この作品はいかがでしたか?
0
この作品はいかがでしたか?
0
ぬし西にて死
ぬし西にて死
ぬし西にて死
ぬし西にて死
ぬし西にて死
ぬし西にて死
ぬし西にて死
ぬし西にて死
ぬし西にて死
ぬし西にて死
セリフは完全に一緒です 苦手な方は今すぐ抜けることを おすすめします
それでは𝚂𝚃𝙰𝚁𝚃
ふつうのこと.....日和
桃吾
いきなりの質問に、
日和は無言のまま 隣の席にすわっている桃吾を見た。
桃吾はつくえに両ひじをのせて 手を組んだまま、
じっと正面を見ている。
日和
日和はこそっといって、
塾長のカズさんが指示したところに 蛍光ペンで線をひいた。
日和
桃吾
日和
桃吾
今度は桃吾の視線を感じたけれど、
前を向いたまま
「きかない」
と日和はこたえた。
桃吾
日和
桃吾
桃吾がおおげさにからだをそらすと、
その拍子にガシャンと 缶ペンが床に落ちた。
一喜
一喜
一喜
一喜
カズさんのすごみのある声に、
桃吾は缶ペンをひろいあげながら、
ちらと舌をのぞかせる。
前の席にすわっている小学生たちが ふり返ってくすくす笑った。
ばーか、
日和が口だけ 動かしてみせると、
桃吾も同じように、
うっせ、
とくちびるを動かした。
一喜
カズさんがいうと、
小学生(使い回し)
小学生(使い回し)
小学生(使い回し)
と、
口々にいいながら、
つくえの上に広げていた教科書やら プリントをあっというまに 手提げカバンにおしこんで 教室を出ていった。
日和はいつものように、
ゆっくりとプリントをファイルして、
シャーペンを筆箱に片付けていく。
そんな姿を見ていつだったか カズさんが
「日和姫のティータイム」
といって笑ったことがある。
「なんですか、それ?」
というと、
「ゆったり優雅なひととき、 って感じだろ」
と得意そうにいった。
あのときは日和もつられて 笑ってみたけれど、
ほんとうはそんなにすてきなもの ではない。
単に、
時間をつぶしているだけだ。
一喜
一喜
カズさんがホワイトボードを タオルでふきながらいった。
カズさんは桃吾の父親の弟で、
桃吾はいまカズさんとふたりで 暮らしている。
父子家庭の桃吾は、
これまでもカズさんの家に 泊まることはあった。
けれどそれは、
父親が出張だとか、
仕事で遅くなるときの 数日間のことだった。
かわったのは、
中学生になったころからだ。
桃吾自身、
「カズさんちに泊まってる」
ではなく、
「カズさんちで暮らしてる」
といっている。
理由はわからない。
桃吾はそのことについて 話そうとしないし、
日和もたずねようとは思わない。
気にいらないわけではない。
だけど、
相手にふみこんでいくということは、
自分もふみこまれる覚悟が 必要なのだと思う。
だから日和はけっして ふみこまないし、
ふみこませない。
桃吾
桃吾はつくえの上にすわって、
そうだなとあごをこするようにして 手をあてた。
桃吾
一喜
カズさんのことばに思わず
「食べる!」
といいそうになって、
あわててかぶりをふった。
桃吾
桃吾
桃吾
桃吾
日和
桃吾
桃吾
桃吾
日和
桃吾がフンと鼻を鳴らして、
「決まりな」
と立ちあがった。
日和
一喜
一喜
一喜
一喜
そういって、
カズさんは目尻に しわをよせて笑った。
愛子は、
日和の母だ。
母の愛子と父の慎弥、
それからカズさんこと市原一喜の 三人は大学時代からの友人で、
その縁もあって日和は、
一喜が開いている
『市原塾』、
通称
『イチジク』
に小四のときから週三回、
バスに乗って通っている。
桃吾ともここで知りあった。
日和
一喜
一喜
日和
ことばをにごす日和を見て、
一喜は
「よし」
と手をたたいた。
一喜
一喜
一喜
一喜
一喜
一喜
一喜
一喜はひとりでべらべらしゃべって、
「よし、電話っと」
と、
日和の返事もきかないまま 教室を出ていった。
ぬし西にて死
ぬし西にて死
ぬし西にて死
ぬし西にて死
ぬし西にて死
ぬし西にて死
ぬし西にて死
ぬし西にて死
ぬし西にて死
ぬし西にて死
ぬし西にて死
ぬし西にて死
ぬし西にて死
ぬし西にて死
ぬし西にて死
コメント
1件
今回のシリーズ1番長くなるよ! 1話1話がまあまあ長いから 結構書くのに時間かかる 今日一日中書いてた(ノ≧ڡ≦)☆