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始めは、掲示板の書き込みだった。

蓮とラウールくんのことを、

匿名で書き込むだけだった。

でも、それは次第に悪化して

2人を尾行して写真を撮れと言われた。

此奴が何でこんなことをするのか、

俺には分からなかった。

でも、悪い事だと思った。

そんなことに加担したくなかった。

向井

あの……、

向井

もう…これ以上は……、

 

……は?

 

そんなこと言える立場ですか?

 

俺のお父さんの力使えば、

 

あなたの人生なんて、

 

台無しに出来ちゃうんですよー?

向井

…それは……、

 

まだまだ…、

 

して欲しいことがあるんです。

 

彼奴が傷ついて…

 

ズタズタになるまで……

向井

どうして…そんなに2人を…?

 

……余計なことは知らなくていいです。

 

とにかく、

 

やりますよね、?

向井

……分かり…ました…。

俺は2人の写真を盗撮して、

蓮に脅迫メールを送った。

目黒

そうだったんだ……、

向井

黙っとって、ごめん…。

目黒

いや、康二は悪くない。

目黒

問題は、山下をどうするかだよな…。

向井

けど俺……、

向井

あいつのこと敵に回したら……

目黒

大丈夫。

目黒

康二は彼奴に従ってるフリをして。

目黒

後は俺とラウールが何とかする。

向井

分かった。

次の日

先生から一部始終を聞いた僕は、

先生と向井さんのために、

山下を説得することにした。

ラウール

あの……、

 

……あ?

ラウール

ちょっと…話があって……、

 

はぁ?

佐久間

ラウール……?

佐久間

こんな奴と話す必要ないって。

ラウール

大丈夫。先行ってて。

佐久間

……分かった。

 

お前なんかに構ってる暇ない__

ラウール

向井さんのことなんだ。

ラウール

もう全部知ってる。

 

チッ……

 

なんだよ。

 

お前なんか話したくないんだけど。

ラウール

…向井さんのこと、脅したの?

 

……あいつが言ったのかよ。

ラウール

そうだよ。

ラウール

掲示板の書き込みも、

ラウール

メールも全部、

ラウール

あなたがやらせたんでしょ?

 

チッ……、

 

だったらなんだよ。

ラウール

……もうこんなことやめて。

 

はぁ?笑

 

なんで頼み聞かなきゃいけねえの?

ラウール

なんでこんなことするの…?

ラウール

僕に恨みでもある…?

 

……、

 

ムカつくんだよ。

ラウール

どうして……?

 

俺、子供の頃、

 

同じクラスの男子が好きだった。

ラウール

え…、

 

でもその事を親に話したら、

 

気持ち悪いからやめなさいって…。

ラウール

……、

 

だから、

 

誰に反対されることなく、

 

好きな男と付き合ってるお前が、

 

羨ましくてたまらなかった。

 

嫌いだった。

ラウール

……それで…こんなこと。

 

自分でもバカだったとは思う。

 

……、

 

そうやって、引いた目で見るだろ?

ラウール

いや……その…、

 

…話すんじゃなかった。

そう言って彼奴は校舎に戻った。

彼奴が話したことに、

僕は怒りを感じなかった。

ただ、

親近感と驚きを覚えただけだった。

僕は、彼奴を追いかけた。

ラウール

ねぇ……!

 

……なんだよ。

ラウール

……僕は…、

ラウール

今、幸せだよ。

 

…はぁ?

ラウール

皆にバカにされたり、

ラウール

気持ち悪がられたりすることもあるけど

ラウール

けど今はすっごい幸せ。

 

……、

 

なんだよいきなり。

ラウール

誰になんと言われようと、

ラウール

自分の好きな人と、

ラウール

自分の好きな道をいけばいいと思う。

ラウール

自分らしく、生きようよ。

僕は、彼奴を許すことを決めた。

先生は好きでも、先生を好きな僕は嫌い。[完]

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