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姫川美咲

よし!一旦
落ち着いたかな?

姫川美咲

じゃあちょっとだけ
休憩しよっか!

クラスメイト

はぁ〜疲れた

クラスメイトB

あ〜やっと座れる

和久井龍也

ホラ!みんな飲めよ!
お茶入れたから!

姫川美咲

あっ!龍也!
私がやるって!

姫川美咲

龍也は休ん──

和久井龍也

いいって!気にすんな!

和久井龍也

片手でもこれくらいは
出来るからさ!

姫川美咲

ありがと♫

クラスメイト

でもまさか
和久井と美咲が
付き合うとはねぇ

クラスメイトB

ほんとそれ!
めちゃ意外だった!

クラスメイト

ねぇ?ねぇ?美咲!
和久井の何処に
惹かれたの?

姫川美咲

まぁ、やっぱり・・

和久井龍也

ゴクリ・・・

姫川美咲

体張って私を
護ってくれたからかな?

姫川美咲

あん時の龍也──

姫川美咲

めちゃカッコよかったもん!

クラスメイト

きゃー❤️

クラスメイトB

きゃー❤️

和久井龍也

やめろよ・・ ・

クラスメイト

いいなぁ〜
私も彼氏ほし〜

ガラガラ

日向奏星

・・・・・

姫川美咲

あれ?奏星?

和久井龍也

リンは?一緒じゃねーの?

日向奏星

あ、う、うん・・

日向奏星

なんか保健室に
行ってくるって・・・

姫川美咲

え?どこか悪いの?

日向奏星

わかんない・・・

和久井龍也

なんかあったのか?

日向奏星

ねぇ和久井くん?

和久井龍也

ん?どうした?

日向奏星

揚羽くんにとって
私って重荷に
なってるのかなぁ?

和久井龍也

はぁ?どうしたんだよ!

姫川美咲

なんか言われたの?

日向奏星

・・・・・

和久井龍也

話してみろって!な?

日向奏星

和久井くんって
揚羽くんから
聞いたんだよね?

日向奏星

私が揚羽くんに
告白した話

姫川美咲

え?奏星って
揚羽くんに告白したの?

和久井龍也

ちょ!美咲!

和久井龍也

とりあえず日向の
話を聞いてからだ!

姫川美咲

あ、そうだよね

姫川美咲

ごめん・・・

和久井龍也

で、告白の話だよな?

和久井龍也

確かに昨日リンの口から
聞かされたけど

和久井龍也

それがどうかしたのか?

日向奏星

実はね・・・

和久井龍也

リンがそんな事を?

日向奏星

やっぱり私が
自分の気持ちを優先して

日向奏星

告白しちゃったから

日向奏星

揚羽くんの気持ちを
無視して──

姫川美咲

揚羽くんはそんな風に
思ってないって!

日向奏星

そうかなぁ?

姫川美咲

だって、揚羽くんも
奏星の事好きだって
言ってくれたんでしょ?

日向奏星

そうだけど・・・

和久井龍也

・・・・・

日向奏星

すごく悩んでる
みたいだった

和久井龍也

(まさかリンの奴・・)

和久井龍也

(まだあの事を・・)

姫川美咲

大丈夫だって!奏星!

日向奏星

でも・・・

和久井龍也

(日向がこの様子じゃ)

和久井龍也

(多分リンは話してねーな)

日向奏星

やっぱり私・・・

姫川美咲

弱気になっちゃダメ!

和久井龍也

(けど、俺が出しゃばって
余計な事する訳には)

和久井龍也

(けど、このままじゃ
マジで日向とリンは・・)

和久井龍也

(悪い!リン!許してくれ)

和久井龍也

日向ってさ・・・

日向奏星

なに?

和久井龍也

リンから中学ん頃の話
って聞かされたか?

日向奏星

中学の?

日向奏星

ううん。聞かされてないけど

姫川美咲

龍也!今は──

和久井龍也

美咲は黙っててくれ

姫川美咲

龍也・・・

和久井龍也

これは日向に
どうしても

和久井龍也

話とかなきゃ
いけねー話なんだ

日向奏星

どんな話?

和久井龍也

あいつさ・・・

和久井龍也

中学ん頃に、ある女から
ストーカーされてたんだ

日向奏星

え?揚羽くんが?

