mtkが帰った。
ベットに残る、mtkのぬくもり
こんな俺でも、傍にいてくれた
それがどれだけ幸せなことなのか
今になって、初めて気づく。
ryokはどうしてるんだろ
また、独りで解決しようとしてるのかな。
壊れそうになっても、その様子を見せない
彼なりの優しさで、そうしてるのは分かるけど
どこか、距離を置かれてる気分になる。
それが、とっても寂しくなるんだ。
時間が経てば、色々と思うようで。
許してくれなくてもいい
本音を言わなくてもいい
どれだけryokに嫌われていても、
傍にいれたら、それでいい。
俺は、どんなryokも、大好きで。
ポップコーンのように、明るい雰囲気が弾け飛ぶ笑顔
清らかで、庇護欲をくすぐられる泣き顔
眠たそうに、俺の名前を呼ぶ声
肩に頭を置いて、静かに甘えてくる行動も
薄暗い部屋の中で、頬を赤く染めて手を繋いだ夜も
もちもちしている頬も
丁寧にケアされた髪の感触も
全部、幸せな思い出。
君には分からないかもしれないけど
俺は、そんなことでも幸せと思える。
……
なのに、
君は俺を置いていった
ベットに2つ並べてる枕
その片方は愛する人が使っていたもの
それを抱き締めてみる
ぎゅっ
ryokの、匂い。
優しくて、儚い
その言葉が当てはまるんじゃないかな。
言葉だけじゃなくて、行動も同じで。
与えるだけ与えて、消えていった
まだ、お返しもしてないのに。
ねぇ、ryok。
俺、お返ししたいよ。
恥ずかしさのあまり、触れるだけだったキスも
傷んだ心も体も優しく包んでくれるハグも
女神のように笑って、褒めてくれたのも
全部、全部
お返し、したいよ。
なのに、君は貰わずに僕から離れた
これじゃ、貰うだけの人じゃん。
だからさ、戻ってきてよ。
何倍にもして返すから、
お願いっ…
でも、君は戻ってこないよね、
だったら
こっちから、お願いするしかないか。
最低限の荷物を持って、俺はryokの家へ向かった。
ryok
3人で並んだ、写真。
幼じみと呼ばれる2人は、才能の塊
ミセスの曲を作ってるのはmtkで、 映画とかドラマにも出てる。
wkiはレギュラー番組の撮影とか、 難しいって言われたギターのフレーズも弾けちゃう。
そして、そのふたりは何年もずっといっしょ。
何もかもが、上の存在。
それに比べて、僕は何があるのか。
すごい才能がある訳でもなく、 昔は「要らない」とまで言われる
ファンの人気だってmtkとwkiの方が多い
……
マイナスに考えて、傷ついてる。
思考を止められたら、傷つくこともない。
思考を止めて、過ごせたら──
心の傷も、忘れられるのに。
もし、こうやって離れてる時に。
他の誰かと付き合うことになったら、
素直に、喜ぶよ
僕よりお似合いの人は沢山いるでしょ?
その人と付き合いなよ。
そう、言っときながら
「そんな関係、壊れちゃえ」
と、心の中で思う自分は
クズ野郎、だね。
相対な思考が、嫌になる。
早く、何か変わらないかなぁ。
そう思いながら、真っ暗な空を眺めた。
コメント
2件
まじ最高です!!