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涼ちゃんが出ていった後
混沌の日々を過ごしていた。
一日をどうやって過ごしたか
思い出そうとしても、何一つ思い出せなかった
ただ、目眩がして倒れた時
縋るような思いで、元貴に電話したのは覚えていた
「あの時に返した言葉がいけなかったのかな」
「あの時にした行動で、傷つけさせたかな」
どんなに考えたって、真相は分からないのに。
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自分の情けなさに、天を仰いだ。
好きな人の悩みを、一緒に解決したい
でもその悩みが分からなければ、 どうすればいいのか分からない
所詮、カップルってそういうものなのかな。
無力感に、呑まれそうになる。
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『助けて欲しい』
きっと、そう気づいて欲しかったんだ
でも、俺は……
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色んな言葉をかけてみた
だけど、どれも若井に届いてないと分かった
泣く顔を逸らす若井を見て、
「僕の言葉は、救いにならない」
そう、気づいたんだ。
─────
苦しんでる人を助けるために
僕なりの言葉で、届くように曲を送る。
やっぱ無理だ、
伝わって欲しい人に、届かない。
そう気づいた僕は、
虚しく、なるんだ。
─────
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ぶっきらぼうに答える
だって、また「虚しくなった」って言ったら
相手のことを気にしないで甘える、 エゴイズムになるじゃん。
どうせ、いつもの事。
だから、救いを求めない。
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戸惑いの目をしながらも、手を握ってくれた若井。
手を握った意味は、なんだろう。
安心させるため、
孤独じゃないことを表すため、
どれが本当なのか分からないけど
きっと「好きだから」の理由は、無いんだろうな。
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時計の針の音と、2人の呼吸音が響いた部屋に、若井が呟く。
さすがに、帰らないと。
このままじゃ、若井を奪ってしまいそうで
涼ちゃんを、落ち込ませちゃう
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扉を閉める。
引き止めて、欲しかった。
『待って』
『もう少しだけ、いてくれる…?』
求めただけ、損。
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自分の哀れな期待に、呆れる。
そんな僕を嘲笑するかのように、月明かりが僕を照らした。