和久井龍也

ああ・・・

和久井龍也

女の名前は──

和久井龍也

眞琴杏樹
(まことあんじゅ)

日向奏星

眞琴・・杏樹

姫川美咲

でもなんで
揚羽くんが?

和久井龍也

アイツお節介だろ?

日向奏星

まぁ、う、うん・・・

和久井龍也

今までもいろんなトラブルに
首突っ込んでたんだけど

和久井龍也

ある時に、電車で
痴漢されてる女を
助けた事があったんだ

日向奏星

痴漢・・・

和久井龍也

けど、あいつ

和久井龍也

その痴漢から
助けるだけじゃなくて

和久井龍也

心配だからって毎日
その女と同じ電車で
通学してたんだ

姫川美咲

うそ!そこまで?

和久井龍也

ああ・・・

和久井龍也

その女が通ってる中学が
俺たちの霞北中の一駅
手前の中学でな

日向奏星

それで一緒に・・・

和久井龍也

俺は勘違いさせるから
やめろって忠告
したんだけどさ・・・

和久井龍也

友達だからって・・

日向奏星

まぁ、揚羽くん
らしいけど

和久井龍也

で、結局勘違いさせて
付きまとわれ出したんだ

日向奏星

そんな事が・・・

姫川美咲

確かにそこまでされたら
私でも勘違いしちゃうなぁ

日向奏星

でもなんで急に
そんな話を私に?

和久井龍也

こっからは俺の
推測になっけどさ

和久井龍也

あいつ・・・

和久井龍也

女の子と親密な
関係になるのに

和久井龍也

若干のトラウマが
あるんじゃねーか
って思うんだ

日向奏星

トラウマ・・・

和久井龍也

けどアイツは
日向の事を好きだって
言ってたから

和久井龍也

アイツの中でも
葛藤があるんだと思う

日向奏星

揚羽くん・・・

姫川美咲

・・・・・

揚羽凛太郎

・・・・・

揚羽凛太郎

(俺はいつまで
過去に囚われてんだ?)

揚羽凛太郎

(日向は眞琴とは違う・・)

揚羽凛太郎

(そんなの既に
分かってる事なのに)

揚羽凛太郎

(クソっ・・・)

揚羽凛太郎

(覚悟と責任を持てる
その時までって)

揚羽凛太郎

(結局、答えを出すのが
怖くて逃げてるだけだ)

揚羽凛太郎

(日向はそんな俺を信じて
待ってくれてるのに)

揚羽凛太郎

(俺はそんな日向に
甘えてるだけ
なんじゃないのか?)

揚羽凛太郎

(俺も日向を見習って
変わるべきなんじゃ
ないのか?)

揚羽凛太郎

(そうだよ・・・)

揚羽凛太郎

(こんなんじゃ・・
いつまでたっても
俺は変われないんだ)

揚羽凛太郎

(日向・・・)

揚羽凛太郎

(日向に会わなきゃ・・・)

揚羽凛太郎

(あって全てを正直に
打ち明けるんだ・・・)

揚羽凛太郎

(そして、本当の気持ちを)

揚羽凛太郎

(日向と今すぐにでも
付き合いたいって)

揚羽凛太郎

(素直な気持ちを
伝えるんだ・・)

揚羽凛太郎

(ずっと一緒に
居たいって・・・)

揚羽凛太郎

(俺の気持ちを・・・)

ガラガラ

揚羽凛太郎

日向っ!

日向奏星

あ、揚羽くん・・

揚羽凛太郎

どうしても
聞いてもらいたい
話があるんだ!

日向奏星

揚羽くんっ!

奏星は凛太郎の姿を見ると 涙を流しながら抱きつく

揚羽凛太郎

ちょ!日向?

日向奏星

ごめんなさい・・

日向奏星

ごめんなさい・・

日向奏星

私・・揚羽くんに
そんな辛い過去が
あっただなんて

日向奏星

全然知らなかった

揚羽凛太郎

ちょ!なんの話?

和久井龍也

悪い・・リン

揚羽凛太郎

え?

和久井龍也

日向がお前の事で
すげー悩んでる風
だったから

和久井龍也

喋っちまった・・

揚羽凛太郎

喋ったって何を?

