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また明日、あの世で逢おう

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また明日、あの世で逢おう

5 - 第零章 第五話【物語、翔けて逝く】

♥

710

2025年07月17日

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黒鉄梵(くろがね そよぎ)

え…?幽霊?何?

???

いやだから幽霊。

黒鉄梵(くろがね そよぎ)

……

黒鉄梵(くろがね そよぎ)

One more please.(もう一度お願いします。)

???

I am ghost☆(私は幽霊です。)

黒鉄梵(くろがね そよぎ)

…はぁ?何言ってんの?幽霊なんていないよ。

???

いやここにいます、幽霊が

え……?意味分からん、もしかして宗教的なアレ?もしくは病気とか?

黒鉄梵(くろがね そよぎ)

…えっと……あたまの病院に行くことを勧めます。

???

うるさいな。かなり

《ここまでは茶番です、スミマセン》

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

黒鉄梵(くろがね そよぎ)

幽霊ね~…本当に?

???

本当だよ、ほら

そう言うと、その“幽霊と名乗る奴”は近くの建物に向かって歩き、そのまま透けて行った。

黒鉄梵(くろがね そよぎ)

う~わ…

幽霊だから壁とかも透けて入れるのか…って事は人のトイレとかも余裕で入れる……な…

黒鉄梵(くろがね そよぎ)

変態。

???

何考えてんの。

黒鉄梵(くろがね そよぎ)

わっ戻って来た…

黒鉄梵(くろがね そよぎ)

………じゃあ仮にお前が幽霊だとしてもさ、なんで俺はお前と話せてんの?

???

いやだからそれが知りたかったから君をここに連れて来たんだけど

黒鉄梵(くろがね そよぎ)

え~?

???

君ってなんか霊感とかあったりする?

黒鉄梵(くろがね そよぎ)

ある訳無いじゃん、そもそもそう言う非科学的なこと信じてないし

???

…え……いやでも、有り得なくない…?それは…?…ボソッ

黒鉄梵(くろがね そよぎ)

???

……う~ん…

???

……けど、君ね~…

黒鉄梵(くろがね そよぎ)

えっ何何

いきなり顔を近づけて見て来た、急にやめろ?

???

結構、憑いてる方なんだよね

黒鉄梵(くろがね そよぎ)

ついてる?何が?

???

………

黒鉄梵(くろがね そよぎ)

……?

???

………これ以上はダメだね、一般人には教えられない。

黒鉄梵(くろがね そよぎ)

えっ?

???

これ以上は、“僕たち”の奥に踏み込ませることになる

???

一般人にそこまでの器なんてないから

黒鉄梵(くろがね そよぎ)

……

???

だから僕はもう君の前には現れないし、さっきまでの君と僕の記憶も消す

黒鉄梵(くろがね そよぎ)

……えっそんな…

???

………ただの学生に、僕たちの世界のことは知って欲しくないんだ

「こんな、醜くて、血みどろな世界を」

黒鉄梵(くろがね そよぎ)

………!!

???

だから…ありがとう、少しの間だったけど、楽しかったよ。さようなら

黒鉄梵(くろがね そよぎ)

……待って

???

……

黒鉄梵(くろがね そよぎ)

………俺も、憑いて行かせて。

???

……え…?

黒鉄梵(くろがね そよぎ)

……俺はさ、今までの人生…めちゃくちゃ平凡だったんだよね

黒鉄梵(くろがね そよぎ)

それで最近そんな人生にうんざりしてて、正直全部どうでも良くなってたんだよ

???

黒鉄梵(くろがね そよぎ)

けどさ……今お前と会って、ちょっとだけ…なんか…よく分からないけど…

黒鉄梵(くろがね そよぎ)

楽しかったんだ

黒鉄梵(くろがね そよぎ)

枯れた俺の人生に、少しだけ活気が湧いた気がした

???

……!

黒鉄梵(くろがね そよぎ)

だから……俺にも行かせて!その…めちゃくちゃな世界。

???

……後悔しない?

黒鉄梵(くろがね そよぎ)

……分からない、するかも知れないね

???

……ふんっ、変わってるね…自ら破滅の道を切り開こうとするなんて

???

けど、気に入った!いいよ!

黒鉄梵(くろがね そよぎ)

……!やったぜ!

???

じゃあもう容赦はしないからね~?

黒鉄梵(くろがね そよぎ)

もちろん!そんなの分かってるよ!

???

じゃあ君、名前は?

黒鉄梵(くろがね そよぎ)

えっと、黒鉄梵(くろがね そよぎ)

???

なるほどね

黒鉄梵(くろがね そよぎ)

…えっと、君は?

???

あぁ…僕は……

ドズル

ドズルだよ!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

本当、なんでこんなことになったんだ、って…今でも思う

けど、少なくとも今の俺は、この世界に退屈していない

俺はどこまでも不幸だけど、今は…その不幸の中でもどれだけ小賢しく足掻けるか、それを大事にしてる

けれど、俺の物語は…まだまだ始まりに過ぎない

これからも俺は、めちゃくちゃで、不幸で、最高な物語を送っていくんだろうね

ま、楽しんでよ。その代わり俺も思う存分楽しむから

【第零章〜始まりの物語〜完結】

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コメント

2

ユーザー

ドズルさん来た~!! て事はドズルさんはもうあの世の人って事ですか…

ユーザー

ドズさぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!! すみません、取り乱しました。

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