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真由香

……よし!

真由香

メイクもOK!

真由香

髪型もバッチリ!

真由香

これでもし会っても大丈夫!

1か月前

私はバイト先の先輩に恋をした。

それからというもの

メイクの練習

言葉遣いを正す

家事の練習をするなどして

女子力を上げている。

外に遊びに行く時だって

もし彼に偶然会っても大丈夫なように

外見を完璧にした。

真由香

行ってきます!

今はちょうど梅雨の時期。

今日も外は土砂降りだ。

真由香

これじゃあ湿気で髪型崩れちゃう

彼にもし会った時に髪型が崩れていたら最悪である。

私は急いで花柄の傘をカバンから取り出した。

そして

再び歩き出す。

傘と土砂降りのせいで前が見えずらい。

だからだろう。

今すれ違ったのが彼だと気づくのに遅れたのは。

真由香

……え!?

真由香

今のもしかして……先輩!?

考えるより先に

足が彼の元へと向かっていた。

完璧な私を見て

惚れて欲しかった。

懸命に追いかけて

あと数歩のところで足が止まる。

見えてしまったんだ。

彼の隣を歩くヒールを履いた足が。

見たくない。

見たくないと思いながらも

私はいつの間にか顔を上げていた。

あれ?

真由香じゃん!

由里子

誰?この子

バイト先の後輩だよ

妹みたいで可愛いんだ

由里子

へ〜……

冷たい視線が私に送られる。

それもそうだ。

彼女なんだから

自分以外の人に可愛いなんて言って欲しくないだろう。

真由香

先輩

真由香

可愛いは私じゃなくて

真由香

彼女に言ってあげてください

あ、そうだよな

ごめんな、由里子

由里子

ううん

由里子

大丈夫だよ笑

由里子

そういう素直に色んなことを言葉で伝えるところが好きなんだし笑

ありがとう笑

真由香

あの

真由香

私これから用事があるので

真由香

失礼します!

真由香

デート、楽しんでくださいね!

足早にその場を去る。

そして私はその日のうちに

バイト先のシフトを

彼と被らないように変えてもらった。

辛かった。

多分

私は彼を見ても

今までのように接することが出来ない。

彼を見る度に

きっと

彼の彼女のことも思い出してしまう。

臆病者だって分かってる。

もし彼に告白をしたら

付き合える可能性だってもちろん0ではない。

でも

私が彼と付き合うということは

彼の今の彼女を悲しませるということ。

ついさっき見た

彼女の幸せそうな笑顔をなくすということ。

それならば

私の気持ちは伝えない方が良い。

そうすれば

全てが丸く収まる。

真由香

傘さしててよかった

傘のおかげで

泣きそうな顔が隠れている。

雨の音で

私の存在すらかき消されそうだ。

いや

逆に好都合かもしれない。

この雨に

私の恋心ごとかき消してもらおうではないか。

真由香

さよなら

真由香

私の初恋

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