和久井龍也

その、眞琴の
ストーキングの話・・・

揚羽凛太郎

えっ・・・

日向奏星

ごめんなさい・・

日向奏星

私が好きだなんて
言わなかったら

日向奏星

私が揚羽くんの
気持ちを無視して

日向奏星

一方的な思いを
伝えたりしなければ

日向奏星

揚羽くんが
こんなに悩む事も
無かったのに・・

揚羽凛太郎

日向・・・

日向奏星

ごめんなさい・・

日向奏星

私・・揚羽くんから
色んなものを
貰ったのに・・・

日向奏星

私・・私・・

揚羽凛太郎

俺の方こそごめんな

揚羽凛太郎

心配かけて・・・

日向奏星

揚羽くん・・

揚羽凛太郎

聞いてもらいたい
話があるんだ

日向奏星

話?

揚羽凛太郎

俺・・・

揚羽凛太郎

日向と付き合いたい!

日向奏星

え・・・

揚羽凛太郎

ごめんな・・・

揚羽凛太郎

言ってる事
矛盾してるよな?

揚羽凛太郎

自分でもそう思う・・・

揚羽凛太郎

でもやっぱり
自分の気持ちに
嘘はつきたくない

日向奏星

・・・・・

揚羽凛太郎

俺は・・・

揚羽凛太郎

日向とずっと
一緒に居たい

日向奏星

揚羽くん・・・

揚羽凛太郎

こんな自分が
言った事にすら

揚羽凛太郎

責任が持てない
無茶苦茶な俺だけど

揚羽凛太郎

やっぱり日向と
ずっと一緒に居たい
って気持ちには

揚羽凛太郎

嘘はつきたくないんだ

日向奏星

ぐすっ・・・

揚羽凛太郎

俺は・・日向が好きだ

揚羽凛太郎

俺と・・・

揚羽凛太郎

付き合って
くれるかな?

日向奏星

う゛ん・・・

揚羽凛太郎

好きだ・・日向

日向奏星

私も・・好きだよ

和久井龍也

《お前ら!一旦
外に出るぞー!》

姫川美咲

《何でよ!今すごく
いいトコじゃん!》

和久井龍也

《バカ!だからこそ
だろーが!》

和久井龍也

《ホラ!行くぞ!》

姫川美咲

《ちょ!押さないでよ!》

静まり返った教室で ただただ見つめ合う凛太郎と奏星

揚羽凛太郎

・・・・・

日向奏星

・・・・・

日向奏星

でも・・無理してない?

揚羽凛太郎

え?

日向奏星

本当は・・・

揚羽凛太郎

俺は逃げてるだけなんだ

日向奏星

・・・・・

揚羽凛太郎

前、日向に
言った事あったろ?

揚羽凛太郎

自分が耐えればいい

揚羽凛太郎

そんな事を
続けていたって変わらない

揚羽凛太郎

これじゃ同じ事の
繰り返しだって

日向奏星

う、うん・・・

約1ヶ月前

揚羽凛太郎

耐えればいい!

揚羽凛太郎

自分が耐えれば
他の人がいじめられない!

揚羽凛太郎

そうやって、どんな時も
我慢・・我慢・・

揚羽凛太郎

それをやってどうなった?

日向奏星

・・・・・

揚羽凛太郎

そんな我慢は
長くは続かない

揚羽凛太郎

頭では大丈夫って
思ってても

揚羽凛太郎

心がついてこなくなって

揚羽凛太郎

いつかそれに耐えれなくて
壊れちゃう日がきっと来る!

揚羽凛太郎

だから日向は不登校に
なっちゃったんだろ?

日向奏星

・・・・・

揚羽凛太郎

私が耐えればいいなんて
そんな事を言ってたら

揚羽凛太郎

また壊れちゃうって!

揚羽凛太郎

これじゃまた・・・
同じ事の繰り返しだ!

揚羽凛太郎

俺は日向にあんな事
言えるような
人間じゃないんだよ

日向奏星

・・・・・

揚羽凛太郎

自分が一番
変わらなきゃいけないんだ

揚羽凛太郎

なのに・・・
日向や龍也に
偉そうな事・・・

揚羽凛太郎

俺ってホント情けない

日向奏星

揚羽くん・・・

揚羽凛太郎

けど・・・

揚羽凛太郎

俺は変わりたい

揚羽凛太郎

日向が不登校から
卒業したように

揚羽凛太郎

教室登校が出来る様に
なったみたいに

揚羽凛太郎

俺も過去に囚われずに
変わりたいんだ!

