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さつまいも

584
橘靖竜
名ばかりの休憩時間。
本当なら休憩なんてしている暇はないのだが、精神的に限界を迎えようとしていたユキは、逃げるようにして休憩所にやって来た。
キジマ
休憩所には先客がいた。
コーヒー缶を片手にベンチに座っている男。
確か、別会社に出向しているキジマという男だ。
ユキ
キジマ
キジマ
キジマ
ユキ
キジマ
キジマ
ユキ
ユキは可能な限りオブラートに包んで、現状をキジマに説明した。
上司や同僚を悪者にしないように、できる限り言葉を選びながら。
キジマ
ユキ
キジマ
キジマ
ユキ
キジマ
キジマ
キジマ
ユキ
キジマ
キジマ
キジマ
キジマ
キジマ
キジマ
キジマ
キジマ
キジマ
ユキ
キジマ
キジマ
みなまで言うことではないのだろうが、しかしキジマに言われて納得してしまう。
キジマ
キジマ
キジマは立ち上がると、そのまま歩き出した。
ユキ
ユキは重い足取りで、自分の部署へと戻ろうとする。
――屋上だった。
部署に戻る道中で、キジマとユキノの姿を見つける。
もしかすると、相談したことについて、ユキノに何かしらのアクションを起こしてくれたのかもしれない。
ユキは立ち止まり、2人に見つからない位置に移動すると聞き耳を立てる。
ユキノ
キジマ
キジマ
キジマ
ユキ
ユキ
ユキノ
ユキ
ユキ
キジマ
キジマ
キジマ
キジマ
ユキノ
キジマ
ユキ
ユキ
キジマ
キジマ
キジマ
ユキノ
キジマ
ユキ
ユキ
その時のユキは、きっとキジマが喜ぶような表情を浮かべていたに違いない。
会議室はいつもより空気が張り詰めていた。
この場に足を運べた自分を素直に褒めてやりたい。
ユキ
ユキ
ミノリカワ
ミノリカワ
ユキノが自然とユキに視線を向けてきて、会議室の視線がつられてユキに集められる。
ユキ
時刻間際になっても、打ち合わせの相手が来ていない。
どうして、こうも面倒ごとが重なるのか。
ユキはスマホを取り出し、例のインフルエンサーに電話をかける。
ミホ
【ミーニャ】はすぐに電話に出た。
ユキ
ミホ
ミホ
ユキ
ミホ
ユキ
ミホ
ミホ
ミホ
ユキ
いちいち、そんなことまでは伝えないだけの話。
ミホ
ミホ
ミホ
ミホ
しんと静まり返った空気がユキを追い詰める。
静かすぎる場所ゆえに、スピーカーにしなくとも、声はみんなに聞こえていただろう。
ミノリカワ
ユキノ
ユキノ
ユキノ
ミノリカワ
ミノリカワ
言われるまでもなく、ユキは会議室を飛び出していた。
ユキ
ユキ
目の前が涙で見えなくなっていた。
それでも、懸命にユキがたどり着いた場所は――。
マサッキー
マサッキー
マサッキー
マサッキー
マサッキー
マサッキー
マサッキー
画面の外から黒ずくめの女性が坂田を現し、そしてお辞儀をする。
ユエ
ユエ
ユエ
ユエ
ユエが挨拶と宣伝を終えると、見計らったかのようにインターフォンのチャイムが鳴る。
マサッキー
マサッキー
マサッキー
取り残されたユエは、かしこまった表情で、ずっとカメラのほうを見据えている。
マサッキー
マサッキー
マサッキー
マサッキー
カメラの画面外で争うような物音。
その物音はすぐに静まり、ユエに背後に人影が映る。
ミノリカワ
キジマ
ユエの背後に立つのは金属バットを持った男達。
ミノリカワ
キジマ
ミノリカワ
ユエ
振り返ったユエに向かって、金属バットを振り上げたミノリカワは、こう叫んだのであった。
ミノリカワ
そしてバットは振り下ろされる。
コメント
2件
キジマ、サイコ野郎だったな…