またしても、先ほど着信のあったスマホが鳴った。
デスクの上に放り投げてあったそれに手を伸ばすと、周囲とアイコンタクトを交わしてから電話に出た。
先ほどの着信と相手が同じであれば、それはもちろん――。
イガラシ
ナポレオン
相変わらず聞き慣れない合成音声。イガラシはスピーカーにしてスマホをデスクの上に置いた。
ナポレオン
ナポレオン
ナポレオン
ナポレオン
ナポレオン
ホソヤ
ホソヤ
ホソヤが操作したパソコンの周りに一同が集まる。
ホソヤ
ホソヤ
ホソヤ
お前が言うな――とは誰も言い出さず、素直に教員室にあるPC何台かに人数が分散する。
イガラシは自分のデスクのPCを開き、それをヒグラシとミヤギが覗き込む形。
見事なまでに【3D事件】の関係者が集中した感じだ。
画面の中には見覚えのある教室が映っている。
そして、画面の左上には【生配信中】とのテロップが浮かんでいる。
ナポレオン
ナポレオン
ナポレオン
ナポレオン
ナポレオン
ナポレオン
ナポレオン
イガラシ
イガラシ
イガラシ
ナポレオン
イガラシ
イガラシ
イガラシ
ナポレオン
ナポレオン
ナポレオン
イガラシ
イガラシ
正直、そんなこと知ったことではなかった。
しかし、ヒグラシは意図を察してくれたのか、小さく頷いた。
ナポレオン
ナポレオン
ナポレオン
ナポレオン
ナポレオン
イガラシ
ナポレオン
ナポレオン
ナポレオン
イガラシ
ナポレオン
ナポレオン
ナポレオン
ナポレオン
同時刻、イガラシの地元。
ツヨシ
マドカ
ツヨシ
マドカ
マドカ
ツヨシ
マドカ
マドカ
マドカ
ツヨシ
マドカ
マドカ
ツヨシ
ツヨシ
マドカ
マドカ
マドカが神社の石段の向こうに視線をやる。
すると、そこには色々な意味で懐かしい格好をした人物の姿があった。
ヒメ
ツヨシ
マドカ
マドカ
ヒメ
ヒメ
ツヨシとマドカに気づいたヒメは、2人に手を振りながら駆けてくる。
が、つまづいてしまったのか、大勢を大きく崩す。
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しかし、次の瞬間、どこにいたのか全く不明ではあったが、倒れ込むヒメの下敷きになる形で人影が滑り込んだ。
ツヨシ
ツヨシ
カシン
マドカ
マドカ
ツヨシ
ツヨシ
カシン
ヒメ
カシン
ヒメ
カシン
ツヨシ
ツヨシ
ヒメ
ツヨシ
マドカ
マドカ
マドカはそう言うとスマホを耳に当てる。
マドカ
制限時間まで、残り1時間。