日向奏星

・・・・・

揚羽凛太郎

日向を見習わないとな

日向奏星

私は揚羽くんの
おかげて変われた

日向奏星

だから・・・

日向奏星

今度は私の番だね

揚羽凛太郎

日向・・・

揚羽凛太郎

ぐすっ・・・

日向奏星

もぅ!何泣いてるの?

日向奏星

揚羽くんに
泣かれたら・・

日向奏星

私まで・・

日向奏星

ぐすっ・・・

揚羽凛太郎

ホントカッコ悪いな

揚羽凛太郎

俺って・・・

日向奏星

二人揃って
泣き虫だね・・

揚羽凛太郎

あはは・・そうだな

和久井龍也

何ふたりして
泣いてんだよ!

揚羽凛太郎

は?別に
泣いてねーよ!

揚羽凛太郎

何言ってんだよ!

姫川美咲

泣いでるじゃん
ぐすっ・・・

和久井龍也

いや、何でお前まで
泣いてんだよ!

姫川美咲

普通感動するでしょ!

姫川美咲

泣いてない龍也が
おかしいのよっ!

和久井龍也

俺を冷徹な奴
みたいに言うなよっ!

日向奏星

みんな・・・

姫川美咲

でもこれで奏星と
揚羽くんも

姫川美咲

恋人同士って
事だよね?

日向奏星

揚羽くん・・・

揚羽凛太郎

ん?

日向奏星

本当に私・・

日向奏星

揚羽くんの彼女に
なってもいいの?

揚羽凛太郎

ああ!もちろんだよ!

揚羽凛太郎

というか俺の方こそ
彼氏になってもいいのかな?

姫川美咲

ぷっ

揚羽凛太郎

何が可笑しいんだよ!

姫川美咲

いや、ホント
似たもの同士だなって
思っただけよ

姫川美咲

奏星と揚羽くん!

揚羽凛太郎

そ、そうかなぁ?

和久井龍也

自覚ねーのかよ!

揚羽凛太郎

そういうのって
本人は気づかないもんだろ?

姫川美咲

ふたりとも
とってもお似合いだよ!

日向奏星

美咲・・・

ガラガラ

常盤小雪

あなたたち!

常盤小雪

いつまで
そうやってるの?

常盤小雪

まだ文化祭は
終わってないのよ?

姫川美咲

やばっ!そうだった!

姫川美咲

すっかり忘れてた

揚羽凛太郎

すいません!先生!

常盤小雪

廊下でみんな
待ってるわよ?

男子生徒A

まだやらないの?
メイド喫茶!

男子生徒B

待ってんだけど

日向奏星

ごめんなさい!
すぐ始めますから!

和久井龍也

ならさっさと
準備しちまおうぜ!

揚羽凛太郎

ああ!そうだな!

揚羽凛太郎

ふぅー

姫川美咲

やっと後片付け
終わったねぇ

日向奏星

うん!結構疲れた

和久井龍也

ホラ!みんな!
作業終わりに
ジュースでも飲めよ

龍也は自販機で買ってきた 炭酸ジュースを机の上に並べる

揚羽凛太郎

お!サンキューな!

姫川美咲

ありがと♫

日向奏星

わざわざごめんね

和久井龍也

まぁ、なんだ

和久井龍也

俺がこんな状態で

和久井龍也

ろくに手伝えなかったからさ

揚羽凛太郎

そんな事、みんな
気にしてねーよ

日向奏星

そうだよ!和久井くん!

姫川美咲

大丈夫!大丈夫!

和久井龍也

あはは・・

和久井龍也

サ、サンキュー

姫川美咲

そうだ!そうだ!

姫川美咲

ねぇ!ねぇ!みんな!

揚羽凛太郎

ん?どうした?

姫川美咲

今日さ!みんなで
打ち上げやろうよ!

日向奏星

打ち上げ?

姫川美咲

そう!そう!打ち上げ!

姫川美咲

みんなでお金出し合って

姫川美咲

お菓子とかジュースとか
いーーっぱい買ってさ!

姫川美咲

ね?ね?よくない?

