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泡のような毎日に。

第2話 - ふわふわ作戦！

2020年07月11日

#初投稿

#受験

#日常

青井ソラ

杏奈

ねぇねぇ！今日の夕食何かな？

紗良

…和食に一票

慎二

じゃあ俺は中華に一票〜

蒼

…僕は洋食で。

咲

えっと、私はイタリアンに…

杏奈

じゃあ私はジャンクフード！

慎二

ジャンクフードなんて一度も出た事無くね？

杏奈

あれだよ！食べた事がないからどんなのか体験してみたくない？

紗良

まぁ…そうねぇ。

蒼

体に悪いってネットで見たぞ

咲

なんか食べ過ぎて体が黄土色になった方も居るとか…

杏奈

えっ怖！毒じゃん毒！！

慎二

だな！そんなのわざわざ食べるって…みんな死にたいとか？

咲

あ、えとえと、ちゃんと体の事を考えて作られたものもあるみたいです…

杏奈

なぁんだ。なら安心！

紗良

…でも、太るみたいよ

蒼

そんな事今から考えていたら成長出来ないと思うよ。

慎二

そーそー！今俺たち育ち盛りだからな！

咲

…それならジャンクフードではなくてもっと栄養の…

杏奈

体に悪いものってなんか夢があるじゃん！

杏奈

ココお菓子もおやつで出たものしか食べられないんだよ？

慎二

市販のものなんて出ないしなぁ

蒼

別に僕は良いと思うけどね。お菓子って不必要なものが沢山入ってるらしいし

紗良

油とかも多いらしいわね。

咲

あ、それ知ってます！
確かポテトフライ…？

慎二

それはお菓子じゃないぞ！

咲

あっ…ポテトチップスってやつらしいです！

杏奈

へえ…どんなの〜？

咲

じゃがいもをうすーく切って…揚げて…塩を振ったり味付けをするらしいです！

蒼

…油…

紗良

おせんべいみたいなものかしら？

慎二

クッキーみたいにサクサクなんじゃないか？

咲

ええと…おせんべいやクッキーよりももっと薄くて…なんだろう。もう…紙みたいな！

蒼

そんなに薄く切れるんだね…

蒼

と言うかそれって、値段によっては生産しているところが凄い儲けるんじゃないか？

蒼

そのレシピなら僕達でも作れそうだし…

咲

レシピが簡単でも美味しく作るのは難しいそうです。
温度とか…味の加減とか。
そこまでは秘密らしいのですが

慎二

へぇ！作る機会があったら俺らも作ってみたいよな！

紗良

そうねぇ、先生からの評価も上がるし、商売すれば利益が…

杏奈

あ！待って待って！面白そうだけど、何とか権とか侵害〜ってなりそう…

慎二

大丈夫じゃない？
だって利益つったってここだけの硬貨なんだし

杏奈

うむむ…確かにお小遣いで貰えるお金じゃ足りないなって思ってたけど…

紗良

じゃあいいじゃない。
それに私達が研究したら別に文句もないわ。
詳しくはないけれどまだ出ていない味とか作ればいいのよ！

蒼

…確かに実際に商売するわけでも無いし…うん、ありだね。

咲

わ、私が調べてウケそうな味とか考えます！

慎二

みんな賛成か？なら俺が宣伝するぜ！事前に予告すればみんな物珍しさに買いたくなってお金とか貯めるだろ！

杏奈

うむむ…わかった！フレーバーは咲ちゃんだけだと可哀想だからみんなで考えて来週ぐらいに発表会しない？

杏奈

ううん…

夕食からずっと考えてきたけれど…

杏奈

なんにも思いつかなーい！

杏奈

わ！

杏奈

みんな思い付いてないのかぁ…

杏奈

大人って仕事の時こんな気持ちなのかな？

杏奈

甘いの！

杏奈

…蜂蜜味？

杏奈

あ！！そうだ！

杏奈

おはようみんな！

慎二

わ！びっくりした。

慎二

…なんだ？その手に持ってるのは…

