の中に
赤黒い痕を ぶち撒いていった
噴き上がる血は 独房の外にも散る
看守
看守
看守
看守
看守
看守
トーマは目を ついぞないほど大きく広げて
血で染まった顔で 恍惚に浸るような笑顔を
浮かべていた
そして最後に 小さく唇が動いた
トーマ
こうして田澤トーマは
25年の生涯に 幕を閉じた
瑛太
大和
瑛太
大和
瑛太
瑛太
大和
大和
瑛太
瑛太
瑛太
大和
瑛太
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大和
瑛太
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大和
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瑛太
瑛太
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瑛太
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大和
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瑛太
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当作品は流出動画のため
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闇
扉の鍵が閉まる音
その中に
長方形の光が現れる
男は光に駆け寄る
???
???
ヘッドフォンを耳に当て 素早くキーボードを叩く
???
???
???
???
指をベルトにかけ かちゃかちゃ音を鳴らし
乱雑に イージーパンツと下着をずり下ろす
???
動画のサムネイルを見ながら 男は生唾を呑んだ
再生ボタンをクリックする
ヘッドフォンから 「撮っていいよ」と
環境音混じりに声が聞こえて
動画がはじまる
???
???
男は男根を右手で きつく握りしめた
動画の中でうごめく 接合部と
愉悦に浸る可憐な顔を 交互に見る
「気持ちいい?」と 少女が問いかける
???
???
動画内で腰が動くスピードに 男根をしごく速度を合わせる
ぴちゃ、ぴちゃ、と 妖艶な音が発せられる
???
???
???
???
???
???
男はそこで 絶頂に達した
動画の中では みずみずしい身体が
なおもゆさゆさと 動いている
男は白濁した液体が 散ったディスプレイを指でなぞって
画面の向こうの裸体に 優しく語りかけた
???
???
???
???
動画の中では ふたつの肉体がなおも蠢いていた
男は快楽の余韻に 浸ったまま
動画を目に焼き付けるように見ていた
だが決して 気づくことはなかった
画面の中のふたりは もうどこにもいないということに
Fin.
この物語はフィクションであり 作中の名称等は実際のものと関係ありません
また本作は 暴力行為や性暴力を 奨励・助長するものでは ありません
最後までお読みくださり ありがとうございました
コメント
15件
🤔
お疲れ様でした! とても怖い作品で 読み応えがありました🙇♀️