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本編から数ヵ月後、秋

「私」

へくしゅっ(くしゃみ)

クラスメイトA

どうしたの?風邪?

「私」

多分…違うと思う

少しずつクラスにも馴染んできて、仲がいい子は何人ができた

クラスメイトA

なんかあったらすぐ保健室行ってよね?
じゃ、私このあとテニス部の先輩見に行ってくるから!ばいばーい!

「私」

うん、またね(手を振り)

戸部くん

なぁ、ここの問題分からないか?

「私」

また?

戸部くん

明日提出なんだって、死んだ(いたずらっぽい表情で)

「私」

私もやってないから一緒だ

戸部くん

お、マジ?ならやんなくていいかも(笑い)

「私」

怒られちゃうよ?

戸部くん

別に?お前いるなら平気だろ

「私」

(よく分からない…)

戸部くん

あーっ!もう時間!!(時計を見る)

「私」

時間?なんの?

戸部くん

部活だよ!サッカー!

戸部くん

あ、俺大会出るから絶対来いよ!じゃあなー!(走り)

「私」

え、あ、うん?

戸部くんは、秋になった今でもなにも変わらない

美術室

「私」

うん、これで完璧!

私は、美術部に入っていて来年の春に出すコンクールの絵を書いていた

キーンコーンカーンコーン(チャイム)

放送

午後6時になりました、校内に残っている生徒は速やかに家に帰りましょう

午後6時になりました、校内に残っている生徒は速やかに家に帰りましょう………

「私」

そろそろ帰らないと、!

「私」

……あ、戸部くん(靴を取り出しながら)

戸部くん

やっほ、(手を振り)

「私」

こんな時間に残ってるなんてどうかした?

戸部くん

いや、なんか帰る人いなかったから誰か来たら待ってようかなと思って

「私」

そっか、あんまり遅くまでいたら怒られちゃうから誰も来なかったらちゃんと帰ってね

戸部くん

え?

「私」

え?

戸部くん

…もういいや、帰ろ

「私」

??(困惑)

やっぱり、戸部くんって意味が分からない

帰り道

「私」

明日小テストだっけ…

戸部くん

なんも勉強してないから0点かも、

「私」

0点…(苦笑)

戸部くん

…なあ、今言うことじゃないかもだけど実はさ……

「私」

実は?(コテッ

戸部くん

…いや、なんでもない
俺急がないとだから、また明日!(走り)

「私」

今日も疲れたぁ…

「私」

(スマホを取り)

わ、通知すごい貯まってる…

クラスLINE

クラスメイトB

明日国語の小テスト…

クラスメイトB

うぇ!?死んだ!

クラスメイトC

勉強した人いるー?

クラスメイトB

俺してない

クラスメイトC

だろうねw

クラスメイトB

うちも勉強してなーい

クラスメイトB

みんなで仲良く0点とろーぜ

戸部くん

だね

なんて、いつもと変わらず他愛ない話で盛り上がっている

「私」

おはよ~

クラスメイトA

おはよう!

クラスメイトB

おはよ

担任

さぁみんな席につけー

「私」

(あれ、戸部くん来てない…)

担任

まずはみんなに伝えることがある
戸部、入ってきなさい

戸部くん

はーい(教室に入り)

クラスメイトC

展開が転校生過ぎる

戸部くん

あー…それの逆

クラスメイトC

へ?転校生の逆?

担任

戸部は今日この学校をやめるんだ

みんな

え~!?!?!?!?

戸部くん

とゆーことで、ごめんみんな黙ってて

戸部くん

1ヶ月くらい前から決まってたんだけど言いたくなくてさ

戸部くん

引っ越すの辛いけど、頑張るよ(ニッ

「私」

(戸部くん…引っ越しちゃうんだ…)

私は今、自分がどういう気持ちなのか分からない

嬉しくなんて全然ないけど不思議と悲しい気持ちもない

やっぱり〝よく分からない〟

戸部くんが転校して、もうすぐ春

「私」

そろそろこのクラスも解散か~…

クラスメイトB

折角なら全員揃って解散がよかったよね~

「私」

そうだね

戸部くんが引っ越して結構経った けど、戸部くんへの気持ちはよく分からない

クラスメイトC

なぁ!みんな!(教室に駆け込んできて)

クラスメイトA

どうかした~?

クラスメイトC

戸部が…戸部がこっちに来週1日戻ってくるらしい!!

クラスメイトB

へ~久しぶりの再会じゃん

「私」

ほんと!?(席から勢いよく立ち上がり)

クラスメイトC

うん!(すごい食いついた…?珍し…)

あれ…なんかいつもよりワクワクしてる…?変なの

「私」は変な気分のまま家に帰った

「私」の部屋

「私」

(なんかそわそわする…落ち着かない…)

私は、変な気持ちのまま1週間を過ごした

一週間後

「私」

ふぅー勉強おしまいっ、なんか誰かからきてるかな(スマホを触り)

クラスLINE

クラスメイトD

おい!大変だ!!

クラスメイトB

なになにー?ついに担任死す?

クラスメイトB

だとしたら明日小テストないねw

クラスメイトC

どしたー?

クラスメイトD

戸部が交通事故にあって死んだ。

クラスメイトB

え?戸部が?

クラスメイトB

交通事故…?

クラスメイトC

嘘でしょ?

戸部くんが…交通事故にあった…? そして…死んだ…?

私の視界は真っ白になって、静かにスマホを閉じた

「私」

うそ…だって…だって…戸部くんは…

「私」

戸部くんが…死んだ…?

もう、なにも分からない

今、私がどこにいるのかもなにしてるのかもなにもかも

分からない

そんなわけがない

戸部くんが死ぬわけない

そう思いながら私は寝た、忘れるために

戸部くんの葬儀

私は1ヶ月ぶりに外に出た

日の光が眩しくて、刺すように痛い

「私」

(なんでこんなとこいるんだろう…来るつもりなんてなかったのに…)

クラスメイトA

戸部っ…(泣)

クラスメイトC

戸部…またサッカーしようとか言ったくせに…なんでっ…

久し振りに見た学校のみんなは棺の前で泣いている

クラスメイトB

ほら、花手向けよう…(花を差し出し)

花を手向ける?なにに?

戸部くんは、死んでない

あの棺に入っているのは戸部くんじゃなくて他の人

「私」

……………うん、(花を受け取り)

棺の前へ

「私」

(あぁ……)

私の賭けは外れだ

「死んだのは戸部くんじゃない」 そう、心の中で賭けをしていた

けど、棺にいるのは間違いなく戸部くん

血の気もないし、服も真っ白だし、全然違うけど戸部くんだ

「私」

戸部っ…くん…!

「私」

あぁ…ぁ…あぁぁぁ…(その場に崩れ落ち)

久し振りに涙を流した

「私」

戸部くん…、戸部くんっ…!

「私」

いやだぁぁぁ!戸部くん!やだ!死んじゃだめっ!

棺の中の戸部くんへ必死に語りかけ

クラスメイトA

ちょっと!だめだよ、!

「私」

いやぁぁ…戸部くん…

「私」

あああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!

私は、泣き叫んだ

ずっと_____________

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