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埴田平太
「そんなに悲しまなくても」
埴田平太
「美雨は笑顔が似合うよ」
彼はノートにそう書いた
原口美雨
あっありがとう、平太
ちゃんと言えたかな…
自分の声も聞こえないから
分からないや…
埴田平太
「耳が聴こえなくっても、」
埴田平太
「僕は美雨を嫌いにはならないから」
…じゃあ…
好きってこと…？！
原口美雨
私、嬉しい。
原口美雨
本当に平太は
原口美雨
慰め上手だよね！
埴田平太
ふふふっ！
埴田平太
「そうかな〜？」
原口美雨
クスクスッ！
埴田平太
「ほら、美雨が笑った顔は」
埴田平太
「可愛い」
もう…そんなに良い言葉で
私を溺れさせないでよ…♡
原口美雨
そうかな〜？
私がそう言うと、彼は優しい笑顔をした
眉は少し垂れ、彼の特徴的な笑窪が目立つ
埴田平太
「あっ」
埴田平太
「今日もお昼は一緒に」
埴田平太
「食堂行こうよ」
原口美雨
うん。分かった
続く
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