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サカナ
サカナ
サカナ
サカナ
サカナ
サカナ
日帝
私は今、夢を見ている
景色からして、きさらぎ駅の夢だ
日帝
もうずっと前であるはずなのに、私の頭には強く印象付いている駅
あの時と同じように辺りには何もなく、ただ薄暗い無人駅にポツンと1人
私は既に電車を降りているようで、これから起こるであろう恐怖から逃げる術はない
日帝
ｶﾞﾀﾝ…ｺﾞﾄﾝ…
日帝
ｶﾞﾀﾝ…ｺﾞﾄﾝ…
日帝
所詮は夢なのか、何もないのにすぐ電車が来た
？？？
日帝
驚いた、まさかアナウンスが流れるとは
目覚めた時のアナウンスが、あまりの安心感で耳に残っていたのだろうか？
？？？
少し、アナウンスの様子がおかしい
日帝
日帝
そう独り言を呟くと、電車がついた
日帝
ついた電車は、遊園地にあるような童話風の装飾がされているものだった
日帝
どうやら車内にはあの時いなかったはずの男女2人がいるようで、孤独感はなかった
念のため、前にイタ王が言っていた忠告通りにする
以前と同じように窓から目線を逸らし、目を瞑る
このまま覚めてくれるのなら、私としては万々歳である
電車の中は嫌に生暖かい空気が流れており、夢にしてはひどく鮮明だった
日帝
？？？
先ほどと同じアナウンスが鳴り、電車が動き始める
恐い目とのことだが、何が起こるのだろうか
目を瞑っているから、窓の外で何が起こっているのかはさっぱりわからない
もしかすると、恐怖体験をせずに目覚められるかもしれない
日帝
？？？
日帝
なにやら妙な気配を感じていると、突然けたたましい悲鳴が聞こえてきた
日帝
思わず目を開けると、そこには凄惨な光景が広がっていた
日帝
私は座席から立ち上がり、それを見た
電車の奥に座っていたであろう男性が、ボロボロの布を纏う4人の小人に群がられていた
男性の体は小人の持つ刃物で下ろされ、その姿はさながら活けづくりだった
日帝
密閉された電車に悪臭が立ち込め、耳がキンキンと痛くなるほどの悲鳴をあげる男性が裂かれるのを、私はただ見つめることしかできなかった
日帝
日帝
なんとかして止めたいが、なぜか体が動かない
近くに座る女性は、俯きがちに前を向くばかり
止めるどころか、気にもしていない
日帝
完全に体を裂かれた後、そこには血と肉の欠片だけを残し、男性本体は消えていた
日帝
おかしい
私は確信して、なんとか目を覚まそうとする
？？？
またあのアナウンスが聞こえ、今度は2人の小人が出てきた
日帝
止めようとしたが、またしても体が動かなくなった
そうこうしているうちに、彼女の目玉は抉られていく
女性
耳を塞ぎたくなるほどの悲鳴
彼女の眼窩から目玉が飛び出す
それは以前、にゃぽんがイタズラで使ったグミのようだった
私は血の匂いに吐き気を催しながら、なんとか目を覚まそうとする
日帝
？？？
日帝
いつの間にか女性はいなくなっており、きっと私宛のアナウンスが流れる
既に小人と一緒に、私を挽肉にするであろう道具と共に迫ってきている
日帝
刀があれば対抗できただろうが、夢の私は持ち合わせていない
起床のラッパでもなんでもいいから、誰かに起こして欲しかった
ウィィィン
機械音が鳴る
私は目を瞑り、目の前に風を感じ始めた
日帝
バサッと布団の音を立て、私は目覚めた
日帝
どうも現実味のある夢に、私の心臓はバクバクとうるさいくらいに鳴っていた
日帝
咄嗟に吐き気が出てきて、私は口を押さえる
日帝
日帝
もし出てくるとしたら、焼死体やバラバラ遺体なのではないか？
私は両目が抉り出された死体は見ていないし、人間の活けづくりなんて悪趣味なものも記憶にない
まして、人を挽肉にするなどもってのほかだ
日帝
既視感のある目覚め方に、私は冷や汗が止まらない
日帝
石は返し、おそらく本人から礼も言われている
それに、もし狙うのならば右目だろう
日帝
日帝