杏奈

ふふ！私ね、思い付いたの！

咲

…アイディアですか？

杏奈

うん！

蒼

…しょっぱいものなら既存の商品と被りそうだから却下だぞ。

紗良

そうそう。意外と沢山あったのよ、種類。

杏奈

えへへ、もうね、みんなが絶対わくわくするし、買いたくなる味だよ！
先生も多分怒らない！

蒼

ふぅん？

紗良

…とりあえず先生に申請しましょうか。授業は出られなさそうだし。

先生

あらAグループの皆さん。揃ってどうしましたか？

杏奈

先生！研究申請がしたいです！

先生

…どんな研究でしょうか？

慎二

俺らのおやつの研究です！

蒼

慎二さん。それじゃあ先生が誤解します。

蒼

先生、僕が説明しますね。

先生

ええ、お願いします。

蒼

つい昨日の話なのですが、少し僕ら、夕食前にこの寮のおやつについて話をしまして。

蒼

毎日職員の方々の手作りお菓子も良いのですが、最近同じ様なものばかりで飽きてしまう…と。

蒼

このままでは、勉強を頑張る為のおやつからもあまり元気が貰えず…

咲

ぅっ…ゴホッゴホッ

咲

すみません失礼しました。
続けてください

蒼

…とにかく他の皆さんも勉強に集中しにくくなると思うのです。

蒼

それで…

先生

…ええ。それならわかりました。
許可しましょう。

先生

一週間のみ、ですからね。

杏奈

ありがとうございます！

先生

実を言うと、私も少し飽きてきていたのです。
…内緒ですよ？

杏奈

えへへ…はい！

杏奈

やったー！やったやったやったー！

紗良

良かったわね。

咲

先生も飽きていたのですね…
以外です。

慎二

先生はきっと大人だからポーカーフェイスが上手いんだな！
俺はもう連続で同じものが出た時はうげーって顔してたぞ！

蒼

それはそれでどうかと思うけどね。

蒼

…僕の言い分、無理があったかな？

蒼

普通に話して許可してくれるとは思えなかったんだよね

咲

そ、その確かにいつもの蒼くんではなかったですね…ふふっ

杏奈

それかー！

咲

…？

杏奈

だから咳払いしてたのか！

慎二

ああ、あれはびっくりしたぞ！

蒼

笑ってたのか…

紗良

話を切るようで悪いけれど、杏奈の考えた最強のフレーバーって？

杏奈

ふふん…それはね…

杏奈

綿菓子味だよ！！

慎二

…なんかフツー

杏奈

普通とはなんだ！

蒼

期待外れか…

杏奈

いやいや、聞いて！最強だからさ！

咲

とりあえず理由を聞いてみましょう。皆さん。

紗良

そうね。で、なんで綿菓子？

杏奈

えっとね、みんなさ、綿菓子って聞くとわくわくしない？

紗良

まぁ…そうね。

蒼

それなら綿菓子を売った方がいい気がするけれどね。

杏奈

ほら、昨日甘いのって話してたからさ…

杏奈

でも、甘いのって再現難しいよねーって思って。

杏奈

チョコ味は簡単そうだけどもうありそう…

杏奈

蜂蜜とかは長持ちしなそう…

杏奈

って事で綿菓子！

慎二

なら砂糖味で良くないか？

杏奈

ちっちっち…

杏奈

綿菓子と砂糖、同じ様なものだけど聞いて欲しい！ってなるのは綿菓子でしょ？

咲

まぁ…そうですね。

杏奈

なんか！夢がありそうでしょ！？

蒼

ふむ…簡単だし、名前もそれなりに引き込めそう…

慎二

なら綿菓子でいいんじゃないか？

慎二

他思いついても居ないし、もう期限も決まってるだろ？

紗良

そうね、善は急げとも言うし。

杏奈

じゃあじゃあ、綿菓子でいい？？

咲

…満場一致ってことでいいんじゃないでしょうか…

杏奈

やったー！

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