和久井龍也

おっ!それいいな!

揚羽凛太郎

楽しそうだな!

姫川美咲

でしょ!でしょ!

日向奏星

やるのはいいけど
どこでやるの?

揚羽凛太郎

まさかまた日向の家
って言うんじゃないよな?

姫川美咲

あら・・・

姫川美咲

そのつもり
だったんだけど・・・

姫川美咲

やっぱマズいかな?

揚羽凛太郎

この前もみんなで
行ったばっかだろ?

和久井龍也

こうも毎回大所帯で
押しかけたら

和久井龍也

さすがに迷惑じゃね?

日向奏星

あ・・私は別に──

姫川美咲

あぁそうだよね・・・

姫川美咲

うー・・ん

姫川美咲

あ!じゃあさ
揚羽くんチは?

揚羽凛太郎

え?俺の?

姫川美咲

ホラ!まだ揚羽くんは
一人暮らしなんでしょ?

揚羽凛太郎

まぁ、そうだけどさ・・

和久井龍也

確かにそれなら
いいかもな

姫川美咲

でしょ?奏星は?

日向奏星

え?

姫川美咲

え?じゃなくて
打ち上げの話!

姫川美咲

揚羽くんチでやるの
奏星は賛成?

日向奏星

私は・・うん
賛成・・・かな?

揚羽凛太郎

・・・・・

和久井龍也

リンは?

揚羽凛太郎

わかったよ!

揚羽凛太郎

じゃあウチで打ち上げな!

姫川美咲

やったぁー!決まりだね!

姫川美咲

それからお泊まりなんか
しちゃったりして

姫川美咲

きゃー❤️

揚羽凛太郎

え?泊まり?

揚羽凛太郎

そうなって来ると
話が変わってくんだけど!

姫川美咲

えー!!

揚羽凛太郎

いや、何驚いてんだよ

姫川美咲

嫌なの?

揚羽凛太郎

あ、いや、その・・

姫川美咲

いいじゃん!
明日は学校休みなんだから!

揚羽凛太郎

それとこれとは──

姫川美咲

奏星は嫌?揚羽くんの
家でみんなでお泊り

揚羽凛太郎

(無視すんなっつの!)

日向奏星

まぁ、私は・・
嫌じゃない・・かな?

揚羽凛太郎

お、おい!

和久井龍也

俺も別に
嫌じゃねーよ?

姫川美咲

じゃあ後は
揚羽くんだけだね

揚羽凛太郎

どっかのダチョウ
的なノリやめろ!

日向奏星

揚羽くんは・・嫌?

揚羽凛太郎

う・・・

揚羽凛太郎

はぁ〜・・・

揚羽凛太郎

分かったよ・・・

姫川美咲

やったー♫

姫川美咲

じゃあ早速スーパーで
色々買わなきゃだね

日向奏星

うん♫

日向奏星

(揚羽くんの家で
お泊まり・・・)

日向奏星

(楽しみ・・・)

揚羽凛太郎

(まぁ、日向が
楽しそうなら良いっか)

その後、凛太郎以外の各々は 家族への電話連絡を終え

スーパーへの買い出しのため 学校を後にする

クラスメイト

絶対みんな
ウチらの存在忘れてるよね

クラスメイトB

それな・・・

クラスメイト

なんか、み〜んな
男できちゃってさ

クラスメイト

なんか虚しい・・・

クラスメイトB

私たちも打ち上げ
参加したいけど

クラスメイトB

あの輪の中に入る
勇気がない・・・

クラスメイト

もうウチらだけで
どっか行こうか?

クラスメイトB

そうだね・・・

男子生徒A

ねえ?そこの二人

クラスメイト

え?ウチら?

男子生徒B

君ら以外に誰が
いるんだよ!

クラスメイトB

どうしたの?

男子生徒A

あのさ・・

男子生徒A

よかったらこの後
飯でも行かない?

クラスメイト

え??

男子生徒B

あ、嫌だったら
いいんだよ

男子生徒B

無理にとは言わないからさ

クラスメイトB

ううん!嫌じゃないよ!ね?

クラスメイト

うん!うん!
全然嫌じゃない!

クラスメイト

暇してたから!

男子生徒A

まじで?よかったぁ

男子生徒B

じゃあOKでいい?

