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次の日、私は机に突っ伏して窓の外を眺めていた

鈴木 夢(すずき ゆめ)

燐音、大丈夫?

夢が心配そうに顔を覗き込む

風林 燐音(かざばやし りんね)

......うん、大丈夫

鈴木 夢(すずき ゆめ)

全然大丈夫そうに見えないよ

夢が隣の席に座る

鈴木 夢(すずき ゆめ)

琉依、ちゃんと謝ってきた?

風林 燐音(かざばやし りんね)

ううん、全然...

風林 燐音(かざばやし りんね)

むしろ、傷つくこと言われた

鈴木 夢(すずき ゆめ)

はぁ?最低

夢は友達と笑いあっている琉依をチラッと見た

鈴木 夢(すずき ゆめ)

あのオルゴール...

鈴木 夢(すずき ゆめ)

引っ越した、幼なじみの男の子がくれたんだっけ?

風林 燐音(かざばやし りんね)

...うん

そう。あのオルゴールは、大切な幼なじみから貰った最後のプレゼント

風林 燐音(かざばやし りんね)

わざわざ、私が好きな曲のオルゴールをくれて...

鈴木 夢(すずき ゆめ)

燐音、好きなの?その子の事

風林 燐音(かざばやし りんね)

風林 燐音(かざばやし りんね)

......う、うん⸝⸝

風林 燐音(かざばやし りんね)

でも、その時小学生だったから、2人ともLINE持ってなくて

風林 燐音(かざばやし りんね)

今、何してるのか分かんないの

鈴木 夢(すずき ゆめ)

そっかぁ、

夢はそう言って、私の手を励ますように包んでくれた

町田 琉依(まちだ るい)

...(チラッ

風林 燐音(かざばやし りんね)

ぇ...

風林 燐音(かざばやし りんね)

(今、こっち見た...?)

夢も町田くんがチラッと見た事に気づいてるようだった

鈴木 夢(すずき ゆめ)

何なの!

鈴木 夢(すずき ゆめ)

女子嫌いって知ってるけど、

鈴木 夢(すずき ゆめ)

さすがに人のもの壊したら、謝るでしょ!

風林 燐音(かざばやし りんね)

......

私は、町田くんに謝ってほしいというよりも

あのオルゴールが大切な物だったという事を、分かってほしい

鈴木 夢(すずき ゆめ)

ねえ燐音、あのオルゴール直せそう?

風林 燐音(かざばやし りんね)

...ううん、

風林 燐音(かざばやし りんね)

調べたけど、あのオルゴールの部品は売ってないらしい

鈴木 夢(すずき ゆめ)

鈴木 夢(すずき ゆめ)

そんな...

鈴木 夢(すずき ゆめ)

じゃあ、もう直せないってこと...?

風林 燐音(かざばやし りんね)

うん......

余計に、町田くんが許せない

放課後、委員会が終わって廊下を歩いていると

風林 燐音(かざばやし りんね)

......ぁ

前から町田くんが歩いてきた

風林 燐音(かざばやし りんね)

(最悪...)

俯いて通り過ぎようとした時、町田くんが口を開いた

町田 琉依(まちだ るい)

......あのオルゴール、直るか?

風林 燐音(かざばやし りんね)

オルゴールの話題を出されると思ってなかったから、驚いた

私は俯いたまま、首を横に振った

町田 琉依(まちだ るい)

...悪いと思ってないわけじゃない

風林 燐音(かざばやし りんね)

...え

町田 琉依(まちだ るい)

けど、どう言ってもお前、許さないと思ったから

風林 燐音(かざばやし りんね)

......っ

風林 燐音(かざばやし りんね)

だから、何も言わなかったの...?

町田 琉依(まちだ るい)

そーゆうの、めんどくさいと思ってた

風林 燐音(かざばやし りんね)

風林 燐音(かざばやし りんね)

(何それ......)

やっぱり町田くんは最低だ

私は1回も顔を上げずに立ち去った

壊れて、始まった

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