私はまだ空が暗い時に目覚めたようだが、再び寝る気など起きず、あまり手をつけられていない部屋の掃除をした
日帝
日帝
あまり音を立てないように気を配りながら、掃除はあらかた終えることができた
日帝
眠気は少しずつ訪れているものの、また先程のような夢を見たくない
日帝
私は掃除道具を片し、服装を整えて外に出た
日帝
日帝
日帝
歩を進めていると、爽やかな風が吹き抜けた
悪夢を忘れそうなほどの心地良さだ
日帝
しかし眠るわけにもいかないので、この地点からは走り込みに切り替えた
走り込みから戻ると、いつも朝食を作り始めるくらいの時間になっていた
日帝
日帝
日帝
何か、最近家では落ち着かない
私と子供たちとで気まずいこともなく、特別変わったことがあるわけでもない
ただ、以前とは少し違う気がするだけ
日帝
日帝
にゃぽん
日本
日帝
にゃぽん
日本
日帝
にゃぽん
日本
にゃぽん
日本
日帝
日帝
日本・にゃぽん
やがて日本とにゃぽんも起床し、私たちは朝食を食べている
今日は味噌汁とご飯、それと昨日余った野菜炒めに鶏肉をぶち込んだものだ
朝だとはいえ、あっさりした味付けにしているので胃には悪くない…はずだ
日帝
にゃぽん
日本
よく見ると、野菜と鶏肉は日本の側だけ明らかに減っている
日本
にゃぽん
日本
にゃぽん
日帝
日帝
にゃぽん
にゃぽん
日本
日本は朝に1日分の栄養を摂り、昼を抜いて夜に不足分を補うという不健康極まりない食習慣がある
弁当は作ってあるが、それは残業になった際の夜食や休憩時間の間食になっているという
普通に食べてて欲しいのだが
日帝
にゃぽん
日帝
にゃぽん
にゃぽん
日帝
にゃぽん
日帝
にゃぽん
日本
にゃぽん
日本
日帝
にゃぽん
日本
にゃぽん
日帝
日本
にゃぽん
日帝
にゃぽん
にゃぽん
日帝
にゃぽん
日帝
日本たちを見送ると、私は途端に暇になった
まあ仕方がない 掃除も散歩も終わり、特に誰かと会う用事もなければ、激しい運動はまだ禁止されている
必然的に、私は刀を磨くことしかできなかった
日帝
日帝
日帝
気がつけば、電車に乗っていた
？？？
女性
まただ
またこの夢だ
だが以前とは違って人は増えているし、彼女の目玉が抉られるその瞬間からの始まりだ
車内はトンネルで暗く、明かりは紫色の気味の悪いものだけ
日帝
日帝
彼女の次は、私
？？？
日帝
きゃあっ！
悲鳴がひとつ聞こえた
私のものではない
後ろを見ると、初老の女性が首に縄をかけられて、あの小人に吊るされていた
日帝
女性はバタバタともがき、縄を外そうとしている
そのうちに女性は力なく腕をだらりと垂れさせ、おそらく…亡くなった
？？？
また小人が出てきた
今度は大学生くらいの若い男性
どこから現れたのか、ぐつぐつと煮え滾っている大鍋に突っ込まれた
男性
男性の皮膚は瞬時に爛れ、出ようとしても小人に棒で突き戻されている
男性
ゴポッ
諦めずに這い出ようとした彼は、再び鍋に戻されて出てこなかった
日帝
？？？
前回より、アナウンスが早い
それだけ多くが犠牲になり、目の前の惨劇を見ることしかできなかった
日帝
日帝
もう見ることもできず、私は目を瞑った
？？？
？？？
…ぃ！
…きろ！！
起きろ！！
日帝
中国
日帝
中国
中国
ここは電車の中ではない
目の前には中国がいて、私の手を握っている
暖かさを感じる
日帝
中国
中国
中国
言われて気がついた、どうやら私は涙を流していたようだ
日帝
中国
日帝
中国
中国
中国
日帝
日帝
日帝
次は挽肉
どうしても言いたくなくて、言葉が詰まる
中国
中国
中国に抱きしめられた
懐かしい、こんなの子供の時以来だ
日帝
日帝
中国
とんとんと優しく背中を叩かれ、安心してしまう
中国
また見ない保証なんてないが、私にはその言葉で十分だった
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