読む前に
本作品は特定の国に対する反感の助長や誹謗中傷、差別、政治的意図、戦争賛美などは一切ございません。
ロシアによるウクライナ侵攻を元にした作品です。不謹慎・不快に感じられる場合がございますので、読書後の誹謗中傷はおやめください
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その他注意
・ウクライナが♀ ・ロシアとソ連が同一人物 ・一瞬だけ微妙にウクライナ→アメリカの描写あり
「お前は俺から離れて行ったりしないよな?」
いったいいつからこんなことになってしまったんだろう
幼い頃からずっと一緒だった私たちは、実の兄妹のような関係だった。周りの国からは『兄妹国』と言われることも多く、広大な国土、天然資源、歴史や文化などあらゆるものを兼ね備えたロシア兄さんは血が繋がっていなくとも、兄として誇らしく、憧れの存在だった。
ただ最近の兄さんはどこかおかしい
ロシア
ロシア
ロシア
「俺がお前を守ってやるから、お前はずっと俺のそばにいろ」
ウクライナ
正直、今の兄さんは異常だ。それに、怖かった。ぶっきらぼうで感情があまり顔に出ないけど、本当は誰よりも優しいはずの兄さんがあの頃の兄さん(ソ連)と重なってしまうなんて…
ウクライナ
そんなことを考えながら歩いていると、遠くにサングラスをかけた背の高い男性がいることに気がついた。
ウクライナ
見つめすぎたのか、こちらの視線に気付いたアメリカさんがこちらに向かって歩いてきた。
アメリカ
ウクライナ
アメリカ
ウクライナ
アメリカ
ウクライナ
アメリカ
アメリカさんが続けて何かを話してくれているが、私には聞こえていなかった。それよりも、ロシア兄さんと仲の悪いアメリカさんとこんなに親しげに会話していていいのかと不安に思う気持ちの方が強かった。
アメリカ
ウクライナ
アメリカ
ウクライナ
アメリカ
ウクライナ
そこで私にはある問題があることに気がついた。ロシア兄さんだ。先ほども言った通り、アメリカさんと兄さんは昔から仲が悪い。もし私がNATOになど加盟してしまったら兄さんがなんと言うか…想像しただけでも恐ろしくなった。
ウクライナ
アメリカ
ウクライナ
アメリカ
ウクライナ
アメリカ
ウクライナ
「どうするかはお前次第だろ?」
そのアメリカさんの一言が私を照らす一筋の光のようだった。ほんとうにいいのだろうか、?もう何にも縛られなくていいのだろうか?…兄さんのことを気にしなくていいのなら私は……っ
ウクライナ
アメリカ
ウクライナ
アメリカ
ウクライナ
きっとその時の私は嬉し涙でひどい顔をしていただろう。でもそんなことは関係ないようにアメリカさんは暖かく私を歓迎してくれた。
アメリカ
ウクライナ
アメリカ
ウクライナ
私がアメリカさんの方に振り向くと目の前にアメリカさんの端正な顔がすぐ近くにあって、後数㎜近づいたらキスをしてしまいそうだった。あ、意外とまつ毛長いんだな。あれ、どうしよう、すごくかっこいい…
「『ッ!!』」
私たちは一斉に顔をそらした。私は今何を考えていた?アメリカさんのことがかっこいいって…すぐにか細い声で「sorry…」の一言だけが聞こえた。
その後私たちの間にはロマンチックな音楽が流れることもなく、ただ気まずい時だけが刻一刻と過ぎて行った。
………帰ったら、NATOの加盟のことをちゃんとロシア兄さんに伝えよう。きっと兄さんは私がいなくなるのが怖いだけなのだろう。私が兄さんをどれだけ慕っているか説明して、離れることは絶対にないことを説明すればわかってくれるはずだ。今ならそう思える気がした。
コメント
3件
好きです!!!200にしちゃいました…
おもろ