クラスメイト

うん!ぜひ!ぜひ!

クラスメイトB

(絶対このチャンスを
ものにしてやる!)

クラスメイト

(逃がさないから!)

男子生徒A

(な、なんか
目力すごくない?)

男子生徒B

(なんか怖くなってきた)

クラスメイト

さ!行こ!行こ!

クラスメイトB

ホラ!ホラ!早く!

男子生徒A

は、はい・・・

男子生徒B

わ、わかりました・・

凛太郎、龍也、奏星、美咲の4名は

通学路にあるスーパーで 打ち上げ用の買い出しをしていた

スーパーに到着すると 男子班、女子班に分かれて 各自、必要な買い出しをする

凛太郎と龍也の男子班は お菓子、飲み物担当として 別の売り場で商品を選んでおり

奏星と美咲の女子班は 料理に必要な食材を選ぶため 生鮮コーナー商品を選んでいた

日向奏星

うー・・・ん

日向奏星

何作ろうかなぁ・・

姫川美咲

揚羽くんと龍也って
何が好きなんだろ?

日向奏星

あっ!確かに!

日向奏星

そういう話
した事ないかも!

姫川美咲

聞いてみよっか!

日向奏星

うん!そうだね

そういうと美咲はスマホを取り出し 龍也にLIMEメッセージを送信する

揚羽凛太郎

よし!こんなもんかな!

和久井龍也

食いきれるか?
そんなに・・・

和久井龍也

ちょっと
買いすぎじゃね?

揚羽凛太郎

4人居るんだから
これくらいは
あった方がいいだろ?

和久井龍也

確かにそうだけど

ピロン

和久井龍也

ん?LIMEだ

和久井龍也

どれどれ・・・

ミサ

今奏星と今日何作ろうか
考えてんだけどさ
龍也と揚羽くんって
何が好きなの?

揚羽凛太郎

誰から?

和久井龍也

美咲からだ!

和久井龍也

俺とリンの好物を
聞いてきてる

揚羽凛太郎

好物ね・・・

揚羽凛太郎

うー・・・ん

揚羽凛太郎

ハンバーグ・・かなぁ

揚羽凛太郎

あと鶏の照り焼き!

和久井龍也

カレーじゃなくて?

揚羽凛太郎

お前イジってね?

揚羽凛太郎

まぁ、でも日向の料理なら
どれでも美味いだろうから

揚羽凛太郎

なんだっていいや

和久井龍也

くぅー言うねぇ

和久井龍也

じゃあそのまま
美咲に伝えるわ

揚羽凛太郎

ば、ばか!やめろ!
余計なこと送るな!

和久井龍也

あ、ごめん

和久井龍也

もう送ったわ

揚羽凛太郎

お、おい!

ピロン

姫川美咲

あ!龍也から
返信きた!

日向奏星

和久井くん 
なんだって?

姫川美咲

えーっとね・・・

タツヤ

ハンバーグと鶏の照り焼きかな!
あと凛太郎は日向が作る
料理なら何だって美味いだろうから
何でもいいんだってよ!
ちなみに俺は炊き込みご飯!

姫川美咲

ふふふ

日向奏星

何笑ってるの?

姫川美咲

コレ!コレ!

美咲は奏星に龍也からの LIMEメッセージを見せる

日向奏星

っ!!!!

日向奏星

もう・・揚羽くんったら

姫川美咲

愛されてるね♫

日向奏星

もう・・・

姫川美咲

ふふふ

日向奏星

えー・・・っと

日向奏星

鳥もも肉にひき肉

日向奏星

それから 
炊き込みご飯の素!

日向奏星

コレだけあれば十分かな?

日向奏星

美咲はどう?

姫川美咲

うー・・・とねー

姫川美咲

照り焼きのタレと片栗粉

姫川美咲

デミグラスソースと
袋入りのサラダ!

姫川美咲

こんな感じかな?

日向奏星

これだけあれば
大丈夫だよね!

姫川美咲

うん!十分でしょ!

日向奏星

よし!なら
みんなと合流か!

姫川美咲

うん♫

その後、男子班と女子班は レジ前通路にて合流し

大量の買い物袋をぶらさげ 凛太郎の家に向かう

お節介アゲハと弱虫ヒナタ

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コメント

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ふぁぁ、最高すぎる!!

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